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連載:今月の旬・美味しさ最高潮のいま食べたいもの

カニは痛風の敵?タラバカニは"カニ"じゃない?今が旬のカニの知っておきたい基礎知識

いよいよ12月。待ちに待ったカニの季節が到来しました!

カニといえば、茹でても焼いても鍋にしても美味しいですよね。でもカニのことって意外に知らない? これから忘年会、年末年始とカニを食べる機会も増えるその前に、カニの基礎知識をおさらいしておきましょう!

執筆・監修

尾花友理
尾花友理
給食委託会社において産業給食、保育園給食などの献立作成及び給食管理、栄養相談など経験したのち、料理研究家のアシスタントとしてレシピ開発、料理講師、テレビや書籍の撮影アシスタントなどとして活動。その後、レシピサイト運営会社において管理栄養士として調理や食の安全に関す業務などに従事後、独立

カニは痛風の敵?

カニをはじめとする甲殻類は、痛風の原因になるプリン体が多いと心配する声を聞きますが、カニの身には、実はその心配はありません。

ただし、カニ味噌は身の部分に比べプリン体が多く含まれているので、尿酸値が気になる人は控えめに。

ちなみに、カニの赤い色はアスタキサンチンという色素で、疲労回復効果や血管を若々しく丈夫に保つ効果が期待できます。

美味しいカニを食べて、元気も若々しさもゲットできたら嬉しい限りですよね!

意外に知らない三大ガニ。あなたは違いを語れますか?

カニにはたくさんの種類がありますが、一般的によく食べられる品種としては『タラバガニ』『ズワイガニ』『毛ガニ』。これらは三大ガニと呼ばれています。

この三大ガニを中心に、カニの種類や特徴を詳しく紹介していきましょう!

タラバガニ

タラバガニといえば、大きな甲羅に太い脚にぎっしり詰まった身が特徴で、これぞカニの王様!

・・・と思いきや、生物学的な分類では「カニ科」ではなく「ヤドカリ科」て知ってましたか?

カニ科に属するものの定義は「脚が10本ある」こと。タラバガニの脚は10本あることはあるのですが、一番下に付いている2本は非常に短く大きな甲羅の下に隠れて見えず、脚が8本のヤドカリに近いことから「ヤドカリ科」に分類されています。

「ヤドカリ科」とは言っても、味はみなさん知っての通り、カニそのもの!
味わいはさっぱり淡白で身が締まっていてプリプリした食感も魅力ですよね。これは食べだしたら止まりません!

画像引用元:https://retty.me/area/PRE23/ARE63/SUB6304/100000005713/

茹でてカニ酢につけて食べるだけでも十分美味しいタラバガニですが、煮込んでも旨味が抜けにくいため、鍋料理もオススメ。これからの季節、カニ鍋をみんなで囲むのも贅沢ですね。

その際には「タラバガニってヤドカリ科なの知ってる?」なんて知識も披露してみると盛り上がるかも!

ズワイガニ

小さい甲羅にすらっと長い脚が特徴のズワイガニ。
その甘みと旨味はカニの中でもピカイチと言われています。

画像引用元:https://retty.me/area/PRE27/ARE89/SUB8902/100001312405/

同じズワイガニでも水揚げされる場所やオス・メスによって違う名前で呼ばれているのを知っていますか?

松葉ガニ…兵庫県、京都府、鳥取県、島根県など山陰地方の港で水揚げされるオスのズワイガニ
越前ガニ…越前港など越前海岸にある港で水揚げされるオスのズワイガニ
加能ガニ…石川県内の加賀、能登の漁港で水揚げされるオスのズワイガニ
香箱ガニ…加能ガニと同じく石川圏内の漁港で水揚げされますが、こちらはメスのズワイガニ。茶色の外子(そとこ)と味噌の部分であるオレンジ色の内子(うちこ)がたっぷり。旬が11月〜年末ごろまでと短い。

