ライター紹介
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。
今月から連載開始。飯テロになりそうな美味しいラーメン情報をお届けして参りたいと思います!
今回は、昨年2017年で私がいちばん衝撃を受けた一杯をご紹介します!
自分のネット番組「ラーメンミュージシャン井手隊長の 今3時?そうねだいたいね」の企画で、「2017年美味しかったらーめんベスト10」をまとめる機会がありました。この企画、2回目なんですが、決めるのが本当に大変!
選ぶにあたって、何度か訪れているお店(リピート店)は除外させていただき、あくまで昨年初めて訪れたお店に限定してチョイスしてみました。
そんな中で2017年文句なしのNo.1は護国寺の「MENSHO」!
市ヶ谷の「麺や 庄の」を1号店とし、各地に展開するMENSHOグループは、お店を出すごとに独創的な新たな一杯で驚かせてくれていますが、護国寺の「MENSHO」は究極のお店といえます。
「挽きたて小麦つけめん」は最高傑作
特に「挽きたて小麦つけめん」は最高傑作!
店内の石臼で小麦を自家製「粉」し、それを製麺してしまうという、前代未聞の自家製麺が自慢の一杯!
このつけ麺は何とその自家製粉小麦を100%使った麺。
まずは薩摩の温泉水と沖縄の塩「ぬちまーす」につけて麺だけいただきます。小麦の香り、甘みが口の中にふわーーーっと広がります。
そしてお次は、鴨出汁のつけ汁につけてスルスルスルと。
お蕎麦のような和のテイストですが、しっかりと脂が旨味を下支えしてくれていて、至高の美味しさを演出しています。柔らかな鴨も絶品です。
カラスミをつけていただく潮らーめん
もう一つの看板メニューが「潮らーめん」。特注の器のふちに添えられたカラスミやグリーンペッパーをつけて食べる新しいラーメン。
海をイメージしたスープは愛媛の鯛、北海道の真昆布、帆立で複雑な旨味を繰り出し、食べたことのない一杯に仕上がっています。
新作の「醤油らーめん」は醤油まで手作り!
そして新作の「醤油らーめん」が登場!何と、一年間かけて作った自家製の醤油をタレに使用!!
自家製粉だけでも凄いのに、遂に醤油まで作り上げてしまったのです。一年出せなかったのは醤油を熟成させていたからだというから驚き。
テーマは「サスティナブル」。
地球環境の持続可能性を示す言葉ですが、捨てるにはもったいない食材を使ってスープを作ろうというコンセプト。このラーメンでは、国産の親鶏を使用。排卵用に飼育されている親鶏は、若鶏が人気のためあまり出回らず、ロスに繋がっているそう。
スープは親鶏に鯛出汁、貝出汁などを少しプラス。
親鶏で作ったオレンジ色に近い濃いめの鶏油はなかなか鶏の香りが強くて、独特の旨味が広がります。醤油はまろやかで芳醇な甘みが特徴。チャーシューの上にはもろみと胡椒を揚げたものが乗っていて、これを溶かしながらいただくと更に醤油の香りが楽しめる仕掛けになっています。
驚きだけでなくしっかり旨い!店主・庄野さんの意思がしっかり味に現れていて、独創的で美味しい!
次から次へと驚きを演出してくれる「MENSHO」のラーメン、今後も目が離せません!
- 護国寺MENSHO
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東京都 文京区 音羽
ラーメン