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連載:異国情緒の旅・1万円で10ケ国巡り

東京で食べられるジャマイカ料理にカンボジア料理!ランチで気軽に体験できる、味覚の世界旅行に出発

明日から9月。まだまだ暑い日々だけどなんとなく夏の終わりを感じて寂しくなりますね。学生の頃、夏休みの宿題に追い込まれていた頃が懐かしい人も多いのでは? 大人になると、〆切のない宿題をいくつも背負いながら、日々をがんばっているはず。

そんな、夏休みどころではない人にオススメしたいのが、世界10カ国の旅です! 実際に海外へ行かなくても、 都内で1,000円以内のランチを味わえば、異文化体験が簡単にできるんです。

ライター紹介

八幡啓司
八幡啓司
ライター、編集者。国内や韓国、タイなど、地元の料理を探索する旅がマイブーム。メイン料理に添えられる「漬け物」も大好物。座右の銘は、「いざとなったら、まず寝る」。

と、原稿を書いている私も、夏休みなんぞありませぬ……。というわけで、前回はモンゴルとケニアを回って、たったの2,000円(税込)!

一回目、二回目、三回目を合わせて、8カ国回っても7,900円(税込)です。1回1,000円以内で楽しむことを条件にしたら、10カ国でも1万円!! 都内にいながらにして、各国の味わいに感動できるのです。さあ、今回でラストを迎えた世界旅行へ出発しましょう!

【訪問9:カンボジア】優しい味わいの中に、出汁の奥深さが楽しめる

カンボジア/Cambodia /ព្រះរាជាណាចក្រកម្ពុជា
人口:14.7百万人(世界68位) 面積:18.1万㎢(世界88 位)
首都:プノンペン
公用語:カンボジア語

まずは、インドシナ半島に位置しているカンボジアです。日本から約6時間20分ほどでプノンペンに到着しますが、今回は代々木駅から徒歩2分ほどにある『アンコール・ワット』に伺います。

店内奥の窓際には天窓もあり、とっても解放感があります。天井にも青空が描かれていて、のんびりとくつろげるインテリアですね。ではさっそく、「クィティウ+炒飯+生春巻き 1,000円(税込)」を注文してみます。

彩り豊かでボリューム満点ですね!ちなみにクィティウとは、いわゆるカンボジア料理のフォーのこと。では、味見してみましょう。

おぉっ、実に優しい味わいです! マイルドなスープの中にも、しっかりとした出汁の旨味がたっぷり。

「鶏と豚で出汁をとったスープです。カンボジアでは朝食に、屋台で食べるか、持ち帰るなどする習慣があるんです」と、店長のゴ・ワンディさんが教えてくれました。セロリや干しエビ、チキンの味わいも旨い!

続いては、日本人にも馴染みのあるチャーハンです。うんうん、玉ねぎの甘みが、口の中に広がります。チャーシューもまぶしてあり、大満足な食べごたえですよ。

生春巻きはタレにつけて味わってみます。……甘辛いタレと、具材とが絡み合って、幸せなおいしさ!「タレはナンプラーや酢、唐辛子を混ぜ合わせて作っています」とのこと。エビやレタス、チキンに加えて、刻んだフォーも含まれていて、多彩な風味と食感が楽しめます。

食材を節約しながら、おいしく味付けする文化

デザートのタピオカもかぼちゃの甘みがおいしく、全体的に優しい味付けが特徴でした。

「カンボジアでは食材を節約して、薄い味付けをするのが特徴なんです」。

なるほど、ランチを楽しみながら、国の文化を知ることができました。

▲二代目になる店長のゴ・ワンディさんは、調理も担当されています

▲二代目になる店長のゴ・ワンディさんは、調理も担当されています

「料理を通じて、カンボジアの文化を知っていただけると嬉しいです」。お店は1982年に創業され、初代はお父さまが店長をされていたのだそう。

カンボジアに行けなくても、現地と同じ味付けで「チャガンナッ(とてもおいしい!)」な料理を楽しめました。店内もカンボジアのグッズがたくさん飾られていて、異国情緒たっぷりです。

