2人そろっておいしいごはんが大好き! 今、人気急上昇中のなかよし女性コンビのニッチェが、普段の食事についてやお気に入りのお店などを教えてくれました。
いつもダンナさまとおいしいお店を探し歩いているという江上さんと、「一番近くにある幸せがごはん!」という近藤さん。
それぞれこだわりの店選びは食べることが大好きな2人ならではの説得力が満載です!
お笑い芸人
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ニッチェ
- 左/江上敬子 1984年9月17日生まれ。島根県出身。右/近藤くみこ 1983年1月4日生まれ。三重県出身。 2005年結成、マセキ芸能社所属。「ゴゴスマ」(TBS系)水曜レギュラー。マセキ芸能社主催ライブ「パンキッシュガーデン エクストラシルバー」毎月出演中
税込か税抜か、細かくメニューをチェックしなくなって「売れてる」を実感!?
江上:外食は週のほとんど。夜に食べに行くことが多いですが、ダンナさんも私も昼に仕事がなければランチにも行きますね。
近藤:私も友達との外食が多いです。
江上:私は料理を作るのも好きなので、夕ごはんは家で済ませて、「一杯だけ飲みに行こうか」って出かけることもあります。近所に行きつけのお店が何軒があったり、以前住んでいた街に1人で行けるくらい馴染みの店もあって。
近藤:私は、自分の住んでる街ではそんなに飲まないかなあ。一緒にいる方にお店選びをお任せしますね。呼ばれたところに行ったり、会った場所で決めちゃいます。
江上:小さい頃はほとんど外食をしたことがなかったです。すっごく田舎で、そもそも周りに店がなかったですから。外食に行くときなんて家族中が「出かけるぞ!」と服も着替えるみたいな(笑)。
近藤:うちはそこまで田舎ではないですけど、父の実家に車で行くときには、その帰りにいつも行くうどん屋さんがあったり。お出かけのついでに外食はたまに行ってましたね。
近藤:芸人になりたての頃はとにかくやっすい居酒屋!
江上:チェーン店のね。すっごくお世話になったのは『さくら水産』。
近藤:大好き! むちゃくちゃおいしいよねえ。
江上:さくら水産は、お昼も500円でランチが食べられるんです。
近藤:ごはんと味噌汁と生卵が食べ放題!
江上:夜も昼も行ってたもんね。もう入り浸ってました(笑)。なんとか好きなお店に行けるようになったのは、ここ3、4年くらい。
近藤:そういう生活ができるようになったことがうれしかったよねえ。
江上:そうそう! と言っても、うちらが行く店の値段なんてしれてて、一番高いメニューが1500円くらいとか。それでもあんまり値段気にしないで頼めるようになったときはすごく快感でしたね。
近藤:それまでは一番安いメニューばっかり頼んでね。
江上:所持金の問題もあるので、ちゃんと税込みか税抜きか見とかないと。本当に足りなくなるときがたまにありました。
近藤:そうそう、税込みかどうかは絶対見てた。
江上:それがなくなったもんね。カードというものが持てるようになりました! 所持金が足りなくなっても「これがあればなんとかなる!」っていうのも大きな変化です。
近藤:それまでは先輩にめちゃめちゃごはん連れてってもらいましたね。
江上:あと私は、よく1人で飲みに行って知らない人に話しかけたりしてました。一緒に飲んで、おごってもらえるような空気にしむけるんです。
近藤:気に入られてね(笑)。
江上:バーっと盛り上がって「もう一杯!」ってときに、「私お金がなくてもう飲めないんですよ」って言うと、「いーよそんなの! 俺につけといてー!」みたいな。それで2軒目も3軒目も連れてってもらったり、ほんとにいい人たちばかりでした!
いま後輩を連れて行くのはテンションが上がる店。その条件とは…
江上:今はライブが終わったあとに後輩たちを連れて「食べに行こうぜ!」ってときもあるよね。
近藤:そういうときは、後輩たちがグッとテンションが上がる店を選びます。後輩たちだとちょっとためらう店というか、メニューがだいたい800円くらいするとか。
江上:そうそう! 800円って悩みますよね!
