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連載:コーヒー男子図鑑

カフェ店主は江戸時代から続く老舗さつまいも農家の10代目!名物『つぼ焼き芋』に合うコーヒー

Rettyグルメニュースをお楽しみの皆さん、こんにちは。Retty TOP USERで生粋のコーヒーマニア、Kaya Takatsunaです。

コーヒーの世界で活躍する素敵な人たちを特集する「コーヒー男子図鑑」。第11回目は、予約の取れない人気カフェ「OIMOcafe(オイモカフェ)」のオーナー武田浩太郎さんです!

OIMOcafeのある埼玉県三芳町は、昔から美味しいサツマイモが採れる名産地として知られており、カフェは武田さんのご実家の農園「むさし野自然農場」内にあります。江戸時代から続く老舗サツマイモ農家で、武田さんは10代目なんです。

【コーヒー男子ファイル 11】
名前 : 武田浩太郎  Kotaro TAKEDA
誕生日 : 7月11日
出身地 : 埼玉県三芳町
趣味: サッカー、食べ歩き飲み歩き、旅行
会えるお店 : OIMOcafe (オイモカフェ)http://oimocafe.com/

—この盛況ぶりどうしましたか?もの凄い人気ですね。

本当にどうしちゃったんですかね(笑)。ちょうどサツマイモの収穫期なので、「昼めし旅」(テレビ東京)、「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)、 「news every.」(日本テレビ)が立て続けに取材に来られたので、そういう影響もあるかと思います。

—たしかオープンは2013年でしたよね。納屋でカフェを始めたきっかけって、武田さんのアイディアですか?

トラクターがしまってあった納屋を改装して僕がオープンしたのが2013年3月です。でも実は僕、政治家になりたかったんですよ。大学も政治学部に通ったし、まずは弁護士になろうと法律を勉強していたんです。

—政治家ですか!?なぜか納得できます。

人がやることに文句を言うくらいなら、自分で日本を変えたいって言う気持ちがもともとあるんです。平和主義者ですし。でも司法試験に落ちてしまって。

—そうだったんですね。それで、弁護士になることを諦めてカフェのオーナーに?

タイミングもあると思います。このあたりはラーメン屋と蕎麦屋しかないから、芋を買いに来てくださるお客さんと、「一杯くらいコーヒー飲めるようなカフェがあったらいいよね」みたいな話をその頃よくしていたんですよ。

—なるほど。

僕自身もカフェ巡りが好きだったので、ふと「じゃあ自分でやっちゃおう」って思ったんです。気持ちを切り替えたい思いもあって、司法試験が落ちた翌日にカフェのオーナーになるための専門学校に申し込みました。

—オープン当時に比べて、カフェがどっしりと構えている印象を持つんですけど、なぜそうなったと思います?

やっぱりスタッフに良いエネルギーがありますよね。店長の三國さんが凄く情熱を持ってやってくれますし、うちは基本的に「自分で考えてね」がベースだから、お店のオペレーションにしてもメニューにしてもみんなスタッフ達で考えるし、僕はもう任せちゃってますね。

Oimocafeのスタッフで将来有望のコーヒー男子、野津魁星さんと

Oimocafeのスタッフで将来有望のコーヒー男子、野津魁星さんと

—初めから、スタッフの自主性をカフェの経営に生かそうと思ってたんですか?

思ってましたよ。その方がお店としては強くなると思っていたから。

—その考え方はどこから得たもの?自分の経験ですか?

僕の経験ですかね。大学のゼミではゼミ長だったし、部活はずっとサッカーでキャプテンをやってきましたけど、コンセプトさえブレなければ、基本的には現場判断をしていった方が良いと言う考えを持ってます。

—カフェをやってみて気づいたことはありますか?

カフェの予約が増えたのは嬉しいことですし、1ヶ月前に予定を立てて、家族で楽しみに来てくれるって凄く貴重な時間ですよね。そういうことに対するプレッシャーを感じるようになりました(笑)。とにかくカフェの代表として自分の振る舞いも変わりましたね。正直初めは、台風が来たり、雪が降ったりしたらやらなくていいやくらいの気持ちでいたんです。

—笑。たしかに、農家だったら仕事できないですもんね。

頑固オヤジのラーメン屋みたいに、スープがうまくできなかったから今日は閉めちゃおうっていうお店じゃないから。

—ここで見ていると、お客さんが本当に楽しみに来ているのがわかりますもん。

カフェが僕の手から離れて、すでに地域のものとして浸透してきたっていうことでもあるんですよね。それはとても嬉しいことですしね。

—ところで武田さんは、カフェオーナーでもあると同時に、300年以上続く老舗の農家のご子息という立場もおありですよね。

10年くらい前に、「キッチンが走る!」(NHK)という番組の取材で、「どれぐらい続いている農家なんですか?」って聞かれたんです。それまで両親たちもざっくりしか知らなかったのでちょっと調べてみたら、僕でちょうど10代目だったんですよ。

—10代目!素晴らしいですね。老舗としてのプレッシャーはないんですか?

