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始発前から行列が?神奈川を代表するラーメン店「飯田商店」がメニューを刷新!

神奈川県・湯河原にあるラーメン店、『らぁ麺屋 飯田商店』。

数々のラーメンアワードに入賞し、ラーメン業界にもファンを多く持つ名店です。

そんな飯田商店が6月16日から、すべてのラーメンをリニューアル。

どんな変化を遂げたのか気になりますよね?

というわけで、初日に新メニューをいただいてきました!

始発前には100人以上の行列が!

飯田商店では開店前から行列ができるため、整理券が配布されます。

リニューアル前の最終日にはお客さんが殺到し、朝5時半で250枚を配布し終えてしまったそう。都心からの始発電車が6時過ぎに来るので、それよりも早い……ラーメン界の伝説に残る事件です。

私がお店に到着したのは6時ちょい前。すでにお店の前には長蛇の列が。

受け取った整理券は97番。とんでもない人気です。

私が注文したのは、『わんたん入り しょうゆチャーシュー麺』『塩チャーシュー麺』、新メニューの『一本釣り本枯節のごはん』、リニューアル前も提供されていた『おにくごはん』の4点。

リニューアルはメニューにとどまらない

店内は割烹かお寿司屋さんのような、格調高い雰囲気。流れているBGMもインストのジャズで、いわゆる「ラーメン店」を想像するとギャップに驚くはず。

お盆の上のお箸と箸置きにも、以前との違いが。お箸にはお店の名前が刻印され、箸置きは石の手触りが残る重厚感のあるものに。

麺類が入る有田焼の丼も一新され、飯田家の家紋が彫り込まれています。よく見ると、家紋はお店のいろいろなところに。

ちなみに「飯田商店」という名前は、もともと店主の飯田さんのご実家が営まれていた会社が「有限会社 飯田商店」だからなんです。

「鶏」「水」「豚」三位一体のスープ!

最初にいただいたのは『わんたん入り しょうゆチャーシュー麺』

う、美しい……。

これまで飯田商店で提供されていたラーメンのスープは、鶏と水だけで作られていました。そこへ、新たに「豚」をスープに使うようになったのです。

さらに鶏スープには「黒さつま鶏黒王」が仲間入り。

黒さつま鶏は、一般的な鶏よりも旨味成分が多く含まれており、深みのある味わいが出る品種。その中でも、長期育成によってさらに質が高められたのが「黒王」です。

さっそく、いただきます!

……めちゃくちゃ美味い。

スープを口に含むと、「鶏」「水」「豚」が三位一体となった幸福な味わいに包まれます。

キレがあるのに、深くてやさしい。すべての素材のレベルの高さもさることながら、それらが調和し、互いを引き立てている。

シルクのようにつるつるした麺には、スープが絶妙に染み込んでいます。

私が飯田商店のラーメンで一番好きなところは、麺とスープとの一体感なんです。極上のハーモニー!

チャーシューのお肉も入れ替わっていました。

新しく加わった品種は3つ。

「霧島高原純粋黒豚」、「TOKYO X」、「純粋金華豚」と、いずれも希少価値の高いもの。

最強の布陣と言える豚が勢ぞろい。

3つの共通点としては、旨味の中に甘みも含む繊細な肉質を持っているところ。

チャーシューでユニークなのが、豚の品種がランダムで選ばれる点。

ロースは、「霧島高原純粋黒豚」か「TOKYO X」。

バラは、「純粋金華豚」か「霧島高原純粋黒豚」、「TOKYO X」。

といった具合に2~3種の中からいずれか1枚ずつが提供されます。ワクワク感の高まる演出です!

ちなみに豚肉の種類については、提供の際にお店の方が丁寧に説明してくれます。

塩らぁ麺とごはんものレポート!

続いて、『塩チャーシュー麺』。麺をすすると、ふくよかな小麦の味が広がります。

リニューアルし、しおだれのメインに抜擢されたのが、キリバス共和国のクリスマス島の塩。

クリスマス島は、太平洋の真ん中に浮かぶサンゴ礁で出来た絶海の孤島です。赤道直下の温暖な気候でつくられる塩は、上質なことで知られています。

スープは、まるみのある優しい味わい。とっても上品な香りが堪能できます。

塩のうまみが上手く引き出されつつ、豚や鶏の味も同時に感じられる、厚みがあるラーメン。

お次は、飯田さんが「本物中の本物」と太鼓判を押す指宿産一本釣り本枯れ節オモを使用した『一本釣り本枯節のごはん』

お椀を埋め尽くす鰹節!

鰹節は、厨房にある機械で、提供の直前に削られます。

ふわっふわで、噛みしめるごとに、まろやかな旨味が溢れ出すので、ごはんとめちゃくちゃ合います。

添えられたわさびもおろしたてで、辛みはほぼなく、口の中にさわやかな香りが広がります。

最後は、リニューアル前からあった『おにくごはん』。こちらは今回、アクセントとして和歌山産のぶどう山椒が振りかけられるようになりました。

おにくはビックリするほど柔らかな仕上がり。贅沢にかけられているタレとの相性も抜群です!

進化を遂げたラーメンメニューを食べるべし!

リニューアル初日の店内は、ほどよい緊張感で包まれており、飯田さんは常に手を動かしながらも、お店の様子に目を配っていました。

けれど、お客さんと話すときは満面の笑み。『一本釣り本枯節のごはん』のわさびと鰹節の相性の良さについて、うれしそうに語っていたのが印象的です。

緩急自在な雰囲気に「これが一流のお店か!」と感動しました。

つけめんなど、他の麺メニューは、今後随時追加されていくとのこと。今から楽しみです。

まずはチャーシューを全種類食べるまで通い詰めようと思います!

人気メニューをあえて解体し、まったく新しいラーメンを作り上げる飯田商店の挑戦。

みなさんもぜひご賞味あれ!

ライター紹介

田中元
田中元
ライター。昭和の終わり生まれ。結婚したいけど深刻なレベルでモテないため、ひとり外食を繰り返しています。映画、音楽、本、食べることが好き。ブログでは映画、音楽、本、ご飯のことを書いています。
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