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連載:コーヒー男子図鑑

バターコーヒーで20Kgダイエットに成功した経験も!コーヒー通と話題のお笑い芸人って?

Rettyグルメニュースをお楽しみの皆さん、こんにちは。Retty TOP USERで生粋のコーヒーマニア、Kaya Takatsunaです。

コーヒーの世界で活躍する素敵な人たちを特集する「コーヒー男子図鑑」。

第14回目のゲストは、お笑い芸人の平岡佐智男さんです。

平岡さんは、お笑いユニット「コーヒールンバ」のメンバーとしてテレビや舞台で活躍しながら、月1回の頻度で「SACHIOPIA COFFEE(サチオピアコーヒー)」というカフェを都内でオープンしています。

また、バリスタの日本一を決める競技会「JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)」では、司会を5年間務めており、最近ではコーヒーダイエットで20キロ以上のダイエットに成功したことでも話題のコーヒー通です。

【コーヒー男子ファイル14】
名前:平岡佐智男 Sachio HIRAOKA
出身地:香川県琴平町
誕生日:7月17日
趣味 インスタグラムでブルドッグの動画を集める
会えるお店:SACHIOPIA COFFEE(サチオピアコーヒー)
ブログ:https://ameblo.jp/hiraokadolu/

—平岡さんは最近、見違えるほど痩せられましたね。

バターコーヒーダイエットを始めて半年、今現在マイナス21キロです。

—21キロも!バターコーヒーダイエットとは、具体的には何をするんですか?

グラスフェッドバター(草だけを食べて育った牛から採れたバター)10グラムと、中鎖脂肪酸100%の「MCTオイル」というものをコーヒーと一緒にミキサーにかけて毎朝一杯飲むだけですね。昼夜は好きなものを食べて大丈夫です。

—それだけでそんなに痩せるんですか?

最初の10キロまではスイスイって落ちますよ。僕が太りすぎてたっていうのもありますけど、このままいくと僕がなくなっちゃうんじゃないかなっていうレベルのスピードで落ちました。

東急ハンズ渋谷店7階にあるハンズカフェのテラスにて撮影。コーヒーハンター、川島良彰氏のコーヒーがフレンチプレスで楽しめる

東急ハンズ渋谷店7階にあるハンズカフェのテラスにて撮影。コーヒーハンター、川島良彰氏のコーヒーがフレンチプレスで楽しめる

—どのくらいの期間で10キロ痩せたんですか?

3ヶ月くらいですね。それこそ3キロくらいは1週間で痩せました。

—すごいですね!ところで、ダイエットを始めたきっかけは?

芸人やってると、健康診断がないんですよ。

でも歳を重ねるにつれて心配になってきたので血液検査だけしてみたら、 コレステロールとかの数値が軒並み悪かったんです。

それで「どうすればいいですか?」ってお医者さんに聞いたら、「痩せればいいと思うよ」って。

—バターコーヒー飲んで、変化を実感しました?

はい変わりますね。

僕は初日から感じちゃったんですけど「ウワァーーーー!」ってなりました。

—笑!!どういうことですか??

まずですね、お腹が減らないんですよ。夕方6時ごろまでお腹が減らないので、怖くなってお昼食べてたくらいです。

あとは、集中力が全然違います。朝ごはんを食べていた時は、朝の通勤時間は眠たいし座りたくてしょうがないし、仕事しててもだるかったんですよ。

—確かに20キロの塊が体にあったってことですもんね。ところで、平岡さんのようにお笑いを続けながら、コーヒーのお仕事もされているってとても珍しいですよね。

すごく珍しいです。

—ご自身の中で、どうやってお笑いとコーヒーが混ざっているんですか?

ほぼ混ざってないですね。カフェラテで言うならば、エスプレッソだけ。ミルクちょっと。ポーションミルクほどです。

—笑!コーヒーをやることになったきっかけは?

21歳で最初にお笑い芸人として松竹芸能に入った時、タリーズコーヒーでアルバイトしてたんです。

その2年後に当時のコンビが解散したので、松竹芸能を辞めました。

そしたら「お笑いをやめたなら、社員にならないか」って誘われたので、タリーズコーヒーの店長になりました。

でも当時はコーヒーを全く飲めなくて、チョコレートが入ったやつだけ飲んでました。

—コーヒー飲めなかったのに、コーヒー屋さんに就職したんですか?

そうです。やっぱりオシャレなんで。

香川県から出てきてるんで、カフェ、憧れるじゃないですか。僕には強い憧れがあったんです。

—笑!では、今のように本気でコーヒーにハマったきっかけは?

当時の上司は、もともと九州でコーヒー屋さんをやられていたんですけど、その方がコーヒーを淹れると、飲めなかったはずのコーヒーが飲めたんです。

そこから「なぜ美味しいコーヒーと美味しくないコーヒーがあるんだろう」って考え出したら、もうこの世界から抜けられなくなってしまいました。

—なるほど。ではその後、お笑いを再びやることになったのはなぜですか?

