こんにちは、焼きそばブロガーの塩崎です。
突然ですが、みなさんは「焼きそば専門店」って行かれたことありますか?
昨年、都内で10軒以上の焼きそば専門店が新規オープンし、実はいま東京を中心に焼きそばブームがきているんです。
(【過去の解説記事】いよいよ大ブレーク!? 第4次焼きそばブームがやってきた!)
ただ、未だに「焼きそばって家で食べるものでしょ?」や「焼きそばなんてどこで食べても一緒」とおっしゃる方が多いのも事実。そんな方々に僕が必ず言うセリフがこちら。
「焼きそば四天王へ行ってくれ!」
1000軒近くの焼きそばを食べてきた僕が、自信を持って焼きそバージン(焼きそば初心者)に紹介する4軒の焼きそば専門店があるんです。それが、焼きそば四天王。
しかも、その4軒すべてが都営地下鉄・三田線の沿線にあり、三田線こそ焼きそば好きにとっての聖地なんです!
「この『三田線焼きそば四天王』に行ってもらえば、焼きそば専門店の魅力は絶対伝わる。誰かに食レポして欲しいなー。できればかわいい女性に……」
「ただ、焼きそばばかり何軒も喜んで食べ歩いてくれるかわいい子なんて、そうそういるわけ……」
「塩崎さーーーん、呼びましたー?」
「も、もえあず!!?(か、かわいい……)」
食レポしてくれる人
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もえのあずき
- 女性アイドルグループ・バクステ外神田一丁目、7人組ユニット”エラバレシ”のメンバーとして活動中のアイドル。今年5月のテレビ東京『元祖!大食い王決定戦』で見事優勝(三連覇)を果たし、名実ともに大食い女王に。愛称は「もえあず」。
「この間、テレビで『大食い王決定戦』見ましたよ〜」
「ありがとうございます! 牛骨ラーメン18杯食べて、優勝しました!」
「18杯……これは最強の助っ人だ」
「私、関西出身なので焼きそばも大好きです」
「素晴らしい! では、今日は私がとっておきの焼きそば専門店にお連れしましょう!」
「はい! よろしくお願いします!」
というわけで、大食いアイドル・もえのあずきちゃんと三田線の焼きそば四天王を巡ることに! 早速1店舗目へ行ってみましょー!
カリッとモチモチ! ライブ感満載の白金高輪「無添加焼きそば・BARチェローナ」
1軒目にやってきたのは、黒毛和牛で有名な「ミート矢澤」がプロデュースした、白金高輪の無添加焼きそば・BAR(バル)チェローナ!
オープンしてまだ1年しか経っていませんが、ワインと焼きそばという組み合わせが注目を集め、これまでマスコミに何度も取り上げられている話題のお店です。
「へー、雰囲気も落ち着いてて、焼きそばのお店って感じじゃないですね」
「そうでしょ。ランチタイムは焼きそばオンリーだけど、夜は鉄板料理やタパスが楽しめるバルになります」
「わー、本当に目の前で焼いてくれるんですね! すごいライブ感!」
「ここの焼きそばは無添加の食材にこだわっていて、麺やソースはもちろん、オイルやトッピングの青海苔・生姜まで厳選してて……」
「(パシャッ!)私、半熟の目玉焼きが好きなんですー♡」
「あ、うん、黄身の色が濃いよねー(細かいことは、ま、いっか)」
もえあずちゃんが注文したのは定番の無添加ソース焼きそばに、九条ネギと国産黒毛和牛・牛すじのトッピング! そして、もうひとつは、ランチ限定の塩焼きそばです。
「まず見た目が綺麗! フォトジェニックですね〜♡」
「焼きそばをクッキングシートに乗せて出すのって初めて見ました!」
「冷めにくいうえに、鉄板に焦げ付かないから良いアイデアだよね」
焼きそばができあがる様子を目の当たりにして、すでに食欲がフルスロットルのもえあずちゃん。早速、焼きそばを頬張ります。
「ん~、美味し~~!!! 麺がカリッとしてモチモチ! これまで食べた焼きそばと全然違う!」
「ここの店は生麺を茹で上げてから水で締めて、じっくり鉄板で焼き上げるから、焼き目がしっかり付いてて、そのカリッとした食感がいいんだよね」
「私、家で焼きそばを作るときは、焦げ目を絶対付ける派なんですよ。これくらいカリッと焼いてあるのが好き!」
「トッピングの牛すじも甘めの味付けで美味しい〜! 目玉焼きの黄身を崩すと、さらにソースに合いますねー」
「食べ進めつつ、ちょいちょい食レポを挟むあたりは、さすがプロ……!」
「あっ、この塩焼きそばも美味しいー。ん~、もっと食べたーい」
「次のお店があるから、2皿じゃ足りないだろうけど我慢してね(汗)」
「ごちそうさまでした! すっごく美味しかったから、次のお店が楽しみ〜」
熱々の焼きそばをさーっと綺麗に平らげたもえあずちゃん。普通の人ならランチ一食分ですが、彼女にとってはほんの序の口。さー、次のお店へ行きましょう!
