神戸は商業の中心地でもあり、観光スポットとしても名を馳せる三宮・元町エリア。
「神戸=オシャレ」というイメージが定着しているように、神戸の街にはオシャレスポットがたくさんあります。
そんな魅力がたくさん詰まった神戸の街では「今日はどこに行こうかな...」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、まず向かって欲しいお店が、"トアウエスト"エリアにある、コーヒー&ワインスタンド「The ANCHOR (アンカー)」です。
2017年12月にオープンし、スタンディング形式で、気軽にコーヒーとワインを楽しめます。
ちなみに"トアウエスト"とは・・・
三宮と元町の間に位置し、オシャレな洋服屋さんやセンスの光る雑貨屋さんが立ち並び、流行に敏感な若者が集まるエリア。神戸のおしゃれの発信源とも言われています。
そんなおしゃれエリアの一角にある注目のお店、アンカーからは、
「このあとどこに行こうか」
「あそこのお店がオススメだよ」
「新しくオープンしたお店があるみたいだね」
そんなお客さん同士の気になる会話が聞こえてきます。
そこで今回は、ふらっと立ち寄れる雰囲気が人気の「The ANCHOR (アンカー)」の魅力をご紹介します。
ライター兼 TOP USER紹介
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内山拓哉
- 【神戸を年間400軒食す!若手営業マン】ソーシャルアパートメントの住民です。 神戸に転勤になり、三宮元町界隈をジャンル問わず、開拓してます。 転勤前は、渋谷と京王線沿線で特に仙川がお気に入りでした。 仕事の関係であちこち行くので、その際の備忘録に。 ひとに紹介するときに、喜んでもらえるネタを探しています。
お店までの道のりは、JR元町駅からは徒歩3分、三宮駅からは徒歩5分・・・ワイングラスとマグカップのかわいいサインが目印。
外観は白を基調にネイビーのアクセントカラー、オシャレなトアウエストの街に溶け込んでいい感じです。
店内に入ると、カウンタースタンドと手前にカウンターチェアが3席、奥にテーブル席が2席とコンパクトな感じ。
注文カウンターの上にはチョークアートの第一人者であるチョークボーイさんが描いたボードが!インパクトあって、思わずシャッターを切ってしまいます。
メニューはシンプルに、コーヒーとワイン・・・そして、ワインのお供が少々。
現在はナッツやレーズンのみの提供ですが、今後はコーヒーやワインに合うモノを展開するために試行錯誤中なのだとか。ピルスナーやヴァイツェンなど、クラフトビールもありますよ。
そんなアンカーはどんな想いが込められたお店なのか、オーナーのアツシさんと、バリスタのアラタさんに話を聞いてみました。
-アンカーのことを教えてください。
オーナー・アツシさん:アンカーは、いつでもふらっと立ち寄って、コーヒーやワイン片手にコミュニケーションを楽しんで欲しいという想いを具現化したお店です。
僕はよく神戸の街を飲み歩くのですが、まずは行きつけの立ち飲み屋さんに立ち寄って、今日どこに飲み行こうか決めるんです。
そのお店は、スタッフや周りの人との距離が近くて、「ここ行ってみるといいよ」「ここがオススメだよ」というように、自然と会話が弾み、今日の行き先が決まります。
次に寄ったときには、「あそこ行ったよー」「良かったよ!」というような感じで。
やはり人からの情報って間違いないじゃないですか。
そんな”活きた”情報の行き交う場を僕も作りたいと思い、このお店をオープンしました。
- 確かに人からの情報は間違いないですね。なぜワインとコーヒーのスタンドに辿り着いたのですか?
オーナー・アツシさん:元々コーヒースタンドのスタイルは、立ち飲み屋さんと同じで、コミュニケーションが生まれる場だなと注目していました。コーヒーは若者にも人気で、何より手軽ですしね。
ただコーヒースタンドは、神戸の街にもあるので、違った要素も組み合わせたら面白そうだなと。
そこで今回、ワインに注目しました。実はワインとコーヒーは、手間ヒマかけて作る製法だったり、気温や湿度、グラスによって味が変化するところだったり、親和性が高く、ともに奥深いです。
いつでもふらっと寄ってもらうには、いつでも変化を提案できることも大切だと思ったので、変化を出せるコーヒー×ワインは面白いかなと考えました。
あと本格的なワインを楽しめる場所ってかしこまったところが多いので、ワンコインで本格ワインを楽しめるという場もあっていいなと。ワインは結構、マニアックなワイナリーのモノを扱っているんですよ(笑)
- なるほど。実際にどんなお客さんに利用されていますか?
オーナー・アツシさん:昼と夜ではお客さん層が少し違いますね。昼はやはりコーヒーを注文する人の割合が多くて、観光中の方やビジネスマン、近隣ショップの方が休憩時間に。
夜はちょっと飲み足りないなと2軒目で寄ってくれる方がいたり、0次会の溜まり場としても活用して頂いていますよ(笑)
アラタさん:共通する点は、長居をしないというところでしょうか。スタンドというスタイルなので、大体の方が1,2杯飲んで、次の場所に向かいますね。
- スタッフのみなさんがとても話しやすいなという印象を受けました。やはりこちらはお店として、意識されていることですか?
オーナー・アツシさん:そうですね。やはりコミュニケーションが生まれる場であって欲しいので、お店に立つスタッフはコミュニケーションのハブになれる人に立ってもらっています。
もちろん本格的なコーヒーとワインを楽しんで頂きたいので、バリスタであり、ソムリエでもあり、豊富な知識を持つスタッフがお店を盛り上げてくれていますよ。
アラタさん:僕もお客さん同士を繋げられるようなコミュニケーションは意識していますね。この人とこの人が合いそうとなれば、自分がハブになってコミュニケーションに加わったり、紹介しあったり。
実際にお店で仲良くなって、そのまま飲みに行くというお客さんも多いですよ!
- なるほど、素敵な光景ですね。提供するコーヒーやワインにはどんなこだわりがありますか?
アラタさん:朝でも昼でも夜でも、ベストなコーヒーやワインを楽しんで頂きたいので、時間帯に応じて提案できるように工夫をしています。例えば、コーヒーは、時間帯によって提案する豆を変えたり、挽き方を変えたり。もちろんお客さんの好みありきですが。
豆はTAOCA COFFEEさんから仕入れているのですが、アンカーのオリジナルブレンドを作ってもらっていて、月に一度くらいの頻度で担当の方とカッピングしながら、シーズンに応じてベストなブレンドを選んでいます。
- お店の想いが伝わってきました。お話ありがとうございました。
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実際にアンカーを訪れて思うことは、いつでも寄れるこの"気軽さ"がいいなということ。
きっとアンカーのお客さんが求めるモノは、本格的なコーヒーとワインをきっかけに生まれる"コミュニケーション"ではないでしょうか。
それらを片手に、スタッフの人でも隣の人でも、
「このあとどこに行こうかな」「あそこに行ってみるといいよ」
そんなカジュアルなコミュニケーションが生まれる可能性があるから、また立ち寄ってみたいと思う。
本格的なコーヒーを飲めるお店はたくさんあるし、本格的なワインが飲めるお店もたくさんある。
だけど、本格的なコーヒーとワインを、"気軽に"飲みながら、コミュニケーションが生まれるお店は少ないのではないでしょうか。
「今日はこのあとどこに行こうかな」
神戸でそんなことを思ったら、まずはアンカーを訪れ、"活きた"情報に触れてみることをオススメします。
- THE ANCHOR Coffee & Wine Stand
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兵庫県 神戸市中央区 北長狭通
カフェ