「キングオブコント」で2度ファイナルに進出した実力派コンビ、ザ・ギース。
広島生まれの尾関と北海道生まれの高佐がこだわる地元の味とは? そして娘のキャラ弁作りに日々いそしんでいる尾関が、まだ日本にないであろうあの料理の専門店出店を目論む!
お笑い芸人
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ザ・ギース
- (左)高佐一慈 1980年9月2日生まれ。北海道出身。 (右)尾関高文 1977年8月6日生まれ。広島県出身。 2004年結成、Ash&Dコーポレーション所属。
ペペロンチーノが好きすぎて専門店を出したいです!(尾関)
高佐:5年くらい居酒屋のキッチンでバイトしてたので自炊も好きなんですが、外食は2日に1回くらいですね。
選ぶ店はコストパフォーマンスを気にするのと、あとはうるさくないところかな。よっぽど食べたい店があったら移動しますけど、基本は近場で済ませちゃいます。
尾関:僕とにかくスパゲッティがほんとにもうめちゃくちゃ好きで、中でもペペロンチーノが好きなんですけど、営業に行ったり旅行に行っても、そこでペペロンチーノを探しますね。
好きなペペロンチーノを聞かれると迷うんですが、池尻大橋に昔あった一軒家ダイニングバー&カフェ「shallow」の「にんにく入れすぎペペロンチーノ」は、ペペロンチーノ好きにはたまらない味でしたね。
あと、渋谷の「壁の穴」もすごく好きなんですが、ペペロンチーノがメニューにないんです。けど、ペペロンチーノが食べたいって言うと作ってくれるんですよ。にんにくを太めにスライスして、太麺でガッツリ系の、わりと珍しいペペロンチーノで、これもうまいです。
高佐:僕はベタにカレー、ラーメンとか好きですね。
築地に「とんかつ八千代」っていうお店があるんですが、そこのアジフライ定食が有名で。でも実はそこのカレーがめちゃくちゃうまいんです。ここは流れ星のちゅうえいさんに連れて行ってもらいました。(編集部注:白飯に+100円でカレーをかけられる)
- とんかつ八千代
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東京都 中央区 築地
とんかつ
カレーは自分でも作りますよ。ベースは市販のルーなんですが、トマト缶とマンゴーを入れるのがポイントです。これ本当においしいんですよ。
ただ、「損する人得する人」(日本テレビ系)に“ウル得マン”として出ている犬の心・いけやさんは「市販のルーは企業の人が考えて考えてスパイスを入れてるからそのままが一番いい」って言うんですよねえ(笑)。
尾関:僕も自分でペペロンチーノ作ります。専門店を出したいんですよ。でもそれを話すとみんな「リスキーだ」って言うんですよね。「そんなに客来ないよ」とか。
でもそれもわかった上で、ペペロンチーノを食べたい人がいるんじゃないかと思って、自分なりのペペロンチーノを開発中です。まだ店を出すまでには至ってませんが。
高佐:以前、同じ事務所のムロツヨシさんの家に集まって、みんなでごはんを作ろうってなったときに、尾関がペペロンチーノをふるまってましたよ。
尾関:そのペペロンチーノには生七味を入れたんです。地元の広島で売ってるんですけど、ちょっとまろやかな辛さになるんですが、みんなに「あれは入れないほうがいいな」って言われて……。
最近、渋谷に300円代で食べられるパスタ屋さん「ポタ パスタ」ができたんですが、生麺ですごくおいしくて。僕のライバル店ですね。
- POTA PASTA 渋谷道玄坂店
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東京都 渋谷区 道玄坂
パスタ
高佐:いやいや。まだ店を出してもないのに!
尾関:僕にペペロンチーノを作って欲しいというお店がありましたら、ぜひご連絡ください。
大先輩に連れられて行った「クリスタル焼肉」とは?
尾関:ライブ終わりとか、後輩がいたら結構食事に誘いますね。そういうときはだいたい中華です。先輩なのでもちろんおごりますよ。当然です。
高佐:中華って「日高屋」とか?
