連載:国民支持率No1メニュー"焼肉道"の極め方

【2018下半期人気予測】予約困難になりつつある焼き肉店とそのこだわりを探ってみた

なぜ、人はこんなにも焼き肉に惹かれるのか。

今や、国民支持率NO.1メニューといっても過言ではないメニュー「焼き肉」の極め方を焼肉マニア小関氏が語りつくします。

ライター紹介

小関尚紀
小関尚紀
リーマン作家/MBA/Yakiniku Journey(焼肉探検家) サラリーマン、作家。早稲田大学大学院修了。経営学修士。『焼肉の達人』(ダイヤモンド社)、『世界一わかりやすい「ゲーム理論」の教科書』(KADOKAWA 中経出版)など単著5冊。趣味の焼き肉は、予約困難店含め200店舗以上を訪店。日々、セクシーミートを探索しつつ、美しく、美味しい焼き方を独自に研究している。

ナマ良し!肉良し!〆良し!おもてなし良し!の焼肉界のBEAST。 浅草に現る!

獣、けだもの、野獣という意味のBEASTを店名にした「焼肉BEAST」が浅草の地に誕生したのが、2018年2月26日。焼肉を野獣のように食べて欲しい願う店主が命名しました。

店主は、浅草で古くからの人気焼き店「本とさや」のご子息である山田貴弘氏で、満を持してオープンしました。

山田貴弘さん

山田貴弘さん

本とさやの一族という、ある意味焼肉界のサラブレッドが、血統と肥育を重視した新興プランド牛である但馬太田牛と出会いオープンしたお店は、小洒落たイタリアンのような内装の店内外観含め、提供するメニューコンセプトも本とさやとは違う、全く新しい焼肉店なったのです。

こだわりは何といっても関東に週1頭しか入ってこない、東日本では超希少「但馬太田牛」の仕入れと但馬太田牛の「生肉提供店」ということでしょう。

但馬太田牛とは、兵庫県トップクラスの神戸ビーフ生産牧場で知られる「太田牧場」が、自社ブランドとして人里離れた小高い山の中でストレスフリーな環境、独自の配合飼料で、丹精込めて作り上げた但馬牛ブランドです。肉質は味がしっかりしていて、脂質は甘みがあり、かつ柔らかいのが特徴です。

ということで、早速訪れ、山田店主オススメのままオーダーしてみました。スターターは「但馬太田牛とろける牛刺し(トモサンカク)」「但馬太田牛肉寿司」。厳しい保健所での審査をクリアしており、しかも、提供されるのは但馬太田牛の牛刺し。

これは貴重で、脂質と赤身のバランスが絶妙。滋味あふれる味わいで、肉がとろけることを実感できる生肉で、融点の低さがわかります。しかも甘い。生肉が味わえるならと追加で肉寿司も頂きました。生肉好きには、こりゃ、たまりません!

牛刺し1,480円

牛刺し1,480円

肉寿司960円(二個)

肉寿司960円(二個)

次に頼んだのは「5種盛合わせ」。この日の5種は、ねぎ巻きサーロイン、上ミスジ、あぶり三秒ロース(ウチモモ)、トウガラシステーキ、厚切りサーロインでした。厚さの違う部位ですが、それぞれ肉の融点が低いので、さっと炙る程度に焼いて、口の中でとろけさせて頂きます。繊細で優しい旨味があります。

 太田牛5種盛合わせ2,980円

太田牛5種盛合わせ2,980円

続いてレバー、ハツ、ガツ青唐辛子の「ホルモン3種」。レバーもハツもエッジが効いていて新鮮そのもの。特に青唐辛子のピリ辛がたまりません。ホルモンがガソリンとなって、更にビールと食欲が増す!

おまかせホルモン3種980円

おまかせホルモン3種980円

さらに「神戸牛ハラミ焼」。厚みがあり、しっかり焼いているので、食いちぎるように食べるのが美味しいハラミ。ねぎ巻きで黒七味をかけて頂きます。

神戸牛炭火焼きハラミ 2,480円

神戸牛炭火焼きハラミ 2,480円

〆は、最初に「ユッケ」を注文。ここにきてのユッケ。オーダーする順番が違うかもと思いきや、やっぱり終盤でも生肉を味わいたい。うーん、たまらん。生肉の追加として、こりゃ、たまらん。これが追加ガソリンとなり、さらに注文を強行。

ユッケ1,480円

ユッケ1,480円

〆の2番手は「テグタンクッパ」。コクのあるテグタンにご飯を放り込みいただきます。コクの正体は、胡麻。風味も加速し、美味しくてズルズル飲むように食べましたが、これが正しい食べ方です。ここで既に腹十二分目。

テグタンクッパ900円

テグタンクッパ900円

でも、これは食べて帰ってくださいと、店主オススメ最後の〆は「スダチ冷麺」。酸味の中にもツルシコツルシコ。但馬太田牛の出汁でとったスープが本当に爽やかでくどくなく、さっぱり美味い。

スダチ冷麺980円

スダチ冷麺980円

あかん、〆らない! なんか食欲が増すんですよねー、焼肉BEASTの料理は。店主の思惑通り、自分の食欲がBEAST級のなりそうで怖いです。

浅草焼肉ということでは、周辺に本とさや、幸福、金楽、大成苑、富味屋とタレ焼き肉の名店が名を連ねます。

焼肉好きが集まる環境の中に、「但馬太田牛」「生肉提供店」にこだわるスタイリッシュなお店かつ、競争環境にありながらも特別な差異を見いだせているのがこの「BEAST」です。

