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金賞受賞!良い人と土地が育むうまい『大吟醸』 福島・白河の旅

今回は大正時代に創業し、もうすぐ100年を迎える造り酒屋の「千駒酒造」を訪ねます。その酒蔵があるのは福島県の南、栃木県と接する内陸の町である白河市。
白河と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?歴史好きなら“城下町”、私なら…、“白河ラーメン”を思い浮かべます。
東北新幹線の駅である“新白河駅”までは東京からは約80分、東北自動車道も通り、福島空港へも30分程度と、首都圏、大阪などへのアクセスが良好です。
到着すると、その冷たい風に少し驚きましたが、この那須高原から吹き下ろす風と、標高の高さや1日の寒暖の差が、おいしいお米を育てるのだそう。しかしその割に雪は少なく暮らしやすく、自然を通して四季を感じたり満天の星空を眺めたりできる町。都会では得ることができない感動と癒しが感じられそうです。

ここに、全国新酒鑑評会で見事“金賞受賞”を果たした日本酒を造る酒蔵「千駒酒造」があります。
場所は新白河駅から車で10分ほど。建物は、通り沿いに面しており、「白河市歴史的風致形成建造物」に指定された酒蔵などから構成されています。

千駒酒造の一般見学コースでは、蔵の歴史や酒造りについてDVDをつかってわかりやすく説明を受けられました。続けて蔵の入り口からの見学や試飲などが行えるのですが、今回は酒造りを体感できるよう、特別に蔵内部や奥まで入ってより近い場所で見せていただけることになりました。
蔵の中に溢れる酒の香り、ひんやりしっとりとした蔵内の気温、階段のきしむ音や遠くの作業音。五感を通して感じる特別な空気感に期待が高まります。

蔵内部で仕込みの様子や菊地杜氏の作業を見せていただきました。
菊地忠治杜氏は酒造り22年。もともとは国鉄の車掌だったという、異色の経歴の持ち主。

ひとつひとつの行程すべてが酒の味わいにつながるため、一時たりとも気を緩めることができない作業の連続。タイミングを間違えると目指す味にはならない。そのため数値をしっかりと計測し、最後は必ず人の目や手、感覚で見極めることが必要です。これら酒造りの一切を仕切るのが杜氏の役目です。

お話を伺っていると、コツコツと日々の作業に真面目に取り組む根っからの職人気質の菊地杜氏ですが、とても気さくでお話上手。見学している私たちに軽い冗談を飛ばし、福島弁の愛嬌ある話しっぷりと、優しさあふれるなつっこい笑顔で対応してくださいます。
杜氏自身もお酒が大好きで、自身が「おいしい!」と思える酒造りを目指しているのはもちろん、他の蔵の酒を飲むことで刺激を受けたり、日本酒のトレンドを学んだりする機会にもしているということです。

この日の見学は、「洗米作業」「蒸米」からスタート。
日本酒用に磨いた(削った)米は吸水が早いため、しっかりと時間管理を行わなければなりません。声をかけ、ストップウォッチを使い、秒の単位で作業を進めます。

洗米から仕込みまで、使われるのは蔵の中にある井戸水。那須山系の伏流水で、東日本大震災でも水脈が変わらなかった中軟水です。

洗った米は浸水し、その後大釜で「蒸米」に。蒸された米は、湯気がもうもうと立ち昇る中、手早く桶に移され、リフトで酒蔵の2階「麹室」へと運ばれます。

冷ました米に麹菌をつける作業「製麹(せいきく)」。
日本酒造りの最も重要な作業のひとつ、麹づくりです。麹は、米に「種こうじ(麹菌)」を付着させ、お米を麹へと変化させます。米に付着させた種こうじは一定の温度を保つことで、繁殖します。
これが「製麹」です。

麹室は麹が最大限の力を発揮できるよう完全な温度管理がなされるのに加え、雑菌が入り込まないよう常に清潔を保っておかなければならない場所でもあり、入室の際も念入りな手洗いや消毒、白衣や帽子の着用などが必要です。

菊地杜氏が静かに種こうじを振り出しました。
振り方は人によって違いがあるとのことですが、米ひと粒ひと粒にまんべんなく麹が付くように、丁寧に振っていきます。

米の数十センチ上から降った種こうじは一度ふわふわと宙に舞ってから、静かに落ちていきます。
振り終えた後は音を立てず風を起こさず、しばらく種こうじが落ち着くのを待つ…。

種こうじを表面にかけた後に米を返し、再度種こうじを振り、米にまんべんなく行き渡らせます。
麹造りにかかる2昼夜の間、杜氏と蔵人はあうんの呼吸で温度計をチェックしながら作業タイミングを計っていきます。

