ライター紹介
どうも、町中華探検隊の下関マグロです。
私たち町中華探検隊では、昭和以前から営業し、気楽に入れて1000円以内で満腹になれる庶民的な中華のお店を「町中華」と呼び、全国の町中華を巡っています。
前編「中華料理人の腕はタンメンでわかる〜」では、タンメンの種類やタンメンの美味しい食べ方を紹介しました。
特に注目してほしいのは、タンメンには「攻めのタンメン」と「守りのタンメン」があること。
攻めは炒め型で味付けもパンチがあり量も多いのが特徴で、守りは野菜がくたっと柔らかく、麺もやわらかく、スープの優しい味わいが特徴です。自分の体調に合わせて食べ分けられるのもタンメンの良さのひとつなのです。
さぁ、今回は300軒以上の店でタンメンを食べてきた私が"ついつい通いたくなる"タンメンの美味しいお店を紹介します!
完璧なタンメン・西荻窪「はつね」
最初に思い浮かんだのが、西荻窪の「はつね」のタンメン。西荻窪に住んでいる友人からこの店を教えてもらってから通うようになりました。お店の前には長い行列ができていて、並んでタンメンを食べるのは初めてでした。
そして、タンメンをひと口、あまりの美味しさに驚いたのでございます。野菜がちょうどいいシャキシャキ加減で、スープがおいしいのなんの。
はつねのタンメンは「攻め」か「守り」かでいうと、中間です。サッカーで言えば、ミッドフィルダーのようなバランスタイプ。攻めと守りの良さを兼ね備える超優秀なタンメンなのです。
さらに、このお店はメニューには載っていないのですが、タンメン+チャーシューの値段で贅沢なタンメンチャーシューが楽しめます。
このチャーシューが美味しく、タンメンにもいろいろな楽しみ方があるのだなと思ったものでございます。
色とりどりのタンメン・東中野「十番」
私は20代のころ東中野に住んでいて、そのころ注文するのは味噌ラーメン(ここではジャージャー麺というメニュー)に餃子ばかりでした。しかし、40代半ばでこのお店のタンメンと出会うわけです。
白菜が入り、具材も豊富な色も鮮やかなタンメンです。年齢のせいもあるのかな? やさしいスープの味に癒され、正直めちゃくちゃおいしく感じました。守りのタンメンの代表的なお店です。
- 十番
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東京都 中野区 東中野
中華料理
やさしいタンメン・御徒町「珍満」
野菜がやわらかめです。麺もやわらかめで、どこかやさしいタンメンです。
わたくし、若いころは苦手だったタイプですが、年を取った今ではかなり好みです。ちょっと体調の悪いときなど、身体を守るという意味でも、こういった「守りのタンメン」をいただきたいものです。
- 中華 珍満
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東京都 台東区 上野
中華料理
昔ながらの太タンメン・押上「来来来」
とはいえ、攻めのタンメンも好きでございます。押上をお散歩中に見つけたこちらのお店。
『来来来』と書いて、“みらい”と読ませるようです。そして看板には“昔ながらの太タンメン”。これはもう入るしかないでしょう。
入店して、タンメンを注文。「麺は太いのと細いのがありますが」とお店の方。もちろん太いほうでお願いしますと、しばらくして着丼。見た目はごく普通のタンメンなんですが、麺がうどんのように太い。食べごたえがあってうまい。こりゃ、攻めてますねぇ。
*着丼・・・お店などで注文した料理が自分のところに到着することを指す。いわゆる俗語で「ラーメン用語」のひとつとも言える。
- 来来来
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東京都 墨田区 業平
中華料理
タンメン界のニューウェーブ・東京「東京タンメン トナリ」
昔ながらのタンメンもいいけれど、ニューウェーブも行きましたよ。都内で何店舗か展開している『東京タンメン トナリ』さん。
さらに、こちらのタンメンはめちゃくちゃ攻めてます。すりおろした生姜が入っていて、黒コショウもガツンと効いてます。
そして、こちらで知ったのが“タンギョウ”というワード。タンメンと餃子のセットですね。他にもから揚げと合わせて、“タンカラ”っていうのもあります。
- 東京タンメン トナリ 東京駅東京ラーメンストリート店
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東京都 千代田区 丸の内
ラーメン
タンメン専門店・浅草「竹ちゃんタンメン」
合羽橋道具屋街を歩いているときに見つけたタンメン専門店がこちら。
おすすめは特製タンメン。店主1人で切り盛りしていて、丁寧に一杯ずつタンメンをつくっていらっしゃいました。
濃厚なのにしつこさはなく野菜との相性もバッチリ。トッピングもたっぷり。こちらの特製タンメンもかなり攻めていますよ。
- 竹ちゃんタンメン
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東京都 台東区 松が谷
ラーメン
みなさんが好きなタンメンは「攻め派」「守り派」のどちらでしたか? 不思議なもので、私は攻めのタンメンを食べた後は守りのタンメンが、守りのタンメンを食べた後は攻めのタンメンが食べたくなってしまうのです。
はぁ、今日は「攻めのタンメン」と「守りのタンメン」どちらを食べに行こうか…。こうやって悩むのもタンメンの楽しみ方のひとつなのです。
次回、町中華第二弾は「中華屋のオムライス(オムチャイナ)」をご紹介しますので、ぜひお楽しみに!