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連載:下関マグロ推薦!町中華の脇役メニュー

1杯400円、天丼+カツ丼+親子丼…。唯一無二かつ自由すぎる”オリジナル丼”のススメ

ライター紹介

下関マグロ
下関マグロ
山口県出身、昭和の真ん中ぐらいに生まれたライター。おもに散歩や食べ歩きについての記事を書いています。また、町中華探検隊という、みんなで町の中華料理屋さんへいくという、ゆるーい団体に所属し、町中華を食べ歩いています。 近著は『歩考力』(ナショナル出版)、『町中華とはなんだ』(リットーミュージック)などがある。

店名を冠した自由すぎる「オリジナル丼」

ども、下関マグロっす。

街をぶらぶら歩きながら、町中華を中心にいろいろなものを食べ歩いて40年になります。

で、町中華を食べ歩き、ブログなどに書いているうちに人から「町中華って何?」と聞かれることも多く、北尾トロ・竜超とともに『町中華とはなんだ(リットーミュージック)』という本を執筆するに至りました。

その本をきっかけに、テレビ番組に呼ばれることになり、TBSの深夜番組『有吉ジャポン』でわたくしの監修による『町中華の特徴 30項目』なるものを発表しました。

それが以下の通りです。

この項目でとくに町中華の特徴を表すのが「オリジナルメニュー」があることなんです!!

今回は、町中華という枠を超えて、オリジナルメニューの中でもお店の名前を冠した「オリジナル丼」というものに焦点を当てたいと思います。

中華、そば、洋食屋…。店名をつけているということは、想いを込めて提供しているということですよね。では、早速私が好きなオリジナル丼から!

なんと400円!まかない飯から生まれた「酔来丼」

画像引用元:https://retty.me/area/PRE14/ARE589/SUB58903/100000016486/1568534/

横浜市営地下鉄ブルーライン阪東橋駅(横浜市中区)から歩いて7分の場所にある「酔来軒(すいらいけん)」さんのオリジナル丼は、まかないから生まれたという酔来丼

もやし、ネギ、チャーシュー、メンマというラーメンの具材をご飯の上にのせ、中央には目玉焼きが置かれています。醤油、ごま油、からしなどで作られた特製タレをかけまわし、よくかき混ぜていただきます。

いい意味でジャンクな味わいがクセになるんです。そしてなにより素敵なのが価格。量もしっかりあって、一杯400円。コスパ最高です!

実は裏メニューにスペシャル酔来丼というのがあるんです。850円と価格が倍以上なんですが、実はかなりお得。それが、こちら。

画像引用元:https://retty.me/area/PRE14/ARE589/SUB58903/100000016486/21169274/

2つの目玉焼き、大きめに切られた赤いチャーシューが絶品です! 

さて、続いては町中華ではなく、お蕎麦屋さんのオリジナル丼です!

カツ丼、親子丼、天丼が合体した「さか本丼」

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE25/SUB2502/100000141432/4052415/

京王線の国領駅のすぐ近くにある「さか本そば店」では、カツ丼、親子丼、天丼が合体した「さか本丼」を出しています。どの丼にしようか迷ったときにはこれを選べばすべてが解決。トンカツ、鶏肉、海老天が卵でとじられている夢の丼ともいえましょう。

日本テレビの『ぶらり途中下車の旅』によれば、このさか本丼は、50年ほど前、八幡山のさか本そば店のご主人が学生向けに考案したメニューだそうです。

京王線沿線を中心に都内にいくつかあるさか本そば店でも、さか本丼を出しているようです。

街の洋食屋さんにも名物のオリジナルメニューがあります。

500円で圧倒的ボリュームの「ミキランチ」

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都電荒川線の早稲田駅から歩いて2分の場所にある「キッチンミキ」で出されているオリジナルメニューは、ミキランチ。ワンプレートにカレーのかけられたご飯、その上にメンチカツ、チキンカツがのっかっています。このボリュームでワンコイン、500円で提供されているのも素晴らしいです。

実は、この揚げ物2品、サクッとした食感なのですが、箸で切れるほどやわらかいのです。ちなみに、このメニューは「ミキランチ」といいながら、ランチの時間帯以外でも終日提供されています

さて、お次はオリジナル丼から世間の定番になったメニューをご紹介しましょう。

大正時代に生まれた元祖カツカレー「河金丼」

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE9/SUB901/100000064565/3187442/

東京メトロの入谷駅から歩いて2分。鬼子母神の向かい側の路地を入った場所にあるとんかつ屋さんの「河金」

こちらのオリジナル丼が河金丼。丼に入ったご飯の上にはキャベツの千切りがのせられ、その上にカツ、そこにカレーがかけてあります。

この丼は大正時代にできたそうで、今では元祖カツカレーと言われています。浅草にある河金でもこの河金丼を提供しています。

さて、次は典型的な町中華のオリジナル丼を紹介しましょう。

創業当時から愛される「正来軒丼」

東急目黒線の武蔵小山駅から歩いて5分の「正来軒」は今年で創業37年目。ご主人によれば、創業時になにかインパクトのあるメニューを出そうと、オリジナルの正来軒丼を考えたんだとか。

チャーシューや野菜を炒めて、ピリ辛のあんでとじた具材をご飯の上にのっけます。530円という安さもうれしいんですね。

ちなみに、このお店はラーメンも350円と激安。両方注文しても880円という良心価格のお店なのです。

さて、お店の名前を冠したオリジナル丼はいかがだったでしょうか? そのお店に行かないと絶対にこの味に出会うことはできません! 個性豊かなオリジナル丼をみなさんぜひ食べに行ってみてください!

次回は「東京チャンポン」を特集します。あくまでも東京の町中華で出されるチャンポンで、長崎チャンポンではありませんよ! みなさんは、東京チャンポンを食べたことはありますか?

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