連載:結局、餃子とビール

餃子と昭和歌謡をアテに呑む、神田「80年代酒場 部室」が最高にノスタルジー!

こんにちは、餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長の塚田です。

私は今年で44歳になったのですが、今回は私と同年代のアラフォー、アラフィフの方に特にお勧めしたい餃子屋さんをご紹介したいと思います。

80年代の歌謡曲に囲まれる店内

神田駅から徒歩1〜2分、細い階段を2階までのぼり扉をあけると、80年代の歌謡曲をBGMに餃子を楽しむお客さんでいっぱい。

こちら「80年代酒場 部室」は、餃子の食べ歩きが趣味だった店主の安野さんの餃子好きが高じ、本業の傍らで初めてしまったお店。

どうせやるなら自分が好きなものを詰め込もうということで、壁一面には松田聖子や中森明菜など、80年代の歌謡曲のレコードジャケットがずらりと並んでいます。

もちろんBGMのリクエストも可能です。

BGMだけでなく、懐かしの漫画雑誌やプロレスのポスターなど店内は80年代一色。

青春時代の思い出を肴にビールも進みます。この雰囲気には苦みの効いた赤星が似合いますね。

食べ歩きの末にたどり着いた餃子

数々の餃子店の食べ歩きをしながら研究に研究を重ね、10年かけてたどり着いたのが部室の餃子です。

「肉汁焼きギョーザ」と「肉汁大葉ギョーザ」の2種類が用意されています。

1人前は5個入りなので、5個ずつ注文すると円盤型に焼いてくれます。

焼き加減も餃子の味の1つということで、いつも焼き色も美しく丁寧に焼き上げてくれます。

肉汁焼きギョーザをひとくちで頬張ると、豚肉をたっぷり使った餡から複雑な中華系の香辛料の香りが一気に口の中に広がります。

この香りの正体は五香粉。桂皮、丁香、花椒、八角、陳皮などをブレンドした中国では一般的な合わせ香辛料です。

五香紛という名前ですが、5種類の香辛料とは限らず、もっと多くの香辛料が使われているようです。

お酒に合うように下味も強めに付けてあり、それに五香粉の香りも加わっているため、タレは漬けずにそのまま食べるのがおすすめです。

肉汁大葉ギョーザは、ベースの餡は肉汁焼きギョーザと同じく、五香粉が効いた香り高いジューシーな豚肉餡。

中国の香辛料と日本のハーブの代表格の大葉の香りの共演により、より複雑で深い風味を実現しています。

駄菓子食べ放題に串揚げも

厨房脇には駄菓子が積み上げられていて、1人100円で取り放題。子供の頃に10円玉を握りしめ、近くの駄菓子やでおやつを買いに行ったのを思い出します。

駄菓子って酸味や塩気の強いものが多いので、酒のつまみにも丁度良い。

懐かしのアルミの弁当箱の中に入っているのはタコさんウインナー。

ちゃんと赤いウインナーを使っています。タコさんウインナーは赤くないと雰囲気が出ないですよね。安野さんがちょっとしたいたずらを仕掛けてくることもあるのでお楽しみに。

また、部室では串揚げも食べられます。串揚げ盛り合わせを注文をすると、同じビルの1階にある串揚げ専門店「辰巳」まで安野さんが取りに行ってくれちゃいます。

更には、健康が気になるアラフォー、アラフィフの方には、栄養抜群のスーパーフードとして注目されるモリンガを使ったモリンガハイや疲労回復に効くクエン酸サワーがおすすめです。

部室は安野さんの副業で営まれている餃子店のため、営業日は月・火・水・金の週4日の夜のみ。

二軒目に使われることが多いため、21時以降に混みだす傾向が強いです。早めの時間を狙っていくか、遅めの時間のときは事前に電話をして席の空きを確認することをお勧めします。

ちなみに部室に5回通うと部員として認定され、店内に名前を記すことができます。

驚きの部員特典もありますので、直接安野さんに確認してみてください。

ライター紹介

塚田亮一
塚田亮一
餃子の食べ歩きブログ「東京餃子通信」編集長。「餃子は完全食」のスローガンのもと、訪問したお店は1,000軒以上。首都圏を始め、宇都宮・浜松などのご当地餃子の街、さらには世界中の「美味しい餃子」を求めて食べ歩く餃子のスペシャリスト。食べあるきオールスターズ「食べあるキング」の餃子担当も務める。
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