ライター紹介
こんにちは。年間2,000軒ハシゴ酒をしている酒場案内人・塩見なゆです。
居酒屋や角打ちなど、日常的なお酒の場を紹介することを仕事にしていまして、1日に平均すると5~6軒をハシゴ酒しております。飲み専門のライターなんて説明するとわかっていただけますか。
職業「ノンベエ」という不思議なお仕事は、たしかに楽しい!平日の朝から赤羽でぶらぶらハシゴしていても、それは仕事なのですから。
ですが……
「仕事で飲めるなんて羨ましい」と言われることも多いのですが、飲みに行ったことがすぐに明日の仕事に結びつくものだけでもないので、膨大な飲み代がかかることは切実な悩みです。こんなに食費がかかる人は他にいるのでしょうか……
「塩見さ〜ん、お久しぶりです!私も食費がすごくかかるんです!」
そ、その声はもえあずさん!!!
大食いアイドル
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もえのあずき
- 女性アイドルグループ・バクステ外神田一丁目、7人組ユニット”エラバレシ”のメンバーとして活動中のアイドル。今年5月のテレビ東京『元祖!大食い王決定戦』で見事優勝(三連覇)を果たし、名実ともに大食い女王に。愛称は「もえあず」。
おお、もえあずさん!前にお会いした某イベントの楽屋で食費がかかってしょうがない、という話で盛り上がりましたよね!
はい!たしか、そのとき塩見さんは、楽屋で金宮焼酎をスイスイ飲まれてましたよね(笑)。普段”どうしてそんなに食べられるんですか?”と聞かれる側の私が、塩見さんに”どうしてそんなに飲めるんですか?”って聞いちゃったのを覚えてます!
(笑)。そういえば、あのときしていた「大食いと大酒飲み、どっちがお金がかかる?」という話、一度”ふつう”に飲食しながら比べてみませんか?
えー!私、美味しい料理がいっぱいあると、たっくさん食べちゃいますよ!
私も時間が許す限り、”無理のない程度で”ずっと飲み続けられますよ!じゃあこの対決、Rettyさんに”スポンサー”になってもらって、心ゆくまで適量の飲食をして、対決してみましょう!
※※※
こうして、大食いと大酒飲みによる空前の食費対決がはじまりました。職業「大食い」と職業「大酒飲み」、今までこんな勝負があったでしょうか(笑)。
爆食女王もえあずに勝負を挑んだ私。負けない自信がありました。
※繰り返しますが、お酒は各々の体質・体調に合わせて適量飲酒を守りましょう。対決と言っても、ふたりとも普段通りです。
ルール説明
会場に選んだ場所は「晩杯屋 北関東ふるさと編 ファンデス上野店」。都内を中心に35店舗を展開するせんべろチェーンの晩杯屋。
晩杯屋の上野店だけは、北関東の郷土料理など食事のバリエーションが豊かで、食事系も充実しています。
晩杯屋の通常予算は1,500円〜2,000円程度のお店。果たして2人はどれくらい飲食するのでしょうか。
ルールは簡単です。時間は2時間制で、もえあずさんは、アルコール類を除く、すべての料理やソフトドリンクを時間内に心ゆくまで楽しみます。塩見なゆは、軽い小鉢を少しと、アルコール飲料を満喫します。
2時間経ったタイミングで、お会計の金額で競います。
※おつまみを食べずにお酒だけを飲む”空酒”は体によくありませんので、食事といっしょにお酒を飲むことが推奨されています。
▲夕方から多くのお客で賑わう店内
いざ、実食開始!
まずは、開戦の乾杯から!もえあずさんはウーロン茶、私は茨城県限定のビール、キリン一番搾り「取手づくり」中瓶で。
「かんぱーーーい!!!」
ここから2時間のカウントダウンをスタート!
乾杯を終えると、もえあずさんがおつまみをオーダー用のタブレットから次々と注文。初めての晩杯屋で、しかも茨城、栃木、群馬の郷土料理がたくさんあるとあって料理選びも真剣。
これなんだろう、これもどんなのだろう……えー、全部食べてみたい!(ポチ、ポチ、ポチ、ポチ……)
え、いきなり飛ばしすぎじゃ・・・
▲ふたりとも注文したおつまみ1品目は、茨城の名物・皮つき鰹刺し(250円)。初がつおの銀皮造りは、新鮮ですっきりとした味わい。
私が瓶ビールを傾けている間に、もえあずさんの頼んだ料理が次々とテーブルに運ばれてきます。
▲もえあず注文:甘い冷やしトマト(180円)。体にいい野菜はたべなきゃですね!
▲もえあず注文:カリカリ梅納豆のり(180円)。食感がクセになるそうです!
▲もえあず注文:刺身こんにゃく・酢みそ(130円)。群馬の名物ですね!
▲もえあず注文:岩下の新しょうが(150円)。栃木のメーカーだったんですね!
怒涛の小鉢ラッシュ!開始5分で、テーブルの上がまるで宴会の席みたい……。もえあずさん、さすがです。
いつも最初にまとめて10品くらい頼んじゃいますね〜!
