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“完成度8割”のカレー!?注目のカレー屋「ポークビンダルー食べる副大統領」の謎に迫る

みなさん、カレーは好きですか?

三度の飯よりカレーが好きなライター、せっちん丸です。

ところで、みなさんは「ポークビンダルーカレー」をご存知でしょうか?

ポークビンダルーカレーは、ポルトガルからインド西海岸のゴア地方に伝わり、その地を代表する料理として愛されているそうです。

北インドのバターチキンカレーやタイのグリーンカレーと比べると、日本国内ではまだまだマイナーではありますが、カレー好きの間ではコアなファンを持つ、「これから来る」と言っても過言ではないカレーです。

その特徴は、豚肉と酢の酸味とスパイスの辛みを効かせた“すっぱ辛さ”。他のカレーではなかなか味わえない酸っぱさと辛さの掛け合わせで、インパクトのある味が生まれるのです。

カレー大好きのポーズ

カレー大好きのポーズ

そしてなんと!最近、渋谷にポークビンダルー専門店「ポークビンダルー食べる副大統領」がオープンしたそうです!

しかも、こちらのお店、あえて「完成度8割」の状態でカレーを提供するとのこと。

これは行くしかない!ということで、さっそく行ってきました!

渋谷センター街を抜けた静かな通りにある「ポークビンダルー食べる副大統領」へ

渋谷駅から歩くこと10分。

タピオカ片手の若者たちで賑わうセンター街を通り抜け、落ち着いた飲食店が並ぶ通り沿いに「ポークビンダルー食べる副大統領」はありました。

レンガでできた雑居ビルの2階へ。

スナック感のある外観

スナック感のある外観

「ポークビンダルー食べる 副大統領」と書かれた看板を発見。

「ポークビンダルー」と「食べる」で韻を踏んでいるあたり、遊び心が伺えます。

店内はL字型カウンターのみのシンプルな設計。ランプからエスニックな雰囲気を感じます。

オリジナルキャラクターがなんともかわいい

オリジナルキャラクターがなんともかわいい

ふむふむ、ライスとサラダはおかわり自由。卵も追加できるし、ライスをカリフラワーライスに変更もできるらしい。幅広いニーズに応えているんですね。

ちなみにオーナーの佐藤幸二さんは、国内海外問わず様々なレストランを立ち上げてきたスゴい人。

店名にある「副大統領」について由来を聞いてみたところ、

インドのゴア地方の料理であるポークビンダルーのお店 →  ゴアと言えば、アメリカに昔「ゴア副大統領」という方がいたよね → じゃあ「副大統領」で!

といった流れで決まったそうです。勢い、大事ですね。

ポークビンダルーカレーをいざ実食!

ポークビンダルーカレー以外の食事メニューを置いていない「ポークビンダルー食べる副大統領」。

佐藤さんがこれまでの経験から、メニューが多いお店は味の追究や具材の管理も難しくなると考えたそう。

そこで、ポークビンダルーカレーという、美味しいのに日本国内では知名度が低い料理1本で勝負することに決め、その美味しさを極めることにしたそうです。

こちらがポークビンダルーカレー(税込1000円)。

左手の赤いのがハリッサ、中央奥がクスクス、中央におかわりもできるサラダ。

ほどよい炊き具合のライスに、存在感あるポークが沈んだルウ。

まだ食べる前ですが、“完全に美味しい”のがわかります。

それでは、いただきます!

「うまっ…」

ほどよい酸味と鼻を抜けるホットなスパイスの辛さ!

ひと口目のインパクトが半端ないです。

これまで食べてきたポークビンダルーカレーって、酸っぱいイメージがあったのですが、このポークビンダルーカレーは酸味と辛味のバランスがちょうど良い!