1晩置いた米は「切り返し」という作業に入ります。

布の中で生育し、くっついた状態の米を“ぶんじ”という道具で切るように離していきます。米をばらばらにすることで、まんべんなく種こうじが付着するように促していきます。
麹室内は温度が高いので、これがなかなかの重労働。その間も常に温度管理を行いながら、冷めないように手際よく進めることも重要です。

切り返しを終えると布をかけ、保温させていきます。

切り返しを終えると翌朝は「盛り」の作業。
発酵が進んでくると温度も高くなってくるので、さらなる温度管理を慎重に進めながら別の箱へと米を移していきます。
米は隣に移すだけでも大変。蔵人たちの荒い息づかいが聞こえてきます。
ここでは一部機械を使い、米をパラパラにしていきます。

むらなくまんべんなく広げて、そしてまた布を被せて保温する。
気の抜けない作業が続きます。

ここまでの作業を見学させてもらったところで、さらに貴重な体験!

時間をかけて出来上がった真っ白な麹を食べさせてもらいました。
その味はほのかに甘く、日本酒の味わいに通ずるものがあり、いよいよお酒になっていくんだな、と感じました。

千駒酒造では銘柄「千駒」ブランドを中心とし、日本酒だけでなく焼酎やリキュールなど多様な酒造りを行っています。

2011年の東日本大震災の際、福島県内で酒米が入手困難となり仕込みができない危機に瀕し、北海道酒造好適米を取り入れるという大きな決断がありました。その時道産米に助けてもらったその恩を心に、福島の酒造好適米「五百万石」「ゆめのかおり」などと共に今でもその米を使い続け、新しい米による酒造りにチャレンジしてきました。
その酒が、全国新酒鑑評会金賞受賞した「北海道産きたしずく使用 大吟醸 千駒」です。やっと想いが実り恩を返せたと、酒蔵みんなで喜びを分かちあったそうです。

長年の技と蔵が紡いできた“千駒の味”を守りながらも挑戦していく姿勢は、元気と勇気をもらえました。本当においしいと思ってもらえる酒、千駒ならではの個性が光る酒は、愛情なくては生まれないと、とても大事なことを教えてもらいました。米を優しいまなざしで見つめ、「いい酒になれよ。」と声をかける菊地杜氏がとても印象的でした。
酒への真摯な愛、おいしい酒造りを行う白河に欠かせない企業のひとつでもあり、「またこの人たちに会いに、白河へ行きたい!」と思えるすてきな蔵でした。

白河へ行ったらここへも立ち寄りたい!白河だるまの「だるまランド」

「だるまランド」というなんとも楽しげな名前の施設は、白河で江戸末期から約300年続く老舗・白河だるま総本舗が2021年7月にオープンさせました。ここは、福島県を代表する伝統工芸である「白河だるま」を120%楽しめる新スポット。白河で愛されてきた、だるま文化や伝統を学んだり、実際に体験したり手に取って見て楽しむことができます。

代々受け継がれてきた築50~100年の建物を改装し、製造工程の見学、様々な企業やキャラクターとコラボレーションしただるまやアーティスト作品の展示が行われています。

伝統はしっかりと伝えつつ、しかし古さを感じさせない革新的な展示内容で、とにかく楽しんで帰ってもらえる施設になっています。
物販体験場では2mのだるまガチャが迎えてくれました。これにはハズレがなく、値段相応、もしくはそれ以上のものが当たります。私は「豆だるまセット」をゲット!(時期により商品は異なります。)

干支だるまや季節のだるまがずらりと並ぶ店内では、地元のおいしいお土産や加工品も購入できます。絵付けやゲームなど楽しい仕掛けがたくさん!大人から子どもまで楽しむことができるスポットです。
大型駐車場やもありますので車で来るのも安心。カフェスペースも併設しているので、休憩に立ち寄るのにもぴったりです。

だるまランドをオープンさせた白河だるま総本舗十四代目、渡邊高章さんは、首都圏のアパレル会社などで勤務したノウハウを生かし、新たな購買層への働きかけや、楽しくかわいいだるまを消費者に届けていくための新しい試みを様々に開発してきました。クラウドファンディングの活用や、全国に現在400台あるというだるまのガチャガチャをいちから手掛け、日常の中に気軽にだるまがある生活を提案。白河だるまの魅力を再認識させるため、斬新で若々しさ満載のアイデアや白河の若手起業家との連携など、斬新な伝統工芸の在り方を白河から発信し続けています。

伝統を守りながらもチャレンジしていく「千駒酒造」と「だるまランド」。このような
挑戦企業を柔軟に受け入れてくれる白河という町に大きな魅力を感じました。そのモノだけではなく、キラキラ輝くような人に出会えた旅となり、こちらも自然と笑顔になれる場所でした。
都会にはない、おおらかで自然豊かな白河に、これからも注目し続けたいです。すっかりファンになってしまった白河に、またいつか再訪したいと思います。

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