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連載:結局、餃子とビール

飛び出し注意の熱々スープがビュ〜!餃子とビール="ぎょーびー"を極めた男の餃子とは

こんにちは、餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長の塚田亮一です。

塚田亮一

塚田亮一
塚田亮一
餃子の食べ歩きブログ「東京餃子通信」編集長。「餃子は完全食」のスローガンのもと、訪問したお店は1,000軒以上。首都圏を始め、宇都宮・浜松などのご当地餃子の街、さらには世界中の「美味しい餃子」を求めて食べ歩く餃子のスペシャリスト。食べあるきオールスターズ「食べあるキング」の餃子担当も務める。

私が東京餃子通信で、餃子の食べ歩き記事を書き始めたのが2010年。

ブログ開設当時は餃子店の情報も少なかったので、私がよくお店選びの参考にさせてもらっていた「ぎょーびー@365」という、餃子とビールの食べ歩きブログがありました。

今回ご紹介する「結局、餃子とビール」のお店は、なんとその「ぎょーびー@365」を書いていた方のお店です。

餃子が好きすぎて、ついに餃子店を開いてしまうという、なんだか私の未来を見ているような方。

そんな”ぎょーびー”を極めた者が、”ぎょーびー”好きのために開いた餃子店「しくよろ亭」は、田園都市線の「高津駅」にあります。

店頭の、飛び出し注意の看板が目印です。

何が飛び出すのかは、後でのお楽しみに!

スタートは「ほろ酔いセット」から

「しくよろ亭」では、焼、水、揚げの三種類の餃子を、全て"手のし皮"で作り分けをしています。手間を惜しまぬ餃子マニアの店主ならではの、餃子のラインナップです。

こうなると、できるだけ多くの餃子を食べたくなるのが餃子好きの性ですね。

そんな時に嬉しいのがほろ酔いセット。焼き餃子3個と生ビール(小)がセットになっています。

「しくよろ亭」の焼餃子は、大きめの餃子が1人前5個入りなので、餃子の種類を食べたい時には、ほろ酔いセットでゆっくりとスタートしましょう。

餃子の皮は厚めなので、焼き時間は長めにかかります。焼き待ちの時間はビールで繋ぎましょう。

焼きあがった餃子は、手のしの皮に特徴があります。モチっとカリッとの両方の食感を同時に楽しめる、非常に良質な皮。

この皮に細かくひだを刻み、たっぷりの餡を詰め込んでいます。

さらに餃子を頬張ると、中から熱々のスープがビューーーっと飛び出します。

これが店頭に掲げられていた飛び出し注意の所以。油断をすると、火傷をしたり服を汚してしまうので、注意を払って食べましょう。

この飛び出すスープは、鶏ガラなどからとったコラーゲンたっぷりの良質なスープで、脂っこさやしつこさは全くありません。

にんにくも使っていないので、臭いが気になる方にもオススメできます。

優しめの味付けなので、お好みで酢醤油やラー油をつけ、味を微調整してベストな状態を探りましょう。

モチモチ"手のし皮"の水餃子

続いては水餃子。

水餃子は、セロリとしいたけの2種類の水餃子が用意されています。私はしいたけが好きなので、しいたけ水餃子をいただきました。

焼き餃子よりも厚めに仕上げてある手のし皮は、モチモチした弾力とつるっとした喉越しが印象的です。

皮も、包み方も、餡も、全て焼き餃子とは異なります。こういう効率を無視したこだわりは嬉しいですね。

餡の味付けは控えめなので、逆にしいたけの香りが引き立ちます。

ジュワーと染み出てくる肉汁には、しいたけ出汁の旨味がたっぷり。香りの良い黒酢をつけて食べるのがオススメです。

本場中国の餃子のように、皮を楽しむタイプ餃子なので、ビールのお供というよりも主食としての方が活躍できるかもしれません。

ビールとの相性抜群の揚げ餃子

「しくよろ亭」の餃子の中で、私が最もビールに合うと評価しているのは、実は揚げ餃子です。

揚げ餃子は手のし皮の厚みを活かすために、一度茹でてから油であげるという工程を採用しています。

この調理方法で皮の表面はサクッとし、その後にモチっとした食感が追いかけてきます。ひだなしに包んでいるのも、食感の良さに繋がっているのだと思われます。

皮にここまでこだわっている揚げ餃子には、なかなか出会えません。

そしてその皮に包み込まれているのは、豚肉比率の高いジューシーな餡。焼き餃子以上に熱々の肉汁も一緒に閉じ込められている、かなり攻撃的な揚げ餃子です。

餡の味付けも、焼き餃子や水餃子に比べてしっかりと濃いめにつけられているので、そのまま食べても美味しいですし、さっとお酢をかけて、さっぱりと食べるのも美味しくいただけます。

サクサク食感に熱々肉汁と濃いめの味付け…これはビールのピッチが上がるのは避けられません。

ピザ?餃子?オープンギョーザ!

もう一つ「しくよろ亭」で食べて欲しいギョーザがあります。その名も「オープンギョーザ」

オープンギョーザは餃子の皮を使い、ピザ風に仕上げたおつまみ料理。

家庭でも餃子の皮が余った時によくやりますよね。「包んでないのにギョーザなのか」と各所よりツッコミが来そうなネーミングですが、ここは優しく受け入れましょう。

「しくよろ亭」ではオープンギョーザにも、贅沢に手のし皮を使っています。その特製皮の上に乗せられているのは、

・トマトソースのピザ風
・アボカドチーズ
・カマンベールチーズ
・明太マヨネーズポテト

の4種類です。

どれも美味しかったのですが、私は明太マヨネーズポテトがビールに一番合うと思いました。みなさんも食べ比べて、ビールとの相性を探ってみてください。

ちなみにこのオープンギョーザは包んでいないので早く調理ができると思いきや、実は前述の3種類の餃子よりも最も時間がかかります。

最初のほろ酔いセットを頼む時にいっしょにオープンギョーザの注文も入れるのがベストなタイミングかもしれません。

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