近藤:でも私たちは2人で連れて行くこともあるので、2で割ればそれほど痛い出費じゃないですし、後輩たちもテンション上がりますし。
江上:お寿司とか焼肉とかが多いかな。お寿司といっても高くないところですよ。回ってないけどカウンターじゃない。紙に記入するタイプの。
近藤:後輩は「回転じゃない!」ってテンション上がるので。
江上:昨日もお寿司行ってたんです。みんなが「お寿司久しぶりです!」って言うので、「じゃあどれだけ久しぶりか、みんなせーので言おう!」ってやってみたら、「1年ぶり!」っていう後輩がいて盛り上がりました。そうやって喜んでくれたらうれしいですよね。
近藤:マセキ芸能社のライブを毎月新宿でやってるんですが、そのライブ終わりでよく行くのは、新宿にある『仙たん』です。地下にあるんですが、気取ってなくて、おいしい牛たんが食べられて安い。
江上:いろんなタンの食べ方ができるんですよ。衝撃的だったのがタンのおでん。すーごくおいしいんです。とにかく出汁がおいしくて、タンがほろほろに柔らかく煮込まれてます。
近藤:タンは高くていいものもおいてますが、基本的な値段はそんなに高くないので、みんなでワイワイできます。
- 仙たん 新宿店
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東京都 新宿区 歌舞伎町
居酒屋
江上:常に常連として行くお店もたくさんあるんですが、日々新しいお店を探そうという気持ちもあります。
家の周りなんてどれだけダンナと練り歩いたかわからないくらい。「今日はあっちのほう行ってみようか」とか、「今日はこっちのほう行ってみよう」とか。30分歩いて何もなかったら最後に見たお店に入るとか。店選びは足で稼ぎますね。
近藤:店を選ぶときに私が結構気にするのは“空間が広いかどうか”ですね。そもそも太ってるというのもあるんですが、丸椅子だと自分を支えるのにお尻が痛くなるんです。高い椅子だと足が届かなくて疲れちゃう。
なので、なるべく疲れないゆったりした感じの店。けど、カフェでよくローテーブルあるじゃないですか。あれは絶対行かないです。
江上:あれは使いづらいよねえ。
近藤:あれは誰が好きなの?
江上:ごはん食べづらいのにねえ。
近藤:腰が痛くなりますよ。絶対行かないです。逆によく言うのは「このイス最高!」とか(笑)。イスのチェックめっちゃ厳しいです。クッション性があって、幅がちゃんとあって、背もたれがちゃんとしてて。イスはマジで大事です!
事務所に来た帰りによく行く焼肉屋『五韓満足』の座席はすごくお気に入り。席数も結構ありますし、入りやすいですし、親しみやすい店構えで、中はすごくきれい。もちろんおいしいですし。この広さが大好きです。
- 五韓満足 田町店
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東京都 港区 芝5
焼肉
江上:私はどちらかというと料理で選びますね。「この店のアレだけでいいから食べたい!」みたいに、1つメインのものを目指してお店に行きます。
あと、ダンナも私もお酒が好きなので、その日何が飲みたいかで決めることもあります。今日はハイボールをガッと飲みたい気分だなって思ったら串カツ屋に行ったり、日本酒いきたいって思ったらおでん屋に行ったり。
おでん屋さんで1軒オススメなのが中野坂上の『うどん おでん 久丸』。おでんがどうしても食べたいってときにネットで調べて見つけました。カウンターだけのお店で、お昼はうどん屋さんなんです。お出汁がほんとにおいしくて。店長さんが元プロレスラーで、手伝ってる人もごつごつのムキムキなんですが、みなさん心がすごく優しい(笑)。
- うどん・おでん 久丸
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東京都 中野区 中央
うどん
お店選びはやっぱりネットで! 内装、外観、メニュー、キーワードと細かくチェック
近藤:自分に店選びを任されたらだいたいネットで調べます。私、口コミをちゃんと見るのであんまり外れはないんです。内装、外観、メニューの写真とか全部見る。写真の撮り方で掃除がきれいにされてるかどうかがなんとなくわかるようになりました(笑)。
江上:私もネット検索はよくしてます。Rettyさん最高なんですよ。厳選してくれるじゃないですか。
近藤:そうそうそれがいい。ある程度絞ってくれないとね。
江上:「◯◯な10選」とか絶対見る。
近藤:絶対見るね。つい最近「恵比寿 カフェ ゆったり 10選」で見ましたよ。
江上:いろんなのがあって助かります。「深夜までやってる」とかもありがたいし、例えば親を連れて行くのにちょっといい店を探すときは、「高級」ってキーワードを入れると、ちょっとハイクオリティなお店をいくつか厳選してて、ありがたいんです。
ミョウガを美味しく感じたら、大人の証拠?
