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連載:日本人の知らない四川料理の世界

『麻婆豆腐』は、四川ではもう古い!?日本で大人気の四川料理に隠された衝撃の事実

みなさまは「四川料理」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。おそらく「麻婆豆腐」という人が圧倒的だと思います。

もちろん正解なのですが、本場の四川で「麻婆豆腐」はもう古い食べ物なんです!

申し遅れました、四川料理の専門家の中川正道と申します。

私は2002年に中国四川省の大学に留学し、4年間毎日3食、飽きもせず四川料理を食べていました。

その後日本へ帰国した際に、本場の四川料理を提供する店が少ないことに驚きました。

その原因は四川料理を紹介する本、サイトなどのメディアがないからだと思い立ち、四川料理を広める活動に専念するため、2012年に脱サラし、再び四川省成都へ。

そして、老舗から最新のお店まで、知る人ぞ知る200店舗以上をアポなし取材をし、四川料理を体系的にまとめた日本初となるWEBサイト「おいしい四川」を同年に立ち上げました。

翌年、中国語がわからなくても、指さしで料理を注文できるよう、豊富な料理写真と解説つきの食べ歩きガイドブック「涙を流し口から火をふく、四川料理の旅」(書肆侃侃房刊)を出版。その功績が認められ2016年、四川省政府から直々に「四川料理の専門家」に任命されたのです!

え、本当!?日本人が知らない四川料理の事実

なぜ「麻婆豆腐」が古くなってしまったのか?

最初の話に戻ってて、本場四川における「麻婆豆腐」の現状についてご紹介したいと思います。

さて、日本人が四川料理店にいけば必ず注文するのは麻婆豆腐ではないでしょうか?

実はこの麻婆豆腐、四川では全然人気がありません。四川では麻婆豆腐はいわゆる古い家庭料理という位置づけで、メニュー表の端の端にちょこんとある程度、あまり誰も注文しない料理なのです。

四川省成都市の名物「陳麻婆豆腐」

四川省成都市の名物「陳麻婆豆腐」

なぜ古い料理となってしまったのか?それは四川料理とは日々進化し、新しい料理が生まれているものだからです。

消えゆく四川の担担麺と進化する日本の担担麺

例えば、今、四川で消えかかっている料理が、日本では大人気の「担担麺」です。

「担担麺」はその名のとおり、天秤棒で材料となる具と麺を担ぎ、路上販売していたのがはじまり。この路上で販売をしていた影響もあり、以前の担担麺は少量の小さなお碗で提供されていました。

本場の担担麺は汁なしで小さなお碗で提供される

本場の担担麺は汁なしで小さなお碗で提供される

この少量で提供するというのが提供する側のお店として面倒くさい。そのため、今、現地ではメニューから担担麺が姿を消しつつあります。

しかし、この担担麺の味つけは継承され、別の名前の料理で提供されています。それが「雑醤面(ザージャンミェン)」。担担麺との違いは麺を入れる器の大きさ。味はほぼ同じです。

一方、日本では「汁あり担担麺」から進化し「汁なし担担麺」が浸透。担担麺専門店も多くみかけるようになるなど進化していますよね。

さて、麻婆豆腐と担々麺について「日本人が知らない四川料理の真実」を紹介してきましたが、そんな本当の四川料理が食べられるイベント「四川フェス」が、4月2日の中野で開催されます!

本当の味が楽しめる「四川フェス」とは?

四川フェス公式ポスター 制作:タフト株式会社

四川フェス公式ポスター 制作:タフト株式会社

「四川フェス」は日本人が大好きな麻婆豆腐といった定番四川料理から、まだ日本では知られていない本場の四川料理をリーズナブルに食べることができる四川料理に特化した食の祭典です。

参加するお店は日本を代表する赤坂・四川料理店を筆頭に日本人が経営する人気四川料理店から在日四川人も通う四川省出身オーナーが経営する本格的四川料理店まで、13店舗が出店します。

普段はこういう食イベントに気軽に出店するシェフたちではないのですが、今回は日本初となる四川料理のフェスティバルということ、それから四川料理を愛するものとして、本当の四川料理を一般の人にもっと伝えたい!食べてほしい!という熱い思いのもと皆さまからの出店表明をいただきました。

本場四川の麻婆豆腐が楽しめる、四川フェスのお店

今回出店する13店舗のうち、今回ご紹介した”本場の麻婆豆腐”が食べられるお店はこちらです。

赤坂四川飯店

日本に四川料理を広め、「四川料理の父」と呼ばれる陳建民創業の老舗四川料理店が出店いたします。本場の四川の麻婆豆腐を味わってみましょう。

四川フェスの詳細は?

四川フェスは四川料理以外にも、四川省伝統芸能「変面」などの舞台コンテンツや、ANAで行く四川省成都への直行便・エコノミークラスチケットをプレゼントする抽選会も開催。日本初の“痺れる”イベントとしてぜひご注目ください。

情報詳細

【イベント名称】四川フェスinなかのアンテナストリート
【開催日時】2017年4月2日(日)10:00~18:00
【会場】中野セントラルパーク・四季の森公園(中野駅北口から徒歩5分)
【来場者見込み】10,000人
【主催】四川フェス inなかのアンテナストリート実行委員会(おいしい四川、麻辣連盟、株式会社 場創研究所、一般社団法人中野区観光協会、BASEMENT-TIMES)
【特別協賛】中国国家観光局駐日本代表処、全日本空輸(ANA)、株式会社アライドコーポレーション、株式会社 中華・高橋、廣記商行
【後援】日中環境協会、GO CHENGDU 成都、中野区、東京商工会議所中野支部、中野区商店街連合会、中野法人会、中野工業産業協会
【イベントページ】 http://meiweisichuan.jp/sisen-fes

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