ブランド物が売れないと言われるこの時代、ファストフードなどの低価格化が進む一方で、食べることに投資をして価値を見出す人が、SNSなどを通じ、より可視化される時代となりました。
そんな昨今、細分化される食のニーズに応えようと、飲食店業界は日々進化を続け、人々も、そして世の中全体も"グルメ化"が進んでいます。
2018年はどんなお店に注目が集まるのか・・・
どんな食トレンドが生まれるのか・・・
そこで、最も歴史あるレストランガイド「東京最高のレストラン」の編集長であり、Retty TOP USER PROとして活躍される、大木淳夫さんに今回もご協力いただき、2018年注目すべきお店を教えていただきました。
お話を伺った人
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大木淳夫
- 「東京最高のレストラン」編集長を創刊より務める。他の編集作品「グルメ多動力」(堀江貴文)「東京とんかつ会議」(山本益博/マッキー牧元/河田剛)等。
「東京最高のレストラン」編集長が語る2017ー2018はこちらから
▶︎https://retty.news/series/63/
名古屋、天ぷらの名店「くすのき」が東京進出!
名古屋は東区代官町にある天ぷらの「くすのき」は、完全紹介制&完全予約制でありながらも、全国からグルマンが駆けつけるほどの名店。
そんな訪れる人の舌を唸らせる名店が、なんでも東京は四ツ谷に店を構えると、食通の間で話題になっているそうです。
オープン時期は5月か6月という噂ですが、今度が気になりますね。
北海道「リストランテ薫」が東京進出!
北海道は江別市で初の、ミシュランガイドの星を獲得するイタリアンレストラン「リストランテ薫」。
そんな「リストランテ薫」が2017年年末をもって閉店し、なんと今年の4月、東京・南麻布に拠点を移し新たに開店するんだとか!
店名はズバリ、シェフの名前を冠にした「長谷川稔」。イタリア料理ではなく、フランス料理と和食の融合といった方向になるようです。こちらも注目したいですね。
人気フレンチのシェフが独立!代官山「サンプリシテ(Simplicité)」
荻窪駅近くにある、本格フレンチが味わえる人気店「ヴァリノール」で腕を振るった相原薫シェフが独立し、代官山に熟成魚フレンチ店「サンプリシテ(Simplicité)」を今年1月2日にオープンしました。
店名のサンプリシテという意味は、日本語では 「単純な、簡素な」、古フランス語で「真っ直ぐな誠実さ」の意味を持つそう。
日本各地の産地直送で仕入れた魚を店内で熟成させ、旨味を最大限に引き出し、“魚”が中心のコース料理を提供。熟成肉ブームに続き、熟成魚のブームが今後くるかもしれませんね!
「鮨とかみ」を独立したアノ人の店、銀座「はっこく」
東京銀座の雑居ビルの中にひっそりと佇む鮨の名店が、ミシュランで星を獲得する江戸前寿司の「鮨とかみ」。
そんな名店で多くのグルマン達に惜しまれながら、2017年の3月末に辞したのは当時の親方、佐藤博之氏。その佐藤氏が手がけるお店が今年2月、銀座にオープン予定なんだとか!店名は「はっこく」。
内装や料理の提供方法を含め、新しい試みがあるようなので、楽しみですね。
東京ミッドタウン日比谷に人気が続々登場!
今年3月29日にグランドオープン予定の「東京ミッドタウン日比谷」内の飲食店フロアに、注目のお店が続々と登場します。その中でも大木さんが注目する3店舗をご紹介!
阿佐ヶ谷の鮨店「なんば」
東京は阿佐ヶ谷の鮨店「なんば」。丁寧かつ繊細な味と質が、多くの人を魅了する人気の鮨店です。そんな「なんば」がなんと、東京ミッドタウン日比谷にオープン予定!
京都の老舗料亭「南禅寺瓢亭」
京都の老舗高級料亭「南禅寺瓢亭 」も東京ミッドタウン日比谷内に「南禅寺瓢亭 日比谷店」としてオープンします。料理は京都本店とは異なり、初めて"割烹スタイル"で提供されるそうです。名物の瓢亭玉子入りの八寸をはじめとする懐石料理が味わえるそうですよ。3月が待ち遠しいですね!
サローネ・グループが新たに手がける「SALONE TOKYO」
サローネ本店であり1号店の「サローネ2007」や、大阪堂島の「クイントカント」をはじめ、人気のイタリアンレストランを手がけるサローネ・グループが、「SALONE TOKYO」として新たに店舗を構えます。
重厚感のあるオーセンティックな空間で、試行錯誤された、よりシンプルなイタリアンをおまかせコースで味わえるんだとか。これは期待が膨らみますね。
さて続いては、注目すべき料理ジャンルはあるのか・・・引き続き大木さんに教えていただきました。
注目の料理ジャンルは「イタリアン」
もっと盛り上がってほしい!との願いを込めて、大木さんが選んだ料理ジャンルは「イタリアン」。その中でも注目すべきお店がこちらの2店舗です。
ナティーボ(三軒茶屋)
世界のベストレストランで1位にも輝いた伝説のレストラン「エルブジ」や、ペルーの名店「アストリッド・イ・ガストン」での修業経験を持つ、太田哲雄氏のお店。去年春にプレオープンし、10月にグランドオープンを果たしました。
トラットリアスタイルで、イタリアの伝統料理や家庭料理をアラカルトで提供。どれも素材にこだわった絶品料理に、食べた人は"また訪れたい"と思わずにはいられないお店です。
- NATIVO
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東京都 世田谷区 上馬
イタリア料理
Pizzeria 恭子(戸越銀座)
昨年1月、戸越銀座に店をオープンしたのが「Pizzeria 恭子」。オーナーの立野恭子氏は、ナポリの人気店「DEL POPOLO」をはじめとする店で修業を積んだ実力派。
恭子氏の絶品ピッツァはもちろんこと、身体に良いBIOの食材や、ワインなどこだわりの食材をあじわえる点もうれしいポイントです。(ちなみにBIOとは有機農産物、有機加工食品のこと)
- Pizzeria 恭子
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東京都 品川区 戸越
ピザ
イタリアンにも、食材の安心・安全や、ローフードの流れがある様子。それに加え、どんなシェフがどんなこだわりをもって、どんな料理を提供するのか・・・その世界感に私たちは引き込まれて、触れたいのかもしれません。
2018年、私たちに感動をもたらしてくれるのはどのお店か?どんな料理か?今後も注目していきたいですね。