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扉を開くとビリヤード場が!?日本酒にこだわる大阪の秘境酒場「巴うどん」とは…?

はじめまして。大阪食いしん坊ライターのひろうすと申します。

僕は普段、大阪にある美味しいお店や面白いお店を探しては訪れ、個人ブログ「ひろうすの食べ飲み遊び。」で紹介しているほど、とにかく食べ歩きが大好きな人間です!

そんな僕が今回ご紹介するのは、特にお気に入りのお店。こだわりの詰まった空間とその歴史は、一見の価値ありです。

居酒屋でありビリヤード場でもある…?

JR環状線など、様々な沿線や地下鉄が走る大阪の主要駅の1つ、天王寺駅。

近年、再開発が進んだエリアであり、日本一高い高層ビルの「あべのハルカス」があることでも有名です。

その「あべのハルカス」の、まさに足元でひっそりとお店を営業しているのが、今回ご紹介する『巴うどん』。

限定酒・希少酒を多く揃えており、日本酒好きを虜にしているこちらの酒場には、意外にも若い世代のお客さんがたくさん集まっているそうな。

ふと横に目線を移すと、同じく『巴』の名前を冠するビリヤード場が…。

実はこの『巴うどん』には、『巴ビリヤード』というビリヤード場が併設されているんです!

店内へ入ると、そこは紛れもないビリヤード場。

しかし、両脇にはテーブルと椅子がいくつも並べられていて、さながらレストランのホールのようにも見えます。

初めて店内へ入った時の衝撃は、今でも忘れられません。

戦前から始まるお店の歴史

お店の歴史はとても古く、戦前にまで遡るとのこと。

当時、店主の和田さんは別の場所でバーテンダーとして働いていた。

もともと、ここは先代の店主(和田さんのお父様)がビリヤード場を経営していた場所でしたが、時代の流れとともにその数は徐々に減少していったそうな。

それを機に、新しくうどん屋としての経営を始めた同店。

しばらくしてお店を継いだ和田さんは、バーテンダー時代に自分の惚れ込んだ日本酒の提供を少しずつ始めていきます。

他店ではなかなか味わうことのできない日本酒を楽しめ、豊富なお酒の知識を持つ店主もいるということで、『巴うどん』の人気は徐々に高まっていきました。

巴うどんに集う至極の銘酒たち

店内に置かれた冷蔵ボックスには、様々な蔵元が造り上げた日本酒がぎっしり。

年に1回しか出荷されない希少なものから、皇室に献上されたこともある貴重なものまで、レジェンド級とも言える銘酒が取り揃えられています。

日本酒だけでなく、お酒のお供である絶品の酒肴たちも潤沢な品揃え。

旬魚を使ったお刺身やアテの5種盛り、さらには揚げ物・焼き物・煮物まで揃っています。

日本酒はグラスが700円から頼めますが、種類によっては値段が上下するようです。

天吹 純米吟醸 雄町

天吹 純米吟醸 雄町

ここに来たからには日本酒を飲まなきゃ始まらない!ということで、まずは「天吹」を注文。

華やかな味わいに思わずため息が漏れます。広いビリヤード場で日本酒を味わうというミスマッチさも乙なもの。

はも湯引 650円

はも湯引 650円

出し巻き 350円

出し巻き 350円

アテは旬の物を食べたいなと思い、「はも湯引」と「出し巻き」を注文。

どちらも日本酒との相性は言わずもがな。すぐさまグラスは空となり、気分良く2杯目に突入。

梵 艶(つや) 純米大吟醸

梵 艶(つや) 純米大吟醸

次に頼んだのは「梵 艶(つや)」。こちらは、皇室にも献上された「梵(ぼん)」というシリーズの日本酒。

名前の通り、艶やかで品のある味わいが印象的です。

この他にも、日本酒好きにファンも多い山形の銘酒「十四代」などの品揃えにも力を入れています。

店内に散りばめられた遊び心

日本酒と同じく訪れた人を魅了するのが、店内にあるたくさんの遊び道具たち。

戦前の営業当時から使われているビリヤード台は、今も現役バリバリで活躍中!

ビリヤード台のラシャ(クロス)から玉を打つキューに至るまで、全ての修繕を和田さん自身でおこなったというからさらに驚きです。

店内の奥には、プロも認めるダーツシステムまで完備。重さや長さの違う様々な種類のダーツが揃えられています。

その設備に惹かれ、ビリヤード好きやダーツ好きの方もよく来店されるんだとか。

そして、店内で最も存在感を放っているのが、ビリヤード台の上に作られたハイクオリティーのジオラマ。

大阪城に五重ノ塔。海辺や街並みまで再現して、その間を電車が走っています。

実はこちらのジオラマ、常連さんが持ち寄って作ったものなんだそう。

お客さんの中には、プロの模型師さんや趣味で本格的なジオラマを作っている方がいて、自分の家から材料や機材を持ち込んで作り上げたらしいです。

大人になっても遊びを楽しめる場所。なんだか秘密基地みたいですね。

自分だけの秘密基地を見つけてほしい

「常連さんたちの中には、ここを第二の家のように愛してくれる方が多くいる」

和田さんは、お店と常連さんたちとの関係をこう表していました。

古くからのお客さんや若い世代のお客さんまで、様々な世代の人が訪れる『巴うどん』。

店主さんと常連さんの想いが溢れたこの温かい空間に、僕もまたこっそりお邪魔させていただきますね。

ごちそうさまでした。

ライター紹介

ひろうす(大阪食いしん坊ライター)
ひろうす(大阪食いしん坊ライター)
30歳の食いしん坊ライター。大阪の街を飲み歩き食べ歩き、甘いもんから塩辛いもんまで食べ尽くしてます。スパイスカレーとカフェとお酒など大好物が多いのが悩み。
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