6月といえば、全国的に梅雨の季節。
ジメジメ暑くて、雨が降るとつい気分も落ち込み気味がちです。
温度も湿度も急に上がり始めると、体はそれに順応するのが大変で、疲れやすかったり、体がだるかったりと、「梅雨バテ」と呼ばれる状態になることも。
そんな梅雨バテを乗り切るためには、栄養満点の旬食材を選ぶのがオススメ。これから旬を迎えるアジ、トウモロコシ、梅干しは、まさにこの時期にぴったり。外食先で見つけたら、積極的に選んでみてくださいね。
鯵(アジ)
鯵は年間を通して流通していますが、5月から7月が最も脂がのっていて美味しい旬の時期。
諸説ありますが、味が美味しいことから『あじ』と名付けられたと言われています。
背が青い青魚の一種で、血液をサラサラにするDHA 、EPA などの不飽和脂肪酸が豊富なため、生活習慣病が気になる人にもおすすめ。また、栄養ドリンクにも配合されているタウリンが含まれており、疲労回復効果が期待できます。
脂がのった美味しい今は、生で刺身で食べるのはもちろん、塩焼きやフライなども定番。
特に、アジフライはRettyでも多くの人から人気を集めているメニューです。
その他、開きやみりん干しなど、乾燥させた干物などの加工品にされることも多く、私たちにとって身近な魚。積極的に生活に取り入れていきたいですね。
- 丸富食堂 池袋東口店
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東京都 豊島区 南池袋
居酒屋
とうもろこし
「唐」(中国)から来た「もろこし」であることから名付けられたとも言われている、とうもろこし。
旬は6月から9月で、生のものはこの時期しか食べられないこともあって、夏の代表的な風物詩といえるでしょう。
また、とうもろこしは世界でも、米、麦に並ぶ穀物の代表格。つまり、糖質が多いということ。昨今、敬遠されがちな糖質ですが、疲れた時には甘いものが欲しくなるのは、人間の体にとって糖質を効率の良いエネルギー源だからなのです。
また糖質の他にもビタミン、ミネラルを豊富に含むため、疲れがたまっている人におすすめです。そのまま茹でたり、焼いたりして食べられることが多いですが、バターソテーなど油で調理して、塩味で調味されたとうもろこしは甘みが一層引き立ち美味。
外食では、かき揚げ、炊き込みごはんやポタージュスープなどで、旬を味わうのも嬉しいですね。
梅干し
青梅を塩漬けにして干して作る梅干し。青梅が採れるのが5月下旬から6月と非常に短いため、保存の目的で梅干しに加工されました。
梅干しにはクエン酸をはじめとする有機酸多く含まれており、有機酸は不足しがちな鉄分、カルシウムの吸収を高める働きをします。
この時期急に温度が上がり、食欲がないという人にも梅干しの有機酸は食欲を増進してくれます。
そのまま食べるのはもちろん、和え物にしたり、冷奴や冷たい麺類のトッピングに。また、魚料理や肉料理の味付けに使った料理はさっぱり、暑い時期にも食べやすくなります。
疲れた日に、いつもの食事に梅干しを1粒加えるだけで、食欲も増し、溜まった疲れも解消されるかもしれませんよ。試してみてくださいね。
ライター紹介
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尾花友理
- 給食委託会社において産業給食、保育園給食などの献立作成及び給食管理、栄養相談など経験したのち、料理研究家のアシスタントとしてレシピ開発、料理講師、テレビや書籍の撮影アシスタントなどとして活動。その後、レシピサイト運営会社において管理栄養士として調理や食の安全に関す業務などに従事後、独立