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並んででも食べたい!香川のうどん王が作る讃岐ラーメンが神奈川に!「はまんど湘南」の4種のラーメン

「うどん県」とまで呼ばれる香川県。
私も「美味しいラーメン店ってあるの?」と聞かれるが、
私が自信を持って薦められる店が、三豊市にある「はまんど」。
こちらのご主人、元々は居酒屋「盛」の大将。そこでラーメンを出していたが、
「うどんに負けないラーメンを出したい!」とうどんを研究したら、
地元テレビ局の「讃岐うどん王選手権」で「初代うどん王」になったほどのうどん通。
そんな彼が「うどんに負けない讃岐ラーメン」を目指して開店させたのが「はまんど」。
私も本店に二度訪問して四杯食べるほどハマった!

 そんな「はまんど」が、本店を弟子に任せ、
「盛の大将」自らが乗り込む新店を、2015年1月17日、
神奈川県藤沢市(長後駅近く)に突如開店させた。
これは早速行かなければと考え、早速訪問。日曜11時の開店時には、店頭には15人。

しばらくは昼のみ営業で、ラーメン4種類とトッピング、
ライスのみのメニュー構成。しかし、4種類のメニューに4種類の自家製麺を提供していて、
味もそれぞれに個性を出している。4人でその4種類を食べてみました。

「はまんど」はこの店の看板メニュー。
もっちりした太平麺はやや短く、うどんを意識したのかな、と思わせるもの。
スープは動物系と魚介系のブレンドだが、イリコを加えた魚介系の後味が、
ラーメン屋ではあまり感じない個性になっている。
背脂が加えるこってり感は、「天ぷらを乗せたかけうどん」に近いイメージを与えてくれる。
でも、もちろん独特のラーメンとして素晴らしい一杯!

「中華そば」は、スープの素性を一番感じ取れるあっさり味。
片口鰯煮干と小魚を使った魚介系スープに高松の醤油を加えた、
「食堂で発達した中華そば」のイメージを継承するもの。
つるつるした中細麺の啜り具合も心地よい。

「醤油そば」は、濃口醤油を使った、醤油らしさを目と舌で感じ取れるスープ。
国産小麦をブレンドした細麺を啜れば、蕎麦のような和風の香りに包まれる。
スタンダードな醤油味でもあり、
老若男女に受け入れられそうな、それでいて個性も忘れていない味わい。

「白湯そば」は、2日かけて仕上げるという濃厚な鶏白湯スープ。
油脂に頼らず、ひたすら鶏の旨みとコクで攻めてくる一杯なので、
ガッツリ食べたい人にオススメの味。醤油ダレを加え、中太麺も力強い。

店を出れば、やはり15人以上の行列ができていた。
ワンロットで2杯までのオペレーションや、
テーブル席に相席させないという方針もあって、やや時間がかかる状態。
なので、朝一番に訪問するのがオススメ。
今後は「つけ麺」などの新メニューや夜営業も予定しているとの事。
何度も訪問しなければならない、注目の新店である事に間違いはない。

ライター紹介

山本剛志
山本剛志
ラーメン評論家、ラーメンジャーナリスト。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。 2000年放送の「TVチャンピオン第六回ラーメン王選手権」で優勝。 17年間で全国47都道府県の10000軒、14800杯を食破。現在も年に700杯前後のラーメンを食べている。 ブロマガで公開している本気のラーメン情報チャンネル「ラーマガ」共同責任編集者。
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