酸味が苦手な男性でも、気軽に楽しめるような味わいを意識されているそうです。

見てください、このぷりぷりしたポーク。

酢の力によって甘みが限界まで引き出され、とろけるような柔らかい口溶けがたまりません。これだけでライスが無限にいけるやつ。

スパイスによって食べているうちに汗がにじんできますが、付け合わせのサラダとクスクスが、辛さを和らげてくれます。

普通はトッピングするのに+100円くらいするゆで卵も、無料でトッピングできます。

さらにさらに!インドのおせんべいである「パパド」も無料!太っ腹すぎるやろ!

濃厚なチーズ味とパリパリの食感が、さらにスプーンを進めます。

“完成度8割”のポークビンダルーカレーの謎に迫る

ところでみなさん、今回の記事タイトルを覚えていますか?

「“完成度8割”のカレー!?注目のカレー屋「ポークビンダルー食べる副大統領」の謎に迫る」

そう、このカレー、あえて“完成度8割”を目指してるんです。

つまり、あと2割、さらに美味しくなる「余地」があるということ。これだけ美味しいのに、さらに進化するってどういうことなの…。

ドラゴンボールでフリーザが「私はあと2回変身を残しています」と言っていたシーンを思い出しました。

ということで、ただでさえ美味しいポークビンダルーカレーをさらにレベルアップさせる“アイテム”を紹介します。

いでよ、4つのトッピングたち!!

どん!

そう、「ポークビンダルー食べる副大統領」のポークビンダルーカレーは、提供された時点での完成度は8割。

お客さんが自由にトッピング(卓上調味料)を選んで、カレーの「味変」を楽しむことで100%、120%、それ以上の美味しさへと進化することができるのです!

パパドとゆで卵も合わせると、実質無料のトッピングは6種類。細かいお釣りの管理が面倒くさいからトッピングは有料にせず、一律価格で1000円にしているそうです。ロックだ…!

ワイルドな名前に惹かれ、まずは「フィッシャーマンズビネガー」をチョイス。

こんな感じにまぜまぜしちゃう。

いただきます!

「うんめぇ…」

フィッシャーマンズビネガーは、クセ強めのカレーが好きな人にもってこいの味。

それぞれのトッピングの感想を、簡単にまとめると以下です。

ローリングハリケーンチリペッパー・・・ほどよい辛味にライスが進む。
ソルティヨーグル・・・にんにく入りのヨーグルト。まろやかさアップ!
フィッシャーマンズビネガー・・・独特のナンプラー臭がクセになる。
ファンタスティックジンジャー・・・しょうがのすりおろし。香り高さ大幅アップ!

しかも、トッピング同士を混ぜることで新しい組み合わせが生まれるんです。

調味料の組み合わせ次第で、トルコ風や中華風にもアレンジできちゃいます。

このトッピングによる「探求」を楽しんでもらうために、あえてカレーに出汁を使わない調理方法を選んでいるそう。

お客さんに感動してもらうための仕掛けづくりを、徹底的にこだわり抜いたのがよくわかる、物語性のある一皿。

ごちそうさまでした!

「ポークビンダルー食べる副大統領」で、美味しく、楽しい体験を!

あえて完成度を8割にして、お客さんがトッピングを楽しむ余地を残すことで、思い出に残る体験を生み出す「ポークビンダルー食べる副大統領」。

メニューは1種類なのに、何回行ってもトッピングの組み合わせによって新しい発見ができそうな底知れぬポテンシャルを感じました。

渋谷という新しいカルチャーが生まれる街にできた、美味しく楽しいポークビンダルー専門店。

みなさんもぜひ足を運んでみてください。

そして、自分なりに最高のトッピングを見つけてみてください!

ライター紹介

せっちん丸
せっちん丸
岐阜県生まれインターネット育ち、美味そうなカレーはだいたいマシマシ。三度の飯よりカレーを愛しています。元リラクゼーションサロンの店長で、ふだんは文章を書いたりWebメディアの肩をモミモミする仕事をしています。「せっちん丸」という名前は、雪隠、すなわち「トイレ丸」という意味なので、食メディアのRettyグルメニュースさんには正直申し訳ないと思っています。本当すみません。やさしくしてください。
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