こんにちは、釣りアンバサダー中川めぐみです。
この連載では、ビギナーさんにこそオススメしたい「最高に美味い魚を釣って食べる」情報を全国の港からお届けします。
ライター紹介
連載1発目に選んだ料理は「アジフライ」。
釣りたての魚といえば刺身じゃないの?と思う方も多いかもしれませんが、実は数々の釣りたて料理を食べてきた中で、特に衝撃だった料理の1つが、このアジフライなんです。
私がそれまでに食べてきたアジフライといえば、しっかりした(なかには固くなった)アジの身を衣で揚げたもの……という印象。正直あまり美味しいと思ったことがなく、揚げ物はもっぱら肉派でした。
でも初めて釣りたてのアジでつくったアジフライを食べたとき、その概念が覆されたんです!
このふわっふわは!?このジュ〜〜っとくる感じは!?これは・・・うまい!!!!!
これまでのアジフライはいったい何だったのか……!
アジフライが大好きという方はもちろん、私のように元々はアジフライにあまり興味がない方にこそオススメします!
釣ってこそ味わえる「人生最高のアジフライ」であなたの概念を覆します!
手ぶらOK!初心者歓迎の釣り船でmyアジを釣る
人生最高のアジフライを食べるために、まずは最高のアジを釣りにいきます。
最高に美味しい一品のために材料から穫りにいくなんて、まるで某人気グルメマンガ「美○しんぼ」のよう(笑)ですが、自分で釣った魚は本当に美味しいですよ!
鮮度が良いことはもちろん、ごそっと網で穫るのでなく丁寧に1匹ずつ釣り上げるためダメージも少なく、また自分で釣った…という感動や命への感謝の気持ちが、薬で言うプラシーボ効果のようにより美味しく感じさせてくれます。
竿もウェアも長靴もレンタル!レクチャーもばっちり
今回お邪魔したのは、先日の海原天さんの記事「最高のアテを求めて!アラサー女子が初めて釣った魚を飲食店へ持込んでみた」でもお世話になった金沢八景の釣り船「一ノ瀬丸」さん。
竿など専門の道具はもちろん、なんとウェアや長靴まで何でも貸してくれるので、本当に手ぶらで行けちゃうのが魅力です。
私もパーカーにスカート、スニーカーという軽装で伺いました。(寒い時期は防寒はしっかりと!私も寒いときはヒートテック5枚重ねにダウンを着込み、その上にレンタルウェアで防水&汚れ対策をしています)
受付けで女将さんに「全てレンタル」「レクチャーもしてほしい」旨を伝えると、テキパキと準備をしてくれます。
今回は「午後便」という、お昼12:30に出港して16:30くらいに港に戻る半日船を利用して、船代が男性は6,200円、女性はなんと約半額の3,500円!
それに竿のレンタルが500円、ウェア・長靴のレンタルが500円、仕掛け(ターゲットの魚に適した針や糸などの部品がセットされたもの)が250円。私の場合で計4,750円でした。
出発前に記念写真!
よーし!釣るぞ!
船に乗るとさっそく船のスタッフさんがやってきて、竿の使い方から仕掛けのセット、えさの付け方など丁寧にレクチャーしてくれます。
今回のエサは赤く染めたイカと、虫。私は虫が苦手なのでイカのみを席にセット!
アジ釣りは「コマセ」というイワシのミンチを写真にある網目状の鉄カゴに入れて、エサを付けた針と一緒に海底まで投下。
海底から数メートル(今回は船長の指示で2メートル)の位置で竿を振ることでコマセが海底に振りまかれ、そこにわーっと寄って来たアジがコマセをパクパク食べているうちにエサと一緒に針をパクッと食べて釣れる…という仕組みです。
みんなでしっかりコマセを撒いて、アジを呼び寄せる&定着させることが重要。つまりチームワークが大事!とのことで、みんなで気合いを入れ直します。
アジ釣りスタート!
港から船が出て30分ほどでアジ釣り場に到着。みんなで一斉にコマセを海の中に投下します。
私はいつも通り、エビス様(ヱビスビール)を海に少しだけ撒いて、大漁と安全な釣行を祈願。その後にコマセ撒きを開始。
最初は慣れないメンバーも、船のスタッフさんが1人1人の隣を回って丁寧に教えてくれたので、次々に、
「釣れた!」「きたきた!釣れたー!」「やったー!!」の声が!
私もみんなの写真を撮りつつ、しっかり
釣れたーーーー!美味しそうなアジをゲット!
釣り立てのアジはキラッキラで本当に綺麗!初めて釣りをするメンバーが多く、みんな感動してくれました。
感動と同時に竿にかかったときの「ビクビクッ」という独特の感覚や、釣れたときに手でつかんで「ビチビチッ」と跳ねる感覚にワーキャーと大騒ぎ。
途中からアジに混じってイシモチも何匹か釣れ、気付けば軽く100を越えるお魚がクーラーボックスに!
今日は急に気温が下がって魚が釣れにくいかも…と言われていたのですが、大満足の結果となりました。
港へ戻ると女将さんたちが熱々のお味噌汁と甘いかりんとうを用意してくれていました。
2月のまだ寒い海で冷えた身体が芯から暖まる!嬉しいお気遣いに心までぽかぽかです。
そして釣った魚はもちろん全て持ち帰りOK。自宅で料理するのもいいですが、オススメなのは……飲食店への持ち込みです!
