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連載:結局、餃子とビール

博多・中州の飲み歩き旅。博多ひとくち餃子のルーツ「宝雲亭」でビールに最高に合う餃子を頬張る

東京餃子通信編集長の塚田です。

塚田亮一

塚田亮一
塚田亮一
餃子の食べ歩きブログ「東京餃子通信」編集長。「餃子は完全食」のスローガンのもと、訪問したお店は1,000軒以上。首都圏を始め、宇都宮・浜松などのご当地餃子の街、さらには世界中の「美味しい餃子」を求めて食べ歩く餃子のスペシャリスト。食べあるきオールスターズ「食べあるキング」の餃子担当も務める。

これまでの連載では、東京で食べられる餃子をご紹介してきましたが、今回は博多から、ビールと相性抜群のご餃子をご紹介したいと思います。

博多で飲み歩きというと、真っ先に思いつくのが中洲

中洲には数多くの飲み屋に、屋台に、ラーメン店など、博多ならではの飲食店が立ち並び、目移りしてしまいますよね。

そんな中でも、中洲に来たらぜひ食べて欲しいのが、博多名物の「ひとくち餃子」です。

博多というと鉄なべ餃子や、最近では炊き餃子のイメージが強いかもしれませんが、それ以上に地元に根付いているのが「ひとくち餃子」で、お酒のお供や飲んだ後のしめに餃子をつまむのが文化として根付いています。

今回ご紹介するのは「宝雲亭」は、昭和24年創業の博多を代表する老舗餃子専門店。

「宝雲亭」は、博多ひとくち餃子のルーツの店とも言われていて、九州各地に広がったのれん分け店などを通じて、九州の餃子文化に大きな影響を与えてきています。

そんな「宝雲亭」では、創業から60年以上経つ現在でも三代目の店主さんに餃子の味は継承され、創業当時の元祖ひとくち餃子を味わうことができます。

博多定番のビールのお供、酢もつとニラ卵とじ

「宝雲亭」の営業時間は17時半〜24時。カウンター席主体のお店なので、飲みに行く前の腹ごなしや、締めに軽く餃子をつまんで帰るというような使い方をするのに便利です。

いきなり餃子を食べてももちろん良いのですが、観光で博多に来たのであれば、博多の定番のおつまみも楽しんでもらいたいところ。

「宝雲亭」ではお通しに酢もつが出てきますが、酢もつは刻みネギとポン酢で湯通ししたホルモンを和えた、博多の居酒屋の定番メニュー。

他の居酒屋でもお通しに出てくることが多く、コリコリっとした食感とさっぱりした味付けで、ビールがどんどん進みます。

さらにもう一品おすすめしたいのがニラ卵とじ。餃子好きの方であれば絶対にオススメしたいおつまみです。

ごま油を使い半熟状態に焼き上げたニラ玉に、醤油をさっとかけて食べるシンプルな料理。

このごま油とニラの香りが餃子に通ずるところがあって、ビールとの相性もバッチリ。私は博多に来るたびにニラ卵とじを食べています。

これらの他にもレバステーキやホルモン炒めなど、博多の定番居酒屋メニューもあるので、お好みにで試してみてください。

元祖博多ひとくち餃子

酢もつとニラ玉とじとビールでエンジンが掛かってきたら、元祖ひとくち餃子を楽しむ時間です。「宝雲亭」のひとくち餃子に、ビールを美味しくする特徴がいくつもあります。

まず、初めて食べる方はそのサイズにまず驚くと思います。

文字通りひとくちサイズで重さはなんと1個9g。一般的な餃子の半分ぐらいのサイズですね。このサイズ感がビールのつまみに丁度良いのです。

そして次に目を奪われるのが、焼き目の美しさ。

職人さんの熟練の技により薄めの皮で包まれた餃子を、一気に蒸し焼きにしています。この皮は薄力粉を多めに使った独自配合で作られ、パリパリ感とモチモチ感を同時に楽しめるようにしているのだとか。

この皮の食感と焼き目の香りで、またまたビールが進みます。

更にパリパリっとした食感の、皮の中に隠れた餡にも秘密が。東京の餃子にはない、甘みと旨味が感じられます。

通常、餃子に使われる野菜はキャベツや白菜だと思いますが、「宝雲亭」の餃子には玉ねぎが使われています。そして独特な旨味は、豚肉と一緒に配合された牛肉がポイントになっています。

旨味の強い牛肉を足すことで、玉ねぎの強い甘さに負けないバランスの取れた餡の風味に仕上げています。そしてニンニクは使わず、ニラも控えめに、香りのアクセントをつける程度。この餡も創業時から変わらぬ作り方なのだとか。

「宝雲亭」の餃子は、餡も皮も良質な素材の味をそのまま活かしたシンプルな味付けなので、 専用の餃子ダレと辛味の柚子胡椒をつけて食べるのがおすすめです。

餃子ダレは福岡の老舗「上久」の醤油を使い、柚子胡椒は自家製と、タレにもこだわっています。

柚子胡椒のピリッとした刺激と爽やかな香りで、あっという間に餃子もビールも胃袋の中に消えていくでしょう。

「ひとくちサイズの餃子も良いけど、もっとジューシーで食べ応えがある餃子が食べたい」という方におすすめしたいのが、黒豚焼き餃子

大きさはひとくち餃子より、一回りぐらい大きなサイズ。一般的な餃子よりはやや小さめ。

地元産の黒豚をたっぷり使い、味付けもやや濃いめでジューシーに仕上げているので、餃子単体での食べ応えは、ひとくち餃子に比べるとかなり高めです。主菜としても楽しめそうな力強い風味で、もちろんビールとの相性もバッチリです。

博多には餃子以外にも美味しい食べ物やお酒がたくさんあるので、「宝雲亭」単体ではなく、中州の飲み歩きのコースの中の一つとして組み入れてもらえると、より充実した博多の夜が楽しめると思いますよ。

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