尾関:そうそうそう。「王将」とかね。
高佐:中華って言ってるの? ラーメン屋さんだよね。
尾関:なんだかんだ言って「王将」はやっぱりめちゃくちゃうまいの! 野菜も食べられるしボリュームもあるし。頼むのはチャーハン、餃子、ニラレバ、麻婆豆腐って決まってます。みんなでそれをシェアします。
先輩に連れってもらうこともありますけど、すごく売れてる方に連れってもらう高級なわけわかんない店か、人力舎の鬼ヶ島・アイアム野田さんとかだとやっぱり中華になります。
そして以前大先輩に連れて行っていただいて、わけわかんなかったのが“クリスタル焼肉”。
高佐:あれはうまかった。鉄板じゃなくてクリスタルで焼くんですよ。一見さんお断りの赤身専門店「勝又」というところなんですけど、赤身って160°の熱が一番おいしく焼けるらしくて、160°の熱になるのがクリスタルしかないとか。
尾関:クリスタル焼肉ですよ。わけがわからないですよね(笑)。
高佐:さらにクリスタルは煙が出ないんです。もうビックリしました。
- 勝又
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東京都 渋谷区 恵比寿
焼肉
尾関:あと僕、広島出身なのでカープの大ファンで、野球選手の人たちと品川あたりでごはんに行くことがよくあるんです。
そういうときはやっぱり個室を予約したいんですが、あのへんは早く閉まる店が多いんですよね。いつもどこかいいところがないか悩みます。
高佐:僕は自分からあまり誘わないタイプなので、誘われたら行くという感じで。この前先輩に誘われて行った代々木上原の「ランタン」は唐揚げとハイボールの店なんですが、おいしかったですね。
尾関:俺も行ったことある! あそこはおいしいよね。
- Lanterne
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東京都 渋谷区 西原
居酒屋
高佐:あと自分からあまり誘わないので、1人でサッと食べてサッと帰りたいときがあるんですが、いい店が最近東中野にできたんです。「丸松」っていうもつ焼き屋さん。
混んでてあまり入れないんですが、とにかくうまい。何でもおいしいし、値段もそんなにしない。野方の「やきとん秋元屋」がおいしいって聞いてたんですけど、そこの店長だった方がやられてると聞いて、なるほど、と。
- もつ焼き 丸松
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東京都 中野区 東中野
もつ料理
尾関:カープ仲間と集まるときは広島焼きを探すことも多いですね。広島焼きって、ほんとに地元の味を表現してる店って意外と東京になくて。
ちゃんとキャベツが炒められてないとか、少し違うなって思うことが多いんですが、飯田橋の「花子」はおいしかったですね。ここは本場の味でした。
- 花子 飯田橋店
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東京都 千代田区 飯田橋
鉄板焼き
高佐:僕は北海道なのでやっぱりジンギスカンは好きですね。こっちでは全然行く機会がないんですが、地元だと1人で行けるお店があるので。
尾関:ジンギスカン1人で行くの?
高佐:そう。カウンターで。ジンギスカンの鍋が1人ずつあって。こっちだとやっぱりジンギスカンは行かないですし、それだったらラム買って家で焼いたほうが。たまにものすごく食べたいときがあるんで。
尾関:そういうときがあるんだ。我々にはない感覚だなあ。
高佐:北海道はラーメンもおいしいですから。基本は塩か味噌なんですけど、オススメなのは、東中野にある「十番」のタンメン。たまにどころかすぐ食べたくなりますね。
最近はチャーハンもよく頼みますし、あとジャージャー麺。「若貴が愛した」って書いてありますよ(笑)。
- 十番
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東京都 中野区 東中野
中華料理
キングオブコントで優勝したら、台湾に行って中華料理を食べたい!
尾関:Twitterにも載せてるんですが、娘にキャラ弁を作ってるんです。お弁当を開けたときに子どもが喜んでくれたらいいなくらいの感じなんですけど。
ただ味にはめちゃくちゃ気を遣ってます。いくら見た目がよくてもマズイとかわいそうなので。まだ幼稚園ですから味を濃くしてもいけないですし、ある程度塩っけは加減して、うまくまとめるように。
例えぼくの料理がまずくても市販のおかずとかでうまくフォローできるフォーメーションにはしてます。キャラのほうは僕ハサミで全部作るんです。
この前、番組収録でいろんなキャラ弁作るお父さんたちと一緒だったんですが、みんな工具箱みたいなの持ってて、そこに型抜きとかピンセットとかすげー入ってるんですよ! 僕、家から持ってきた汚いハサミだけで……。
高佐:はははは! そっちのほうが職人っぽいけどね。
高佐:毎年単独ライブをやってるんですが、次回は「果てしなきガム」というタイトルなので、まあその、ずっと噛んでもまだガムの味が続くように、我々の魅力も続くよみたいな意味が含まれてたり、含まれてなかったり。
尾関:打ち上げは下北沢の「珉亭」だとうれしいですね。安いしおいしいんですよ、結局。やっぱりチャーハンですよね。
高佐:僕らの打ち上げは少人数なので、スタッフさんとマネージャーとか。舞台監督さんが元々シティボーイズさんの舞台をやられてた方なので「そろそろ地方公演やろうよ」って言ってくださったり。バカ騒ぎってよりかは、今後の話をしたりとか。
尾関:当然ですよ、Ash&Dですから!
高佐:また「キングオブコント」もありますからね。
尾関:「キングオブコント」決勝行けたらいいですけどねえ。
高佐:優勝したら台湾に行って中華料理食べたい。
尾関:台湾って小規模じゃない? 僕はやっぱり店を出したいですね。ペペロンチーノの店を。
高佐:料理人を雇わなきゃいけないんでしょ。
尾関:大丈夫! 誰が作ってもおいしいシステムを作るから。
高佐:すごい自信だなあ。
尾関:まだレシピはできてないけどね。
HE GEESE第13回単独ライブ「果てしなきガム」開催
2018年1月10日から14日まで、下北沢・ザ・スズナリにて。詳しくはhttp://ash-d.info/live.html