- 無添加焼きそば BAR チェローナ
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東京都 港区 白金
焼きそば
焼きそばブームの火付け役! 神保町「自家製生めん焼きそば専門 みかさ」
白金高輪から三田線を北上して、やってきたのは神保町。2軒目は常に行列が絶えない超人気店の「自家製生めん焼きそば専門みかさ」です。
「えー!? これ、焼きそば目当ての行列なんですか!?」
「うん、焼きそばブームの火付け役になった焼きそば専門店で、平日でも2時間待ちくらいになるんだよね」
「この店の売りは、北海道産の小麦粉を100%使った自家製麺。メニューはソース味と塩味の2択、どっちがいい?」
「両方♡」
「そういう子だった……」
もえあず「わーーー美味しそう!!! ここの盛り付けも凄く綺麗! ステンレスのお皿もレトロでかわいいー」
塩崎「揚げ玉とか紅生姜とかマヨネーズを好みでトッピングできるから、カスタマイズの楽しみもあるんだよね」
もえあず「早速いただきまーす」
もえあず「んんっ!?」
「(ニヤニヤ)」
「えー、なにこれ! 麺がモチモチ! こんな焼きそば食べたことない!」
「でしょでしょ」
「んん~~~。麺が本当に美味しいです! すごい!」
「厨房の奥に製麺機があるでしょ? あそこで毎日麺を打って、注文が入ってから茹で始めるの」
「さっきのBARチェローナさんも生麺を茹でてから焼いてましたね」
「うんうん。でも麺の食感が全く違うでしょ?」
「うん、全然違う! あっちはカリッとしてたけど、こっちはモチモチですね」
「うん、このみかさは麺のモチモチ感を重視した焼き方をするんだよね。鉄板で焼くときも油を引かずに、豚肉からにじみ出る脂分で焼き上げたり、独特な工夫がいっぱいあるの」
「へー、焼きそばって奥が深いんですね……これまで食べていた焼きそばは一体何だったんだろう……」
「いい反応だなー! はい、ソースがきました!」
「あ、ソースも美味しい! 甘いけどしつこくなくて……」
「この店は、麺を炒めて味付けするソースと、豚肉に焦げ目をつけるソースと、仕上げにトッピングするソースと、それぞれ違うブレンドのソースを3種類も使っているの」
「なんかもう、こだわりの次元が凄いですね……! ホント美味しー♡」
「ちなみにイチオシのトッピングは揚げ玉(いか天かす)ね。みかさの焼きそばは、麺をカリッと焼いたときのクリスピーな食感がないんだけど、この揚げ玉を入れるとそれを補ってくれるんだよね」
「あー、ほんとだ! 食べてみると凄く分かります!」
ぺろっと平らげたもえあずちゃん。気持ちいいくらいよく食べる。
「次のお店に行きましょー」
「塩焼きそば、もう1皿食べたいな……」
「まだまだ、おすすめの焼きそばがあるから安心して。次、行きましょー」
「えーーー!!!」
- 神保町やきそば 威風 みかさ 総本店
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東京都 千代田区 神田神保町
焼きそば
15種類のバリエーション! 独自の焼きそば道を往く「やきそばのまるしょう 本郷三丁目店」
3軒目にやってきたのは「やきそばのまるしょう 本郷三丁目店」。
地下鉄三田線の春日駅からはちょっと離れていますが、歩けないほどではないので、三田線焼きそば四天王に含めています。2011年に千葉県柏市で創業し、昨年2月に東京進出。メディアにも数多く取り上げられている注目店です。
「ここ、まるしょうさんの一番の特長は焼きそばのバリエーションです」
「ソースとか塩だけじゃなくて?」
「手元のメニューを見ると分かるけど、レギュラーメニューだけで15種類もあります」
「ほんとだ~! カレー、醤油、おろしポン酢……! ナポリタンとかイカスミとか、まるでパスタみたい!」
「その中から今日選んだのはこの2品!」
「さっきから美味しそうな香りがたまらないです! 早く食べたい!」
「まずは『海鮮バター醤油焼きそば、めんたいソース乗せ』。リピーターが多いメニューで、僕も大好きなんだよね」
「あー、さっきから漂っていたの、バターと醤油の香りだったんですね!」
「ん~~〜、日本人でこれ嫌いな人いるのかな? ってくらい美味しいです。麺自体も凄くコシがあって好き〜♡」
「そうそう、この店も自家製麺を使っててね。しかも、太麺と細麺と選べて、味付けによってオススメの麺を教えてくれるの」
「なるほど、これは太麺なんですね。モチモチで美味しいー」
「で、こっちは私がリクエストした、いま限定のメニュー『アボカドのクリームチーズ塩焼きそば』ですね!」
「まるしょうではレギュラーメニューのほかに、季節限定メニューもあるのが面白いでしょ?」
「さっきの『海鮮バター醤油焼きそば』もそうでしたけど、見た目もアレンジもパスタっぽいですよね?」
「実は、もともとここの社長さんはパスタ屋の出身なんだって」
「え、そうなんですね!」
「ただ、焼きそばとパスタはやっぱり違っててね。麺をしっかり焼くかどうかが『焼きそば』のポイントだね」
「そっか! パスタは麺とソースをフライパンで和えてるけど、炒めたり焼いたりしてないですね!」
「この『アボカドのクリームチーズ塩焼きそば』も、食べてみるとやっぱりパスタとは違いますね! ちゃんと焼いてあるから、香ばしい麺に味が絡んで新発見な美味しさ!」
3軒目も難なく完食したもえあずちゃん。
「ちなみにここ、焼きそば食べ放題コースもあるよ」
「えっ!? 焼きそばが好きなだけ食べられるんですか?」
「うん、季節限定メニューも選べて、飲み放題やおつまみも付いて、かなりお得だよ」
「絶対きます! 焼きそば全種類、コンプリートします!」
「て、手加減してあげてね……」
- 焼きそばのまるしょう 本郷三丁目店
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東京都 文京区 本郷
焼きそば
さー、いよいよラスト、4軒目っ!!