最高のmyアジを「人生最高のアジフライ」へ
- 北前そば高田屋川崎駅前店
-
- 住 所
- 神奈川県川崎市川崎区駅前本町3-3 ムラタヤビル B1F
- 電 話
- 044-223-1261
川崎の高田屋さんの「魚釣り 持ち込みコース」
有名なチェーン店なので、お蕎麦の高田屋さんをご存知の方も多いと思います。
実はそのなかで川崎駅だけが「釣り人向けの釣った魚持ち込みプラン」を用意しています。
他のお客さんもいっぱいいたので写真がNGだったのですが、店内にはお蕎麦屋さんとは思えない、大きな魚の魚拓がいっぱい!メニューにもオリジナルの魚料理がたくさん載っています。
「当日釣った魚に限る」という条件をクリアし、前日までに電話で予約すれば持ち込みOK(予約の状況などで受付けていただけない可能性があるので、なるべく早めの相談がオススメ)。
この日は釣ったアジを「アジフライ」を中心に3品調理していただきました。
まずはビールで乾杯!少しすると・・・
なんと今日釣ったアジ・イシモチの一部を大きな桶に盛りつけて持って来て下さいました!
これで記念写真をどうぞという粋な演出。撮影大会がはじまります。
更に少しするとお通しの豆腐が出て、それをいただいている間に…
アジの舟盛り
出ました!ドーンと大きなアジの舟盛り!!
みんな我先にとワサビや生姜をつけてお醤油をほんの少し。
口に入れると、
「おいしいーーー!なにコレ!」
プリプリの感触に甘みたっぷりの味わいで、全員が感動!
普段食べているお刺身とはやはり違う。釣りたてって本当に臭みがなくて、ただただ美味しいです。
みんなで美味しい美味しい言いながら食べていると、何やら厨房から「ドンドンドンドン」とリズミカルな音が……少しして出て来たのが、
アジのなめろう
デカい!!私たちの知ってるなめろうの5倍はある!!そんな大盛りのなめろうが、なんと×3つも!笑
いつもはちょびちょび食べていますが、こんなにあるなら!とみんな豪快に口へ。
これもうまーい!お味噌とネギと、ほのかな生姜・ニンニクの香りが混じって最高!
これは日本酒!いや白米!いや、両方くださーい!!
ということで、気付けばみんな日本酒を片手に「myなめろう丼」を作成。
これがまた、いくらでもいけちゃうくらい美味しい!!
そして、待ってました!ついにきました!
アジフライ
これこれ!これを待っていたんです!
みんな待ち切れないとばかりに少しだけソースをかけ、さっくさくの身をパクリ・・・
「お、おいしいーーー!!!」
「アジフライなのにふわっふわ!すごいジューシー」
「甘い!今までのアジフライと全然違う!」
でしょ!でしょー!と大興奮。私もパクリ。
やっぱり、、、美味しいーーー!!!このふわふわのジュワ〜〜を待ってた!
釣り立ての、本来ならお刺身で食べる鮮度の身を贅沢にフライにするからでしょうか。この美味しさ。
なんでも釣りたての身は、魚本来の水分をしっかりその身に蓄えているので、揚げると内側から水分が外に出ようとその身を膨らませてふわっふわに仕上がるんだとか。そして、衣で逃げられなかった旨味の汁がジュワワ〜〜っと・・・
〆のお蕎麦
仕上げにやはり高田屋さんということでお蕎麦をいただき、大・満・足!
この日はスペシャルアジコースに、ビール、日本酒、ハイボールなどなど思い切り飲んで、1人約5,000円でした。
最後に
釣り立ての、刺身で食べられる生の身で作ったアジフライを食べてみたくなりませんでしたか?本当にアジフライの概念が変わります。
特に自分で釣ったアジだと思うと、感謝と愛しさで更に美味しさがパワーアップ!
しかも釣りのなかでアジ釣りは難易度が低く、ビギナーさん向けと言われているので、釣り自体に興味があった…という方にもオススメです!
「人生最高のアジフライ」ぜひ体感してみてください!
- 北前そば高田屋川崎駅前店
-
- 住 所
- 神奈川県川崎市川崎区駅前本町3-3 ムラタヤビル B1F
- 電 話
- 044-223-1261
- 北前そば高田屋川崎駅前店
-
神奈川県 川崎市川崎区 駅前本町
居酒屋
【補足】
※川崎の高田屋さんに魚の持ち込みをお願いする際は、前もってお電話でお店に相談してください。混雑状況などにより100%受け入れていただけるわけではありません。
※釣りは自然が相手なので、確実に釣れることを保証する記事でないことだけご了承ください。
オススメの持ち物
・濡れて汚れていい服装。寒い時期はやりすぎなくらいに防寒をしっかりと!(船の上は風を遮るものがないので、陸より何度か低いことがあります)
・ 酔い止め。普段車などに酔いにくい人も念のために。アネロンがオススメ。
・ 日焼け止め
・ 軍手やワークグローブなど(100均でじゅうぶん。親指、人差し指、中指の第一関節くらいまで切っておくと細かい作業がしやすい)
・ ラジオペンチ(100均でじゅうぶん。魚を針から外すときに便利)
・ ウェットティッシュやタオル