5月、最高気温が20℃を超えることも多くなり、湿気も少なく気持ちのいい季節ですね。
新生活が始まった人も1ヶ月。そろそろ緊張が解けて、疲れが出てくるころかもしれません。
そこで、今月は夏にむけて紫外線多くなる時期に積極的に摂りたい食材、そして疲れが出やすい時にぴったりな、栄養のある旬食材、カツオ・空豆・アスパラを紹介します。
鰹(カツオ)
鰹は冬から春にかけ北上し、秋に南下します。
鰹漁は、春に九州で、初夏に本州中部、初秋に三陸北部から北海道で行われます。そのため鰹の旬は、5月ごろの「初鰹」と9月ごろの「戻り鰹」と2回あります。
鰹に含まれる栄養素は血液をサラサラにし、成人病予防にも効果があるDHAやEPA。その他鉄分などミネラルも豊富なため、貧血や疲れが気になる人にぜひ食べてもらいたい食材です。
5月に旬を迎える初鰹は、戻り鰹に比べ、さっぱりとしているのが特徴。
鰹といえばまず思いつくのが「鰹のたたき」だと思いますが、さっぱりとした初鰹はステーキにしたり、竜田揚げなども美味しくおすすめです。
「藁焼き鰹たたき 明神丸 西新宿店」に注目!
タレたたきだけでなく、塩たたきも楽しめる!鰹で有名な高知の人気店が新宿にも。
高知のカツオのタタキは、藁で焼く「藁焼き」が伝統。藁を燃やした炎は高温になるため皮がパリッと焼き上がり、藁の香りが移るのが美味しさの秘密だそう。
- 藁焼き鰹たたき 明神丸 西新宿店
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東京都 新宿区 西新宿
魚介・海鮮料理
空豆
さやが空に向かって伸びることからその名がついたと言われている空豆。そのため「天豆」と表記することも。4月から5月にかけて旬を迎え、豆がぷっくりと大きくなります。
実は、この空豆、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすことから高血圧や動脈硬化など成人病予防に効果があるといわれているレシチンが豊富に含まれています。
また、食事で摂った栄養をエネルギーに変える手助けをするビタミンB1やB2が豊富なため、疲労回復にも効果が期待できるのです。
さやから取り出して塩茹でにしたり、さやごと焼いたりとシンプルに味わうのももちろん、和なら天ぷら、中華なら炒め物、洋ならポタージュスープなど、色鮮やかで、目でも初夏の訪れを楽しむことができる食材です。
アスパラガス
アスパラガスは輸入品も多いため、年間を通して目にしますが、国産の露地物は3月から6月にかけてが旬で、みずみずしく美味しい時期になります。
アスパラに多く含まれることからその名がついたと言われている、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、疲労回復効果が。
その他、抗酸化作用がありアンチエイジングにも効果があるビタミンA、C 、Eが含まれていルため、紫外線が増える時期にぴったりの食材と言えるでしょう。
旬のアスパラはそのまま茹でたり、グリルで焼いたり、フライにしたり、シンプルに調理しただけでとても美味しいのですが、肉やベーコンなどで巻いたアスパラ巻きもビールとの相性が抜群です。
非常にポピュラーな食材のため、様々なお店で登場しているはず。一年中食べてる!なんて人もこの時期の美味しさをぜひ堪能してみてくださいね
ライター紹介
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尾花友理
- 給食委託会社において産業給食、保育園給食などの献立作成及び給食管理、栄養相談など経験したのち、料理研究家のアシスタントとしてレシピ開発、料理講師、テレビや書籍の撮影アシスタントなどとして活動。その後、レシピサイト運営会社において管理栄養士として調理や食の安全に関す業務などに従事後、独立