創業30年! 食欲を直撃する孤高の味、新高島平「両面焼きそば専門 あぺたいと」
最後に訪れたのは、三田線をさらに北上した終点のひと駅手前、新高島平駅。創業30年に及ぶ焼きそば専門店「両面焼そば専門 あぺたいと」です。
「これが両面焼きそばですか?」
「はい。麺3玉を使った『ばくはつ』というメニューに、生玉子をトッピングしてもらいました」
「麺10玉を使った『テラ盛り』っていうメニューもあるんですね(チラッ)」
「う、うん。でも今日は大食いがテーマじゃないから(4軒目だよね、ここ……)」
「いただきまーす♡」
「ん~~(パクッ)」
「んんっ!!」
「(どうした!)」
「麺がパリパリ! えー、これ凄い! こんなにパリパリの焼きそばがあるんですね!」
「そう、これが両面焼きそばなのです」
「もともとは大分県の日田市にある想夫恋(そうふれん)というお店が始めた焼きそばでね、ここ『あぺたいと』のご主人もそちらで修業したの。
東京で創業したのが約30年前で、当時の焼きそばの相場からするとかなり値段が高かったから、だいぶ苦労されたらしいね」
「えー、こんなに美味しいのに!」
「でしょ? こちらも自家製麺を茹でてから焼くんだけど、両面焼きそばの名前の通り、麺を鉄板に広げて両面をじっくり焼くのがこちらの特徴なんだよね」
「あー、それがあのパリパリの食感を生むんですね」
ご主人によると、鉄板中央の凹み部分にソースが溜まり、焼き上げた麺の表面にじっくりソースをにじみこませるのが、あぺたいと独自の技法とのこと。
塩崎「他にない味だから着実にファンも増えてね、今も根強い支持を集めているんだよ」
「わかります! さっきも言ったんですけど、私、麺をよく焼いた焼きそばが好きなんです! このパリパリ感待ってました! って感じです♡」
「生玉子、崩してもいいですか?」
「もちろん! どーぞどーぞ!」
「あーん、玉子を絡めても合う~。ソースもほどよい味加減で……これ、本当に美味しい〜♡」
4軒目にも関わらず、ペロッと3玉分を平らげたもえあずちゃん。
「これ、いくらでも食べられますね! 今度、テラ盛り食べに来ます!」
「お店の人が唖然としてる(笑)」
- あぺたいと 高島平本店
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東京都 板橋区 高島平
焼きそば
大食いアイドルが選ぶ「焼きそば四天王」No.1は……?
「さて、今日4軒の焼きそば専門店を食べ歩きましたけど、どうでした? 感想は?」
「本当にどの焼きそばも美味しくて、しかもそれぞれが全く違ってました! 麺がモチモチだったり、カリカリだったり、味付けもトッピングも色々あって。ラーメンとかカレーみたいに、焼きそばももっと広まれば良いのに!」
「わー、最高の感想! ところでもえあずちゃん的には、どのお店が一番好みだった? 」
「えー、本当に難しいですねー。1人で食べるか、友達と食べるか、シチュエーションでも変わりそうだし……」
「うんうん……」
「今日最初の方で食べたお店も、もう一度食べに行ったら、きっと違う見方ができそうな気がします」
「うんうん……」
「そうだ! 今日行った4軒、もう一度回ってきますね!」
「はっ?」
「今日はありがとうございました! じゃ、行ってきまーす♡」
「底なしかよ……」
あの小さな身体のどこに麺が収まっていくのか、本当に不思議ですけど、「三田線焼きそば四天王」を楽しんでくれたようで、案内人としてはホッとしました。
今回ご紹介した4軒を参考に、ぜひみなさんも専門店の焼きそばを一度味わってみてください!
もちろん、1日で回ろうなんて良い子はマネしないでね!
(マネできないか……)