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連載:コーヒー男子図鑑

サッカー元日本代表がカフェ店員に転身!現役時代の経験を生かして勉強中。

Rettyグルメニュースをお読みのみなさん、こんにちは。Retty TOP USERで生粋のコーヒーマニア、Kaya Takatsunaです。

コロンビア戦に勝利し、サッカーワールドカップが日ごとに盛り上がって来ましたが、皆さん寝不足は大丈夫ですか?

第4回目は、コーヒー男子図鑑もワールドカップ特集。元日本代表のサッカー選手、加地亮さんの登場です!

2006年ドイツワールドカップに日本代表として出場した経験のある加地さんは、昨年現役を引退し、セカンドキャリアとして今年4月より大阪・箕面市にあるCazi cafe(カジカフェ)の代表として働いています。

【コーヒー男子ファイル 04】
名前 :  加地亮 Akira KAJI
誕生日 : 1月13日
出身地 : 兵庫県淡路島
趣味 : ゴルフ
会えるお店 : CAZI cafe(不在の日もあります)

ーサッカー選手からカフェへの転身は、かなり珍しいのではないですか?

珍しいでしょうねぇ。僕の奥さんがやっている、2011年にオープンしたお店なんですけど、現役を引退して今年の2月からはシフトに入って働いています。

−こちらでどのようなお仕事をされているのですか?

ほぼほぼ、皿洗い。

ーええっ!?

驚きすぎでしょ(笑)。皿洗いも立派な仕事ですから。あとは、先輩のスタッフに教えてもらって、コーヒーなどドリンク全般も習っていますね。

ーカフェで働き始めていかがですか?

大変ですよね。コーヒーもいろんな種類があるし、色々難しい。接客もするんですけど、めっちゃ緊張します。

でも、現役時代からのファンの方が、岡山とか、東京とか、北海道とか遠くからわざわざ来てくださるので心強いです。

—ところでコーヒーはもともとお好きなのですか?

大好きで小学生の頃からずっと飲んでます。朝はトーストとコーヒーが定番で、物心ついた時からコーヒーを飲む習慣がありました。

高校時代は寮生活でしたが、コーヒーをドリップして、実家から送ってくれたお菓子を部員皆で持ち込んでコーヒータイムしていました。サッカー選手はコーヒー好きが多いです。

—今は、どんなコーヒーを好んで飲まれるんですか?

酸味がしっかりで、ちょっと苦味があるような南米のコーヒーが好きですね。うちのカフェで出すブレンドコーヒーを毎日7〜8杯は飲んでます。

ただ、ブラックでは飲まないんですよ。小学校の頃からずっと同じ飲み方なんですけど、少しだけミルクを落とすんです。

—結構な量を飲みますね。なぜそんなにお好きですか?

やっぱ落ち着くんかなぁ。ちょっと一息つくときは絶対飲みたくなります。ワールドカップの試合前も飲んでましたね。

—まさに今、ワールドカップが盛り上がっていますね。加地さんも2006年に出場しましたが、この時期が来るとそわそわしますか?

いや、そわそわはしないですけど、やっぱり日本どうなるのかなって気になりますよね。予選を突破するのかなぁとか。

—予選突破すると思いますか?

すると思います。

—今大会で注目の選手はいますか?

そりゃもう、ネイマール、メッシ、あとはロナウドとか、そのあたりはもちろん注目していますよ。何点決めてくれるのかなって。

あの人達ってどれだけ注目されて、警戒されても点取れるんですから本当に凄いですよ。

—プロの方から見ても凄いんですね。

やっぱり毎年結果出し続けるのって、バリスタの人が毎年世界チャンピオンで居続けるようなもんですよ。

—それは凄いです。今の日本代表の中で将来カフェをやりそうな選手はいますか?

乾選手とかやりそうじゃないですか?本田選手はやらないでしょうね。

—しかし、サッカー選手からの転身とは、ご自身の中でギャップで苦しむことはなかったですか?

生活のリズムが変わっただけで、ギャップはそんなになかったです。サッカーもカフェもやること一緒なんですよ。

—一緒とはどういうことですか?

仕事は「予測」と「気配り」。どんな仕事もそれは共通。

サッカーなら相手の右足にボールを出すのか、左足に出すのかっていう思いやりだし、カフェならとにかく早く皿を洗うことで、次の仕事に気を遣えるようにしたり、テーブルでオーダー取っている声が聞こえたら、すぐに作り始めたり・・・。

—接客未経験でその気づきは素晴らしいですね。トップのサッカー選手とそうでない選手もそのあたりが違うんですか?

それもそうだし、自分自身に「なぜ?どうして?」っていう疑問を持って追求していく気持ちがあるかどうかが大きく違うでしょうね。

—サッカーって小さい頃みんなやるのに、プロになれるのは一握り。どこに分かれ道があるんですか?

極端に違うのは、自分を信じて努力できるかどうか。「こうなりたい!」って思ったら、 そうなった自分の姿を明確に信じられないとダメです。

—信じたら、そのあとはどうするんですか?

あとは実行に移せるかどうか。そしてそれをずっと続けられる人になることですね。なりたいものを明確にしてすぐ実行して継続する。その時は苦しいけど、先に繋がっていくんですよね。

—加地さんがそうなったのは、ご両親の育て方ですか?

まあ、そうでしょうね。うちはほったらかしだったんです。僕はシングルマザーの家庭だったので、2歳の頃から朝から晩までずっと働いている母親の背中を見て育ちました。

今も同じ職場のパートで働いていて、勤続36年くらいかな。だからしんどいなんて言ってられないんですよ。

—素晴らしいお母様ですね。じゃあ加地さんもまだこのままじゃ終わらなそうですね。

まだまだ浅いですよ。

ーそれでは最後に加地さんのこれからの目標を聞かせていただけますか?

カフェでは、コーヒーもそうだし夜はお酒も出すので、カクテルなども全て完璧に作れるようになりたいですね。

ーサッカーの道にはもう進まれないのですか?

指導者にならないのかと聞かれることがよくあるのですが、今のところ全く考えていません。とにかく家族で幸せに暮らしていけたらそれが一番。

みんな働きすぎて病気になってから気付く人が多いけど、明るく元気で健康であることが何よりも大切だなって思っています。

***

一流を極めた方のサッカーとカフェの親和性のお話はとてもユニークで面白く、明るいお人柄に惹かれてファンの方が遠方からいらっしゃるのがよくわかりました。

(photo by Akira KAJI)

ちなみに、CAZI cafeは、阪急電鉄の箕面駅から徒歩20分ほどの閑静な住宅地にあります。和食出身のシェフが作る贅沢ランチが名物で、カフェタイムは季節のフルーツタルトが人気。子供からお年寄りまで楽しめる旬の食材を心がけたメニューとアットホームな雰囲気が地元の人に愛されているお店です。大阪に行かれた際は、ぜひ訪れてみてください。

次回のコーヒー男子図鑑もお楽しみに!

ライター紹介

Kaya Takatsuna
Kaya Takatsuna
Retty TOP USER。美味しいコーヒーがあるだけで幸せな人。コーヒー好きすぎて、コーヒーの味を評価する国際資格”Qグレーダー”まで取得してしまいました。地元で川越コーヒーフェスティバルを主催してます(^^) アイスクリーム、あんこ、チョコレートも中毒レベル。
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