また浅草は、外国人観光客が多いのですが、煙モクモクの焼肉は彼らにとっては食べづらい環境にあったように思います。そうした点で「BEAST」は、スタイリッシュに焼肉を楽しめるため外国人も呼び込めそう。さらに店主夫妻の気さくで親切なおもてなし対応は、再訪したくなります。

この肉質、この生肉、スタイリッシュにこの価格で焼肉界のBEASTになる日も遠くないお店。さぁ、今のうちに行こう!少人数で行く、おススメはカウンター席。ここでは店員さんが絶妙な火加減で、焼いてくれます。

*価格は全て税込みです

赤身専門焼肉にくがとう33895の快進撃

人形町に本店を持つ超人気焼き肉店の赤身焼肉「にくがとう」が、2018年2月9日に満を持して港区三田にオープンしたのが「赤身専門焼肉にくがとう33895」です。この「33895」は、店主の三浦豪氏が初めて子牛から購入し育てた牛(カールちゃん)の個体識別番号で、そんな愛着あるナンバーを店名に込めたとのこと。

"にくがとう"は、焼き肉ワンダーランドというべきお店です。フレンチ、和の要素、熟成焼肉も塊じゃなく食べられ、様々な部位を食べ方で食べて欲しいとうのが基本。

例えば、フレンチ焼き肉の代表格は珍しい部位の「子牛のリードヴォー」をアレンジしたもの、和風の代表格は「サガリ」を西京味噌漬けにした焼き肉でお酒にご飯にも合う優れモノです。他にもこだわりメニューのオンパレード。「至福の握り」は、仕入れ状況にもよりますが、基本ランプの一番柔らかい箇所を使用しインパクトのある生胡椒と合わせます。すき焼き風に焼き上げた肉を茶卵に浸して食べる「元祖イチボの一枚焼き・すき焼き風」に、ニンニクとパセリを添えたエスカルゴバターの「タンのブルゴーニュ風」などなど。

とにかく部位ごとに様々な食べ方を提案するメニュー力がハンパない。「ハハーン、こうきたか」と。にくがとう33895の赤身肉の美味しさを追求する貪欲さが、肉のワンダーランドと言われる所以なのです。そう、飽きさせない焼き肉こそ"にくがとう"の真骨頂です。

そして店主曰く「1枚ずつ、色んな食べ方ができるコースで食べて欲しい」。

確かに、アラカルトよりもコースでのオーダーが圧倒的にお得です。食シーンに合わせながら、お財布と相談しつつオーダーしたいもの。

お二人様の初回限定コースは5,250円から。コースは、4段階あり、一段階ずつ上がってきて欲しい。今回の訪問時は6,000円のコースをオーダーしましたが、素晴らしいバリエーション。とにかく、色んな食べ方が出来て、楽しめます。

「にくがとう33895」は、特定ブランド牛もこだわって生産者と対話をし仕入れをしています。その時々で美味しい牛を見極めて仕入れること。育成方法や環境、エサにこだわる生産者から、安定的に美味しい牛を生産している生産者を探し当て、仕入れをしています。

牛の個体によってカットの方法も変えるというこだわりがあるので、目にも口にも楽しい焼き肉を提供し続けてくれるのでしょう。そして店主がカンボジアに居住していたこともあり、胡椒には並々ならぬこだわりがあります。ハイボールに胡椒を入れた「胡椒ハイボール」も試して欲しい。

カンボジア産胡椒をあしらった、ヒレの至福握り

カンボジア産胡椒をあしらった、ヒレの至福握り

川岸牧場 神戸ビーフ優秀賞ミスジ 円子黄金タレ

川岸牧場 神戸ビーフ優秀賞ミスジ 円子黄金タレ

澤井牧場 近江牛 リブロース 円子黄金タレ 手毬ごはんを包んで、日本一の卵を絡めて

澤井牧場 近江牛 リブロース 円子黄金タレ 手毬ごはんを包んで、日本一の卵を絡めて

赤身の塊肉を焼き上げ、ガーリックバター醤油で味つけ。フォアグラリゾットの上にのせて、黒トリュフソースをかける贅沢の極みのような〆ご飯。三田限定です。

裏名物 和牛赤身ロック フォアグラリゾット 黒トリュフソース

裏名物 和牛赤身ロック フォアグラリゾット 黒トリュフソース

店主の「肉ちゃん」こと三浦剛氏

店主の「肉ちゃん」こと三浦剛氏

*価格は全て税抜きです。

ブレイク予測のこの2店の和牛へのこだわり

日本におけるワインと和牛は、地域→ブランド→生産者、を追い求めるという志向で類似してきています。

ワインも和牛も初めは生産地域を志向し、続いてブランド、そして今はブランドの中でも誰が生産しているのか?ということが重要になってきているからです。同じブランド牛の中でも、定義に育成環境や餌の定義はありませんから、当然生産者によって、出来上がる和牛は違ってきてしかるべきです。

「焼肉BEAST」がこだわる「但馬太田牛」は、兵庫県トップクラスの神戸ビーフ生産牧場で知られる「太田牧場」が丹精込めて作り上げられたもの。

「にくがとう33895」は、特定ブランドの中でも、神戸ビーフ・川岸牧場、近江牛・澤井牧場、尾崎牛など、生産者と対話し、育成環境の良い生産者から仕入れることにこだわっています。

2018年オープンのこの2店はどちらも生産者にこだわり、その仕入れした牛の特徴に合う調理方法で提供するということで、オープン間もなく超絶人気店になってます。

"生産者にこだわった和牛×特徴に合う調理方法"。客側からすれば、満足度は高くなるはずですよね。

あー、書いているとまた食べたくなってきました。さぁ今ならまだ予約、間に合うはず。さぁ皆さん、急いでください。俺も、急げ!

著書「焼肉の達人」、まだの人は要チェック!

小関尚紀著「焼肉の達人」

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