ライター紹介
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。
今回は横浜家系ラーメンの新店のご紹介です。
横浜家系ラーメンは、横浜を中心に全国各地へ広がった豚骨醤油ラーメンで、1974年創業の「吉村家」を総本山とした、その流れを汲むお店のことを指します。また、屋号に「家」のつく店名が多かったことから「家系(いえけい)」と呼ばれるようにもなりました。
最近は大手外食産業が参入し、いわゆる"資本系"の家系ラーメン店が乱立。従来のお店で豚骨を炊いて鶏油を合わせた家系ラーメン店に、出会えることは少なくなっています。
そんな中で今回ご紹介するのは、若い店主が独立して開店した新進気鋭の家系ラーメン店。
厚めのスープにしっとりとしたスモークチャーシュー!ビバ家系!
その名も「らーめん 飛粋」。2018年2月に蒲田にオープンして以降、連日行列ができています。「TRYラーメン大賞」の新人賞とんこつ部門でも見事5位にランクインしました。
まず驚くのはその店名で、何と店名に「家系」も付かなければ、「家」も付きません。そして店構えは、まるで高級なお寿司屋さんのよう。
「家系」の名前を借りずに美味しいラーメンを提供したいという、店主の小泉さんの気持ちがそこかしこに現れています。
「飛粋」は店主のお父さんが付けた名前。「ごひいきに」という意味と、「飛」躍して「粋」な店になってほしいというダブルミーニング。
こちらが「特製らーめん(もも肉)」。家系で「特製らーめん」というのも新しいネーミング。
チャーシューはもも肉とばら肉から選べます。
豚骨を丁寧に炊いた厚みのあるスープに、親鶏のみから抽出した黄金の鶏油がたっぷりと。酒井製麺の平打ち太麺がしっかりと絡みます。
チャーシューはスモークしてあり、存在感バツグン。香りもいいし、しっとりとしていて本当に旨い。
家系ラーメンの新たな時代を託したくなるような名店。ぜひ足を運んでみて!
- らーめん 飛粋
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東京都 大田区 蒲田
ラーメン