やりたい気持ちはずっとあったけど、もうお笑いはやらないだろうと思って働いていてました。

ある時、新規オープンの店舗を任されて、1から自分で店舗を作りました。

僕が言わなくてもアルバイトの子たちはテキパキ動いてくれるし、売り上げも伸びてきたし、店長としてもう何もやることがないって思ったら、俺のタリーズ人生はここで終点です、となりました。

東急ハンズ渋谷店3階Cフロアのキッチンスタジオでのイベントに向けて、動画を撮影中の風景

東急ハンズ渋谷店3階Cフロアのキッチンスタジオでのイベントに向けて、動画を撮影中の風景

—自分のゴールにたどり着いたんですね。

と思ってしまったんです。 27歳くらいの時です。

そんな時に今の相方が声かけてくれて、松竹芸能に戻りました。

先輩から「コーヒーやってるんだったら、今日からコンビ名はコーヒールンバだ」って言われてたので「コーヒールンバ」になりました。

—コーヒーとお笑いの共通点はありますか?

日によって違うところですね。コーヒーは、同じ豆で同じように淹れてもどこか味わいが違うって感じるんですけど、それはお笑いのネタも同じです。

同じネタで同じようにやっても、お客さんやその日の雰囲気とか流れとかによって動きが変わってくるから、その時に感じながら対処しています。

—興味深いです。お笑いもコーヒーもライブですもんね。 では、2つを同時にやっているからこそ、しんどいことはありますか?

お笑いの感じを忘れる時がありますね。

ライブに出てるのに、まるで接客しているようにフワっと微笑んでる自分がいて「あれ?こんなじゃなかったよね。前へ前へ!」って自分で修正します。

—笑。ところで平岡さんが好きなコーヒーってどんなコーヒーですか?

どれもそれぞれの風味があって好きなんですけど、僕には"思い出のコーヒー"っていうのがあります。

—思い出のコーヒーとは?

昔付き合ってた彼女と別れることになって、彼女が荷物をまとめて一緒に住んでた部屋を出て行く時、「最後に一杯コーヒー淹れてよ」って言われたんです。

僕はちょっと奥歯を噛み締めながら「いいけど」って言って台所に行くんです。

その時、部屋にあったコーヒー豆が、インドネシアのワハナ・ナチュラルでした。

—笑。またレア豆ですね。

その時あったコーヒーがたまたまワナハだったわけですけど、僕がワナハを淹れて、二人で思い出話をして、そして彼女が去って行く。

その時の口の中はもう、インドネシアのワナハなわけですね。

—笑!

だから、僕は今でもワナハを見るとちょっと切なくなる。思い出の曲を聴いて泣きそうになるコーヒー版ですね。

ー面白すぎます。ところで今は、毎月1回ペースで「サチオピアコーヒー」をオープンしていますね。

日本テレビの情報番組「PON!」で、芸能人にコーヒーを淹れるというコーナーを担当してたんですけど、視聴者は見てるだけで体験できないですよね。

テレビで「凄い!」って言われたコーヒーが、実際はどうなのかっていうのを一般の方にもジャッジしてもらう場を作りたかったんです。

—スタートしてもう3年経ちますが、カフェをやられてどうですか?

固定ファンの方が増えてくださったり、仕事関係の方がプライベートで奥さん連れてきてくださったり、仕事の現場には無理でも、カフェなら家族を連れてきてくれるのが嬉しくて。

—お笑いをやっているだけでは起こり得なかった経験ができたのですね。

はい。あと、寝台列車で初めて田舎から上京してきた母娘が、一番やりたかったことだからって、東京に着いてまずサチオピアコーヒーに来てくれたんです。

それって一生もんじゃないですか。 それもカフェをやっててよかった瞬間ですよね。

—お笑いやってたことも良かったんですね、きっと。

今までやってきたことが全部繋がって、誰かの何かになるっていうことですね。

—素晴らしいです。これから新たにやりたいことはありますか?

東京以外も全国いろんなところに行って、コーヒーを淹れる機会をもっと作りたいです。

あとはオフィスですね。

忙しい人のために、僕がオフィスに行ってコーヒーを淹れる“出張コーヒー”の活動を広げていきたいんです。

店舗を持つコーヒー屋さんではできないことを僕はやっていきたいですね。

***

インタビュー中、笑いが止まらなくなるほどコーヒーにまつわる面白い経験談をたくさん聞かせてくださいました。

次回のサチオピアコーヒーは12月15日、16日オープンです。

また、東急ハンズ渋谷店ではコーヒー淹れ方を直接教えてくださるイベントも年末年始にかけてあるそうなので、平岡さんのブログ東急ハンズのお知らせをチェックしてみてください!

次回のコーヒー男子図鑑もお楽しみに!

※バターコーヒーダイエットはあくまで個人の体験です。ダイエットは無理せず専門家に相談しながら実行しましょう

撮影:Atsuko Tanaka
撮影協力:東急ハンズ渋谷店

ライター紹介

Kaya Takatsuna
Kaya Takatsuna
Retty TOP USER。美味しいコーヒーがあるだけで幸せな人。コーヒー好きすぎて、コーヒーの味を評価する国際資格”Qグレーダー”まで取得してしまいました。地元で川越コーヒーフェスティバルを主催してます(^^) アイスクリーム、あんこ、チョコレートも中毒レベル。
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