江上:昔は汚くてうまい店も好きだったんですけど、年をとったら汚いのが苦手になっちゃって。
近藤:今日は安く飲もうっていうテンションのときにはせんべろみたいなところも行くんですけど、もう35歳ですから落ち着いてきて、年齢に合わせたところに行くようになりましたね。食べるものも変わってきましたし。
江上:米はもうあんまり行かないかな。昔はすっごい〆てましたけど、最近はなるべく〆ない。でも日によりますね。食べたい日と、気をつける日と。
近藤:バランスは考えるようになりましたね。けど私お米にうるさくて。“米、米、日本酒”みたいな。糖質はガンガン摂ってます。逆にお米のおいしい居酒屋さんとかに〆目当てで行きたいくらい。
江上:ミョウガとかをおいしいと感じるようになってきたんですよ。ここ2,3年くらい。
近藤:うまい! 一番うまい。
江上:あと三つ葉とか。「三つ葉の◯◯」とかあったらググッと惹かれるものがありますね。
近藤:あとお出汁。
江上:そう! 最近はまぐりとか貝の出汁に惹かれる。
近藤:あーうまい!
江上:昔は肉、肉、肉だったのに、最近は青魚とか。
近藤:あーいいよねー!
単独ライブを控えて忙しいニッチェ2人にとって、”ごはん”とは?
近藤:今日はいい仕事したなあっていう日には、何を食べてもハズれなしのお店に行きたいですね。そういう日は最後まで外したくないです。
江上:私はお酒かな。サーバーをちゃんと掃除してて、入れ方も泡が7対3になってて、キメが細かいっていう生ビールが飲みたいですね。
近藤:逆に落ち込んだときに私がよくやるのはラーメン。「うるせー!」みたいな気分でしょうゆとんこつのラーメンに、にんにくをめっちゃ入れて「知るかー!」って。
江上:それよく聞くわ(笑)。
私はステーキですね。自分の中で一番うまいと思ってるステーキの店があって、そこは元気をつけたいときによく行きますね。1枚肉じゃなくて、シェフがスジを全部取ってカットして出してくれるんですよ。全部やわらかくていい部分だけ。ちょっと小さめのステーキがいっぱいバーっとある感じで、とにかくおいしい。ノー脂、脂身なし、赤身のレアです。
晩ごはんって、一日の締めくくりじゃないですか。明日への活力みたいなことですよね。
なので、絶対においしい、自分が満足したものでしか終わりたくないんです。入ったお店がおいしくなかったらそこは早々に切り上げて、絶対に間違いない店に行き直すくらい。じゃないと1日が終われません。
近藤:私にとってごはんは一番手に入りやすい幸せですね。結局おいしいものを食べて「おいしい」って言ってる幸せが恐らく一番近くにある幸せで、それ以外の幸せだいぶ遠いんです(笑)。ごはんの幸せだけは自分のすぐ近くにあります。
江上:今年の8月に単独ライブ「クリームソーダ」を開催するんですが、これからネタ作りや稽古です。
近藤:ネタ合わせが終わったらごはんを食べに行くんですが、終わりの合図は「お腹すいた」です(笑)。店の選び方は、まず両方が「私は今こういう気分だ」「こういう系がいい」とか言います。
江上:そしたら片方が「じゃあこことこことここ」とか、「この3つだったらどれがいい?」とか条件出したりしながら決めるんです。
近藤:打ち上げのお店はスタッフさんに決めてもらうことが多いですが、「どこにしたの?」とか気にしてます。
江上:手伝ってくれた若手が喜ぶような店にしたいよねって感じで相談したり。うちらは疲れ切ってあまりごはんは食べずに飲んでばっかりなんですが、若手には微妙な店でしょぼいサラダとかをつつかせたくはないですね。
近藤:そのためにもがんばってお客さんを呼びたいなと。打ち上げ代が変わってきますから!
江上:前回は水炊きだったっけ。みんながおいしいって食べてくれるとホッとしますね。
作家の内村幸宏先生がお酒を飲まないんですが、先生が「この店おいしい」ってわりと遅くまで打ち上げにいてくださったのがうれしかったです。お酒を飲まない方のためにも、打ち上げは味が重要ですね。
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ニッチェ単独ライブ「クリームソーダ」
8月29日(火) 座・高円寺2 、9月30日(土)に名古屋・東建ホール・丸の内にて開催。
http://www.maseki.co.jp/talent/nicche