【訪問10:ジャマイカ】地球の裏側とは思えない親しみある味わいにビックリ

ジャマイカ/Jamaica
人口:272.6万人(世界140位) 面積:10,990万㎢(世界168位)
首都:キングストン
公用語:英語(公用語)、ジャマイカ・クレオール語(パトワ語を含む)

十カ国のランチを楽しむ企画も、いよいよフィナーレ! レゲエの陽気な音楽と、コーヒーのブルーマウンテンが有名な国、ジャマイカの料理を味わってみます。

渋谷駅から少し歩いた路地にある『グッドウッドテラス』に伺い、さっそく注文したのは、オススメというジャークチキンセット 780円(税込)!

焼き色のおいしそうなチキンが、ドーン!と輝いていますね。では、試食してみましょう。

……おおーっ、スパイスが程よく効いていて、とってもおいしい〜!「24種類のスパイスで特別に調合したシーズニングに肉に練り込み、一晩寝かせておきます。ドラム缶で作ったコンロで、炭火焼きするんです」と、店主の佐藤健太さん。ホントに奥深い味わいなんです!

チキンをパクっと食べてから、ご飯もいただきます。ほのかに甘い香りと、しょうがやねぎの味わいがミックスされて、こちらも日本人の口に合いますよ。

「ジャマイカでは、中国やインドのスパイスを使っています。だから、日本人にも馴染みのある味に仕上がるんです」とのこと。地球の裏側とは思えない、家庭的な味わいにビックリ!

こちらはかぼちゃの優しい甘みで、ゆったりと癒されるスープ。ジャマイカ料理って、こんなにも家庭的な優しさだったとは。

「かぼちゃを煮てから、ミキサーにかけます。そうすることでスープに旨味がたっぷりと出ます」。うんうん、実際にジャマイカへ行ってみたくなりました。

ウサイン・ボルトも訪問! ジャマイカは女性がお姫さまのように優しく扱われる国

「今季で現役を引退したウサイン・ボルト選手が来日した際に、当店の料理レシピを提供したことがあります。彼の時期からジャマイカでは、自国の選手を流出しないようにしたんです」とのこと。

知っていそうで知らなかったことが、たくさんありますね。

▲店主の佐藤健太さんは、釣りが大好き。店内にも大きな水槽で悠々と魚が泳いでいます

▲店主の佐藤健太さんは、釣りが大好き。店内にも大きな水槽で悠々と魚が泳いでいます

佐藤さんも実際にジャマイカへ行き、さまざまな味を体験して、ジャマイカ料理のおいしさを知ったのだとか。「ジャマイカ料理をもっと多くの日本人に知っていただきたいですね。ほんとうにおいしいので、驚くはずです!(笑)」。

▲調理担当のリッキーさん!背後に見えるのは、実際に使われているドラム缶のグリル

▲調理担当のリッキーさん!背後に見えるのは、実際に使われているドラム缶のグリル

▲月火水木の夜は、DJブースでプロがセレクトした曲が奏でられます

▲月火水木の夜は、DJブースでプロがセレクトした曲が奏でられます

「ジャマイカへ行くと、日本人は大歓迎されます。特に女性は、お姫様のように大切にされますよ」。これは実際に、現地へ行ってみるしかないですね!

ついに十カ国を制覇しました!

今回はカンボジアとジャマイカを訪れましたが、二カ国で1,780円(税込)でした。企画が始まってから、今回でついに10カ国目!すべての国を回っても、10カ国で9,680円(税込)でした。

夏休みがとれずに仕事ばかりでしたが、各国の味を舌で楽しみながら、店主の方々と異文化交流もできました。今まで知らなかった文化や味わいと出会えることで、有意義な時間をすごせました。

ぜひ、実際にランチ旅を試してみて、舌で新たな味わいと文化に出会ってみてください。店主も優しい方ばかりなので、質問に答えてくれるはず。今後もまた、11カ国目から、ランチ旅行へ出発するかもしれません。ご愛読、ありがとうございました。次の旅人は、あなたです!

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