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連載:今月の旬・美味しさ最高潮のいま食べたいもの

7月は土用の丑の日も!"うなぎ"を夏に食べるといい栄養学的な理由

暑い日が続き、疲れが溜まってる人いませんか?

7月になりました。夏真っ盛りに突入ということで、トマトやピーマンといった夏野菜、鯵などの魚、桃やスイカなどの果物…この季節ならではの美味しい食べ物もたくさん登場してきます。

そんな中、注目したいのが「土用の丑」。2017年は7月25日と8月6日の2回あります。うなぎ自体は、この時期旬ではないのに(実際は冬)、やはりこの時期になると食べたくなる不思議なものですよね。

 『土用の丑の日はうなぎ』、栄養学視点では極めて合理的

日本人とうなぎの歴史はかなり長く、万葉集にもうなぎが出てきており、奈良時代には既にうなぎが食されていたそうです。

そして、「土用の丑」にうなぎを食べるようになったエピソードは、今では非常に有名ですよね。

そのエピソードとは、暑い夏になるとうなぎが売れないで困っているうなぎ屋さんが、かの有名な平賀源内に相談したところ、「本日は土用の丑、鰻食うべし」と看板を出すようアドバイスしたことのが始まりというもの。
丑の日には「う」のつく食べ物を食べると夏を元気に乗り切れるという俗説をヒントにしたようですよ(*諸説あり)。

先述の通り、うなぎの旬は寒い冬の時期。脂がのって一番美味しくなります。だから、昔は夏に売れなかったんですよね。

でも、うなぎに含まれる栄養素を考えると、夏にうなぎは非常に理に適っていると言えるのです。

うなぎに多く含まれるビタミンB群は、食事で摂った糖質や脂質を活動するためのエネルギーに変える代謝に欠かせない栄養素なんです。別名「代謝のビタミン」と呼ばれるほど。
暑いとつい、そうめんや冷やし中華など喉越しの良いものが美味しく感じますよね。
でも、そればかりだと麺の主要な栄養である糖質をエネルギーに変えるために、ビタミンB1が消費されてしまい、不足しやすくなるのです。
そしてビタミンB群が不足すると、食事をしてもそれをエネルギーにうまく変換しづらくなり、結果疲れが取れなかったり、だるかったりといういわゆる夏バテ症状が起こりやすくなるのです。

つまり、夏こそ意識してビタミンB群をしっかり摂るベし!

だからこそ、ビタミンB群が豊富なうなぎは、夏にぴったりの食材と栄養学的にいえるのです。

 今年はうなぎの名店に訪れてみては?

Rettyの中からうなぎを美味しく食べられるお店をいくつかご紹介します。
うなぎと言えば、やはりまず『うな重』ご飯とうなぎの組み合わせは最高ですよね。
先ほどのうなぎのビタミンB1が糖質の代謝には不可欠であることからも、うな重のご飯とうなぎの組み合わせは栄養面でもまさに相性は抜群といえるのです。

東京都荒川区 『尾花』

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE21/SUB2101/100000004715/4222034/

なんと、あのミシュランでひとつ星を取った名店。時には2時間待ちの行列ができることも。

注文を受けてからうなぎをさばき、蒸し、焼き上げ、最高の状態で提供するこだわり。関東のうなぎは蒸しているため、身はふんわりとしていて、意外とさっぱり。
ミシュランの星つきの味、これは気になりますね。

続いては『うなぎのひつまぶし』。今や全国区になったひつまぶしですが、その食べ方の発祥はご存知の通り名古屋です。

愛知県名古屋市『 あつた蓬莱軒 本店』

画像引用元:https://retty.me/area/PRE23/ARE65/SUB6504/100000023358/2480900/

明治6年創業の老舗中の老舗。ひつまぶしといえば、薬味を入れたり、出汁をかけたりと2度、3度とうなぎの違った美味しさを楽しめるのが魅力。

人気店のため、行列は必須ですが、整理券を配布して待ち時間は自由に観光など楽しめるそうなので、ぜひ訪れてみたいですね。

そしてもうひとつ、忘れてはいけないのが『うなぎの肝』
肝吸いもさっぱり美味しいし、串焼きもお酒が進む一品ですよね。
うなぎの肝には抗酸化ビタミン、ビタミンA、E。造血に必要な鉄分、葉酸が含まれているため、アンチエンジング効果と貧血予防効果が期待できるんですよ。女性にとっても嬉しいですね。

東京都台東区 初小川

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE9/SUB902/100000038251/1855456/

観光地としても人気の浅草にある老舗うなぎ店。こちらでは肝吸いだけでなく、肝焼きも楽しめます。

備長炭で焼かれた肝焼きは外はカリッと香ばしく、噛むとほんのり苦味の広がる大人味。
夏は冷えた冷酒とともに味わってみたいですね。

さあ、これから本格的な暑い夏がやってきます。
猛暑に疲れた時にはうなぎを食べて、エネルギーチャージしてみてくださいね。

ライター・監修紹介

尾花友理
尾花友理
給食委託会社において産業給食、保育園給食などの献立作成及び給食管理、栄養相談など経験したのち、料理研究家のアシスタントとしてレシピ開発、料理講師、テレビや書籍の撮影アシスタントなどとして活動。その後、レシピサイト運営会社において管理栄養士として調理や食の安全に関す業務などに従事後、独立
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