▲塩見注文:しょぼろ豆腐(150円)。切り干し大根と納豆を和えた水戸の郷土料理。
私は納豆でずっと飲んでいられるタイプなので、とりあえずこれだけあれば…(笑)。
納豆でずっと…本物の酒飲みですね(笑)。
▲塩見注文:一番搾り取手づくりの次も、茨城繋がりということで、北関東横断カクテル大洗海岸(580円)なるカクテルを注文。海をイメージした鮮やかなブルーが特徴。
味は、わかりやすく言えば、かき氷のブルーハワイ味。どーんと1L。酎ハイの2~3杯分ありそうな巨大ジョッキ。さぁ、どんどん飲みますよー!
(グビ、グビ、グビ……)
(こんなグラスの持ち方、見たことない……)
よし、飲み干しました!
もえあずは「もつ煮込み」が大好き?
ここからは、皆さんもお会計がどれくらいになるのか想像しながら御覧ください。
▲もえあず注文:ゴルフ場のキャベツ漬け
しゃきしゃきしていて美味しい!"ゴルフ場の"ってなんでしょうね?
ゴルフ場では、ハルピンキャベツというキャベツ漬けが流行っているらしいですよ!
酒場のことはホントに何でも知ってるんですね!
▲もえあず注文:晩杯屋といえば、定番のもつ煮込み。スピードメニューで注文するとすぐやってきます。
えー、これも美味しい!どうしよう、もっと食べたい!!
エシャレットもシャキシャキしていて、口直しにいいですね!
軽く炙ったしめ鯖〜!私こういう味、好きなんですよー。
ノンベエ好みの料理もお好きなんですね!
なすしょうがは、軽く揚げているけど、生姜ですっきり!
と、止まらないですね!こんなに一度に晩杯屋のおつまみをみたことがないです(笑)。
あれ?もつ煮込みが、もう1個来ちゃった。店員さんが間違って持ってきたんじゃ……
あ、いえいえ!私が注文したんです(笑)。美味しかったので、メガサイズの「どんぶりもつ煮込み」を頼んじゃいました。
▲左が1人前の「もつ煮込み」、右がメガサイズの「どんぶりもつ煮込み」
いやいやいや!こんなデカいもつ煮込み、炊き出しでしか見たことない…(笑)。
うーん、やっぱり美味しい!幸せー!
この食べっぷり、もう笑うしかない!
晩杯屋の豊富な「酎ハイ」レパートリー
私も負けてられない!
▲塩見注文:日本酒「稲里」を1本。ビール、カクテルに続き、日本酒も茨城のもの。茨城県笠間市の明治元年創業の磯蔵酒造のお酒。すっきりとしていて、たくさん飲みたい味。
▲塩見注文:晩杯屋といえば、トマト割りは飲んでおきたい。ビタミン不足が心配な私にぴったり。
▲塩見注文:続いて緑茶割り。晩杯屋で一番人気のアルコール飲料です。度数はやや高く9%程度。余韻がさわやかで、まるでゼロ軒目の気分。
酎ハイ3兄弟。赤、青、緑と飲み干しました。これでやっと喉の渇きは収まりました。
色が綺麗!!それにしても、すでに2L以上飲んでますよ!(笑)
▲塩見注文:せっかくだから黄色いお酒も。酎ハイのなかから黄色といえば「ホイス」。酎ハイをウイスキー風にするためのエキス「ホイス」は、幻の飲み物。晩杯屋では定番ですが、なかなかのレアドリンク。
ふぅー、だいぶ飲みました。お腹がたぽたぽです(笑)。
▲開始30分にして、テーブルには空いたグラスと皿がズラリ。
ひたすら食べる、飲む、食べる、飲む
開始30分が経過しても、一向にペースが落ちない2人。
▲もえあず注文:栃木・佐野の名物「イモフライ」
サクっとしていて、タレは軽くしっとり。これも美味しいからもっと食べたい!
あ、追加で3本来た!試食して、美味しかったらロット注文…何なんですかこの流れは?(笑)
わーい!!
▲塩見注文:コーヒー牛乳ハイ。
ちょっぴり甘くて銭湯上がりのあの味。
▲塩見注文:そのまんまメロンのお酒。
本当にメロンの果肉の味がする!
▲もえあず注文:揚げとうもろこし。
すっごく甘くて、どんどん食べられます!
▲もえあず注文:なすと餅の揚げ出し。
私、揚げ出しが大好きなんですよー!大根おろしと生姜をたっぷり乗せると美味しい!
▲もえあず注文:ひもかわうどん。
へぇ〜こういう平べったいうどんなんですね!美味しい!
テーブルの上が、いよいよすごいことに…!(笑)
本当にどれも美味しいですよ、このお店!これだけ食べるとお会計が心配ですね。
北関東のソウルフードがズラリ!
私もラストスパート!せっかく北関東でしか飲めないお酒が揃っているので、苺が有名な栃木の「とちおとめのサワー」、梅林が有名な水戸の「茨城百年梅酒」、群馬の「ブルーベリーサワー」を飲んで……最後はやっぱり生ビール一番搾りをひとつ。
ビールではじめて、ビールで終える。ナショナルビールはいくら飲んでも飽きのこない、ほっとするいつもの味なんです。
ここに来てビール!まだ飲めるんですか?2時間ずっと飲み続けてるのに全然顔色が変わらないですね!