オスのズワイガニの魅力は大きさと身の堅さ。甘みがあってプリプリています。脚の部分はお刺身か、焼いたり、しゃぶしゃぶにして甘みと食感を味わうのがおすすめ。

メスのズワイガニは外子、内子と呼ばれる卵。産卵期のこの時期にしか味わえないので、卵を持ったメスのズワイガニは特に高級とされています。外子はそのまま、内子は甲羅の中でカニ味噌と混ぜて食べれば、まさに至福。日本酒が進みますよ。

毛ガニ

その名の通りたくさんの毛で覆われているのが特徴の毛ガニ。タラバガニやズワイガニと比べ小ぶりではありますが、身が引き締まっていてぎゅっと詰まっています。

画像引用元:https://retty.me/area/PRE01/ARE164/SUB43804/100000069164/

身もさることながら、毛ガニを語る上で忘れてはならないのがカニ味噌です。濃厚なコクと甘みが特徴です。新鮮なカニ味噌であればそのまま生で味わうことができますが、網の上に甲羅ごとのせて、日本酒を注いでグツグツすれば極上の味わいです。

身の部分は蒸すか茹でて食べるのがおすすめですよ。

その他のカニ

花咲ガニ…タラバガニと同じく「ヤドカリ科」に属します。北海道根室の花咲漁港のあたりで水揚げされることからこの名がつきました。他のカニは冬が旬である中、花咲ガニの旬は夏。茹でて味わうのはもちろん豪快に鍋や汁物に入れてたっぷり旨味の出た出汁を味わうのもまた美味。

ワタリガニ…ひし形の甲羅が特徴のカニ。オスは夏から秋が旬で、メスは冬から初夏が旬とほぼ一年を通して美味しく味わうことができます。蒸してそのまま味わう他、カニめしも絶品。また、韓国で生のカニを唐辛子のタレに漬け込んだ料理「ケジャン」はワタリガニです。

サワガニ…他のカニと違い「淡水」に生息するカニ。甲羅が2〜3cmと非常に小さいため、そのまま素揚げにしたり、甘露煮に。寄生虫がいることがあるため、生食は厳禁です。

カニの特徴をおさらいしたら、いよいよ美味しいカニが味わえるお店をRettyの中からご紹介しましょう!

思う存分味わいたい!カニの名店続々紹介

何かと出費がかさみ、お財布事情が気になるこの季節。お高いイメージのカニですが、今回はお財布も安心なリーズナブルにカニを味わえるお店を中心にご紹介します!

東京・青山 蟹漁師の家 青山本店

開店から20年以上経つ人気のカニ料理専門店。落ち着いた個室で味わうカニ料理はコスパが良いと評判。

中でもランチタイムにカニの味噌汁、サラダがついて900円でたっぷりカニが乗ったのカニチャーハンは必食!

Ryosuke Nakatsuboさんの投稿より

Ryosuke Nakatsuboさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE23/SUB2303/100000746017/4316703/

東京・新橋 かに地獄 新橋店

ショーケースの中から自身で好きなカニを選んで、量り売り。好きな調理法で味わえる店。リーズナブルな価格設定にお腹いっぱいカニを味わうことができます。

Shinobu Shimizuさんの投稿より

Shinobu Shimizuさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE16/SUB1601/100000014464/17447936/

東京・代々木上原 カンドクラブバー

美味しいカニのつまみとワインやビールをリーズナブルに楽しめる店。ボトルワインが700円〜というから驚き。

なんとこちらはお通しで出てくる「蒸しズワイガニ」!スタートからテンション上がりますね。

渡邉彬さんの投稿より

渡邉彬さんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE1/SUB111/100000012116/5855174/

東京・新橋 蟹喰楽舞

新橋駅直結のカウンター8席のみの店。東京にいながら北海道のカニをはじめ新鮮な魚介料理が楽しめる人気店です。

Takeshi Okaさんの投稿より

Takeshi Okaさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE16/SUB1601/100000825532/3973332/

いかがでしたか?
豪華なカニをリーズナブルに味えるお店で思う存分旬の味わいを楽しんでみてくださいね。

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