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連載:「ローカルチェーン」探訪記

辛味噌&ホルモン焼きの香ばしさが決め手!福岡B級グルメ"鉄板焼き"を食べに板橋「よかろうもん」へ

こんにちは。地元に愛される大衆食を求め東奔西走するライター、刈部山本が、各地のローカルチェーンをご紹介。

前回の記事では、福岡のソウルフードとして、明太子でも博多うどんでもなく、「焼肉」を紹介した。

福岡ネイティブにとっての「焼肉」は、イコール「鉄板焼き」を意味し、その鉄板焼きの発祥となった「びっくり亭 本家」へ訪問して福岡独自の鉄板焼きスタイルを目の当たりにした。

▼前回の記事
【福岡メシの隠し球】「びっくり亭」の焼肉が最強ウメー!油と辛味噌がスパークするソウルフードに迫る

「びっくり亭 本家」の鉄板焼き

「びっくり亭 本家」の鉄板焼き

そして今回、福岡でしか味わえないと思っていた"あの味"を東京で提供する店があるとの噂を聞き、お店の門を叩いた。店の名は「よかろうもん」。

よかろうもんへ

場所は東京都板橋区。

この界隈は飲み屋だったり、しっとりチャーハンを提供する町中華だったりに個人的にはよく足を運ぶエリア。

JR埼京線・板橋駅と都営三田線・新板橋駅の中程に、よかろうもんは佇んでいた。近くを何度も通っていたのに、全くのノーマークだった自分を恥じた。

外には待ち用の椅子が並び、人気店である様が伺える。訪れた夜は幸い行列はなく、サッと店内に入れた。

店内はL字カウンターのみ、7席ほどと小ぢんまりしている。

メニューはホルモン焼きと称されており、鉄板焼きのサイズとご飯のセットの組み合わせがズラリと並んでいる。

どうもアルコールはなさそうだ。

しかし、オシボリとお冷をもらおうとセルフサービスのウォータークーラーへ向かうと、冷蔵ケースがあり、缶ビールなどが収まっている。ここから好きなものを取って自己申告するのだろう。

カウンターも一人ひとりのスペースが区切られており、食べたら自然に帰る仕様になっている。飲みメインで長居して過ごすには向かない店だと一発で分かる。

卓上には箸の入った箱があり、その上に辛味噌もちゃんとスタンバイされている。

そして例のジェンガも容れ物に入って用意されている。(詳細は前編より)

板橋の鉄板焼きは…

さてさて、注文したホルモン焼き1枚小ライスセット(750円)がやってきた!

おおっ、こちらも煙がモウモウと立ちのぼる鉄板で登場。

焦げた感じがやっぱり食欲をソソるぞ!!

早速ジェンガみたいな棒を底に差し込み、辛味噌を鉄板の端っこに垂らす。

辛味噌を多く入れると、辛くなりすぎるのは学習済みなので、少しずつ油に混ぜ、味を見ながらキャベツや豚肉に混ぜていく。

辛味噌のかかってないところを食べると、ニンニクは控えめ。やっぱウマイね~!

次に辛味噌を混ぜて食べてみると、辛さはそれほどでもなく、豚肉や熱の入ったキャベツの甘みと適度な辛さのバランスが実によく取れている。これはもっと辛いほうが美味しいな。

再び辛味噌を投入し、ホルモン焼きの焦げ目も適度に付いたところとよく混ぜてご飯と一緒に食べると……ビンゴッ!

メリハリのある甘さと辛さがあって、それが米との相性バツグンで、こりゃうめぇ!!

こちらはライスが小だと足りないので、中盛り以上にするか、お代わりをするのがいいかと。それくらいガンガンに米がなくなっていくぞ。

気づけば、米もホルモン焼きもキレイに同タイミングでなくなって完食。

会計時、厨房にいたご主人に手の空いたタイミングで、どちらでこのホルモン焼きを習得されたか伺ってみると、陸上自衛隊・福岡駐屯地の向かいにある「かねしろ」という店だそう。

同じようで少し違う、福岡で独自に広まった鉄板焼肉。福岡はもちろん、東京でもこうして食べられて実に興味深い体験が出来た。

各店舗それぞれに主張はあるだろうが、それぞれの味として楽しんでみるのが吉だろう。なんてったって、どれもメチャメチャご飯に合う激ウマご当地メシなのだから。

ライター紹介

刈部山本(かりべ やまもと)
刈部山本(かりべ やまもと)
自家製ケーキの通販や間借り営業をしながら、郊外や路地裏にある町中華・食堂・酒場といった大衆食を巡りつつ、その土地にならではの文化を紹介するブログやミニコミ誌を発行するライター。「町中華」「しっとりチャーハン」の発信者であり、既に閉店した店しか載ってないガイド本や、ギャンブル場めし愛好家としてメディア露出も。2018年5月に光文社より路地裏のメシ屋を巡った文庫『東京「裏町メシ屋」探訪記』を発売。

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町の生活に根ざした文化の痕跡を路地裏から見て、そこにある店で食事をすると、単なる観光では味わえない、その土地ならではの空気を感じることができる。そんな空気を味わいに、東京とその近郊へ、明治から現在までの変遷を辿りながら、町の裏側とそこに根ざしたメシ屋を巡る探訪記。


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