もえあずさんが向かいで食べていると、こっちまでおつまみを食べた気分になるので、食べ姿をアテに飲んでます!(笑)いや〜我ながらよく飲んだ!
1人が飲んだとは思えない…!(笑)
特殊な訓練をしてますので、良い子のみんなはマネしないでください(笑)。
その訓練、気になります(笑)。じゃあ、私もラストスパートしよっと!えっと、「栃木県産ランプステーキ」、群馬名物の「ベスビオ」、「芋入り焼きそば」をお願いしまーす!!
ええー!!!このタイミングで、ステーキか〜!(笑)
ステーキがずっと気になっていたんです!
わー!ジュージューいっていますよ!いただきまーす!
ここでステーキとか、もうなんというか、凄すぎて(笑)。
おいしーーーい!!!ステーキ大〜〜好き!
ベスビオは、群馬のご当地パスタなんですね!トマトソースの香りがとってもいいですね!
*ベスビオとは・・・魚介類とトマトソースがベースの辛口なスパゲッティ。群馬県で人気のイタリア料理チェーン「シャンゴ」で提供されたベスビオが話題を呼び、県民のソウルフードに。
ちょっぴり辛いソースがクセになりますね〜!
時間終了!勝敗はどっち?
なんだかんだと食べて飲んで、さぁ時間になりました。
もえあずさんもまだ全然余裕の表情。私も店を変えてまたイチから始めてもいい気分。
テーブルの上には、2人が食べて飲んできた分がズラリと長テーブルを埋め尽くすほど。ホント、よく食べよく飲んでいますね!恥ずかしいから早く片付けてほしい(笑)。普段、居酒屋だと片付けてもらっちゃうから気が付かないけれど、こんなに飲み食いしてるんですねー。
さー、気になるお会計はいくらでしょう!
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せーの、どん!
もえあず 7,980円
塩見なゆ 5,640円
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結果は、もえあずさんの勝ち!!
くぅーー!!負けたーー!!
料理の種類もたくさんあって、とっても美味しかった!居酒屋さんでおつまみをいっぱい食べることってあまりないので、こういうご当地グルメがあるお店で食事をするのって楽しいなーって思いました!
塩見さんの飲みっぷりを目の前でみて、やっぱりすごいですね!これ全部お酒なのに、水みたいに飲むなって…!
ただただ、もえあずさんの食べっぷりのよさに驚くばかり。最後にステーキを注文したときは驚きを通り越して、笑っちゃいましたよ。
ステーキあたりで「負け」の2文字が頭をよぎって、200万円の「ロマネコンティ」をどのタイミングで注文しようかと悩みましたが、さすがに大人げないかなと(笑)。
そんなのダメですよー!!!(笑)
いやー、もえあずさんは本当にすごい!負け……ました……!悔しい!
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さすがもえあずさん、せんべろの晩杯屋で、ひとりで使った金額は約8,000円!第1回、大食い・大酒飲み対決は、大食い女王・もえのあずきさんの勝利!飲み屋のおつまみでそんなに食べられるなんて、さすがです!
まさか私のホームである居酒屋で負けちゃうとは。とほほ。次はお店を変えてリベンジしたい!
いいですね!いっしょに居酒屋さんでいっぱい食べたいです。次もこんな企画したいです!
飲食代はRettyさんお願いしまーす!!
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2人が食べた全メニューはこちら↓
【もえのあずき】
ウーロン茶:220円 × 3
甘い冷やしトマト:180円 × 2
いもフライ:130円 × 4
カリカリ梅納豆のり:180円
皮つき鰹刺し:250円
刺身こんにゃく(酢みそ):130円
しめさば:180円
エシャレット:150円
もつ煮込み:150円
どんぶりもつ煮込み:990円
なすしょうが:130円
岩下の新しょうが:150円
ゴルフ場のキャベツ漬け:250円
揚げとうもろこし:130円
ひもかわうどん:490円
栃木県産ランプステーキ:1500円
ベスビオ:980円
芋入り焼きそば:490円
おしぼり:70円 × 2
合計金額:7980円
【塩見なゆ】
キリン一番搾り「取手づくり」:650円
皮つき鰹刺し:250円
しょぼろ納豆:150円
北関東横断カクテル 大洗海岸:580円
日本酒 稲里秀撰(茨木)とっくり:500円
緑茶割り:290円
トマト割り:290円
ホイス:370円
コーヒー牛乳ハイ:330円
そのまんまメロンのお酒(グラス):370円
栃木とちおとめのサワー:350円
塩チーズ:180円
茨木百年梅酒:450円
群馬ブルーベリーサワー:330円
生ビール:410円
おしぼり:70円 × 2
合計金額:5640円
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- 大衆酒場晩杯屋 北関東ふるさと編 ファンデス上野店
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東京都 台東区 上野
立ち飲み