まぁ、ようやく結婚できたからよかったけど。いつか僕の代になったときに味が変わったとか、うまいサツマイモができなくなったって言われるのは怖いと思いますよ。いずれ農家の舵取りは全て僕の責任になるので、日々専門的なことも色々研究しています。

—コーヒーのことも聞きたいんですけど、カフェではスペシャルティコーヒーを扱っていますよね。ツボ焼き芋にもコーヒーは合いますか?

もちろん、「お芋に合うコーヒー」という視点からもカフェで提供するコーヒー豆を選んでます。東京の押上にある「アンリミテッドコーヒーバー(UNLIMITED COFFEE BAR)」の豆を使っているんですけど、とても好評ですね。

—予約の取れない人気カフェのランチタイムに、ハンドドリップで淹れたコーヒーが飲めるのもお客さんにとっては嬉しいですね。

ハンドドリップを始めた時は、忙しくなってお店が回らないんじゃないかって心配だったけど、スタッフがみんな「ハンドドリップじゃなきゃダメでしょ」って言うんです。ランチにハンドドリップする店って意外とありそうでないんですよ。

ーすでにお芋という強い武器がある人気店でありながら、コーヒーにもこだわって本当に良いものを提供しているところに私は来るたびに感動してます。

最初はみんな怖かったけど、アンリミテッドさんでスタッフ全員が研修を受けて勉強してきましたし、今も店内でのカッピングを欠かさないですしね。うちのバリスタでコーヒー男子、野津くんもとても頑張ってくれています。

トレーニングを十分受けてバリスタとしてお店を切り盛りする野津さん

トレーニングを十分受けてバリスタとしてお店を切り盛りする野津さん

—素晴らしいです。そういえば、武田さんとスタッフさんは先日までフランスに行かれてましたよね。

はい。ご縁があって無印良品のイベントに参加させていただきました。今注目の日本人陶芸作家さん7人の器を紹介したUTSUWA展に併設して、焼き芋を披露してきました。

フランスで焼き芋を振る舞うスタッフの絹代さん、武田夫妻、店長の三國さん

フランスで焼き芋を振る舞うスタッフの絹代さん、武田夫妻、店長の三國さん

—フランス人は、武田さんのお芋を食べてどんなこと言ってましたか?

「栗みたい」って言いますよね。フランスでは栗が凄く美味しいものだから、それって凄い褒め言葉なんです。フランス語でサツマイモのことを『Patate douceパターツ(=芋)デュウス(=甘い)』って言うんですけど、見た目はもっとオレンジっぽいし、向こうのって正直あんまり美味しくないんです。「砂糖入れてないからね」って話しながら紹介すると、みんな美味しい美味しいって食べてくれて。

—ではこれからオイモカフェの海外進出もあり得ますね?

まずは、『YAKIIMO(ヤキイモ)』っていう言葉を知ってもらってフランスに浸透させたいですね。うちがどうのこうのというよりも、とにかく日本の焼き芋を知ってもらいたい。いつかフランス人にセーヌ川のほとりでYAKIIMOを食べてもらいたいです。

ーーー

カフェ巡りの好きなコーヒー男子を経て、農園とカフェの代表として経営に奮闘する武田さん。近い将来、たくさんのフランス人がYAKIIMOを味わう姿を楽しみにしています!

次回のコーヒー男子もお楽しみに!

ライター紹介

Kaya Takatsuna
Kaya Takatsuna
Retty TOP USER。美味しいコーヒーがあるだけで幸せな人。コーヒー好きすぎて、コーヒーの味を評価する国際資格”Qグレーダー”まで取得してしまいました。地元で川越コーヒーフェスティバルを主催してます(^^) アイスクリーム、あんこ、チョコレートも中毒レベル。
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