連載:小玉醸造・蔵長が教える焼酎の魅力

夏にぴったり!焼酎のオススメの飲み方と、焼酎の旨い厳選4店を若き蔵長が伝授

前回は、宮崎県の小玉醸造の蔵長工藤洋慎さんに、”クラフト系”焼酎の魅力について教えてもらいましたが、いよいよ後編では、夏の焼酎の飲み方をレクチャーしていただきます!
【前編】はこちら、焼酎は「夏の季語」。今夏以上にアツイ宮崎の”クラフト系”焼酎は若社長世代が盛り上げていた!

小玉醸造 蔵長の工藤洋慎さん

蔵長オススメの夏の焼酎の5大飲み方とは

1.≪夏焼酎≫を選んでみる!

「アルコール度数を低めに調整した、期間限定で造っている夏向きの焼酎です。私の知る限り、大分県の藤居醸造さんが、代表銘柄『泰明』の夏バージョンを出したのが始まり。
通常、焼酎の瓶は遮光のため色つきですが、夏用焼酎は季節を感じて飲んでもらうことが前提なので、透明にしており、裏側に描かれた金魚の絵が透けて見えるデザインが斬新でした。今ではすっかりラインナップも増え、さまざまな蔵元が自分たちのこだわりの”夏焼酎”を提案しています」

▲「夏の潤平」
「うちの小玉醸造も『夏の潤平』を夏季限定で造っていますが、ブルーの瓶を、女性の方にも手に取りやすいおしゃれなデザインに仕上げました。例外もありますが、だいたい宮崎の夏焼酎はアルコール度数を20度位に抑えて、ロックでも飲みやすく仕上げています」

2.米焼酎は≪燗ロック≫にしてみるべし!

「予め、焼酎を55〜60度くらいに燗付けし、香りや甘みを開かせてから、一気に氷の入ったグラスに注いでください。温めているため、通常のロックで楽しむより、まろやかさ、柔らかさをダイレクトに感じられます。米焼酎の本場、熊本の球磨(くま)焼酎の蔵元が提案した飲み方。味がしっかりしているタイプがオススメです」

3.麦焼酎、黒糖焼酎は≪ソーダ割≫にしてみるべし!

「ビール感覚で爽快に焼酎を楽しめるので、夏にオススメですね。麦焼酎は麦の香ばしさを感じながらもドライな感じに、黒糖焼酎は甘みが爽やかに弾けます。氷を入れると薄まってしまうので、予め焼酎も冷やしておくのがポイントです。ちなみに本格焼酎(*)のソーダ割を早くから提案されたのは長崎県壱岐の『重家酒造』さん。代表銘柄の『ちんぐ白』(麦)と炭酸のシュワシュワ感をかけて『シュワッちんぐ』とネーミングされたんですよ(笑)」
(*)本格焼酎‥米や麦などから麹を作り、次に米、麦、芋などの原料を入れて発酵をすすめ、出来上がったもろみを単式蒸留機を使って蒸留していく。原料の風味が豊かで味わいが深い。

4.芋焼酎と麦焼酎の≪ロックチョイたし≫もなかなかイケる!

「ロックで飲む時に、最後に少し常温の水を加え、軽くステアすることで、アルコールの角がとれ、ロックで飲むよりも香りも立ち、さらに度数も少し下がるので、最初の一口がスムーズに入ってきます」

5.ぜひ試してみて欲しい、芋焼酎の≪前割り≫

「前割りとは焼酎を予め水で割って寝かせておく飲み方です。私の好きな割合は焼酎4:水6。焼酎の方が強めの6:4または5:5が一般的なのですが、しっかりとした造りの焼酎は軽めに割っても、味が伸びます。体にも優しいし、ユルユルと自然体で飲めるのがいいんです。
寝かせることで、焼酎の分子と水の分子が結合しまろやかになり、その場で割るよりもアルコールの馴染みが良くなります。3日くらい置きたいところですが、一晩でも全然変わります。

これからの時期は前割りをそのまま冷やして、”冷酎”でグビグビ! 氷を入れてしまうと、薄まってしまうので、そのまま飲むのがオススメです。銘柄によっても味わいはいろいろ。自分好みの前割りを見つけてほしいですね」

「本格焼酎はとっても自由度が高く、開放的なお酒です! いろいろな発想で”夏の焼酎”を楽しんでもらえたら、造り手としても嬉しい限りです」

さらに蔵長オススメ! 焼酎の旨い厳選4店

夏ならではの焼酎の楽しみ方がこんなにあるなんて驚きですね。さらに焼酎にこだわり、またその焼酎にぴったりの料理が楽しめる、オススメのお店を紹介してもらいました!

1.宮崎焼酎の品揃えも豊富な、和酒bar 和味(なごみ)【銀座】

「美味しい地鶏の焼鳥と本格焼酎が楽しめるお店。谷中に本店があります。〆めの”極塩とりそば”も絶品!宮崎焼酎も品揃え豊富で、蒸留酒に精通しているオーナーの種田さん、店長の平林さんが、オススメの飲み方を教えてくれます」

 

2.九州の食材と本格焼酎が満載! 焼酎ダイニング だけん【八丁堀】

「九州の食材をふんだんに使った郷土料理と、本格焼酎が楽しめるお店。宮崎あじ豚とたっぷりのねぎをしゃぶしゃぶで頂く『じゃがじゃが鍋』は特にオススメです。店主の井上さんと増田さんのファンも多く、いつも常連さんで賑わっています」

 

3.カレーメニューも充実! の焼鳥 修 【金沢文庫】

「オーナーの水野さんご夫婦と明るく元気なスタッフさんが、切盛りするお店。焼鳥屋さんながらカレーメニューも充実。焼酎も充実の品揃えで、意外にもカレーとの相性は抜群! いつも笑い声が絶えない人気店です」

4.知る人ぞ知る隠れ家・焼酎Bar 秘蔵(ひめくら)【押上】

「住宅街にひっそりと佇む、知る人ぞ知る隠れ家のようなお店です。焼酎好きのマスターが脱サラしてオープン。900を超える圧倒的な銘柄数と、マスターの土山さんの豊富な知識が魅力です」

紹介した4店では、美味しい料理とともに、手に入りにくいレア焼酎にも出会えるのだそう。
焼酎は夏の季語。暑さを吹き飛ばすためにも自分好みのぴったりの一杯にぜひ、この夏出会ってくださいね!

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