神戸在住、Retty TOP USERの内山拓哉です。
転勤を機に、神戸の三宮元町界隈のお店を開拓し続ける私が、オススメの神戸のお店をご紹介させていただく本シリーズ、第3回目の今日は地元民に昔から愛される焼き鳥屋さんをご紹介します。
ライター兼 TOP USER紹介
-
内山拓哉
- 【神戸を年間400軒食す!若手営業マン】ソーシャルアパートメントの住民です。 神戸に転勤になり、三宮元町界隈をジャンル問わず、開拓してます。 転勤前は、渋谷と京王線沿線で特に仙川がお気に入りでした。 仕事の関係であちこち行くので、その際の備忘録に。 ひとに紹介するときに、喜んでもらえるネタを探しています。
焼鳥×ビールで一杯いきたい季節になってきました!
「帰りに焼鳥とビールでクイッといきたい……」
気温も高まり、夏の気配を感じる今日このごろ、そんな思いを馳せることも増えてきたのではないでしょうか。
ここ、神戸の街には、Retty上でも200軒を越える焼き鳥屋さんが点在。
焼き鳥や唐揚げなど、鶏料理が大好きなわたしも70軒以上食べ歩いてきましたが、その中で何度もリピートしてしまっているお店があります。
そのお店の名は「鳥舎 せいごろりん」。三宮の飲み屋街から少し離れた場所に位置するため、なかなか地元民しか辿り着けないであろうお店です。
今回は、そんな地元民に愛される焼き鳥屋さんをご紹介したいと思います。
心地よいレゲエが流れる地元民に愛される焼き鳥屋さん
三宮駅から徒歩6分、北野坂を山側に向かい、加納町交差点付近に位置するお店です。
※神戸では北側=山側、南側=海側と表現します。
※神戸住まいの人に加納町交差点といえば、大体どのあたりか分かります。
夜になると、「せいごろりん」の提灯に明かりが灯り、思わず立ち寄りたくなる雰囲気が漂います。
取材に訪れたの時間は、オープン時間の17時30分。
ゆっくりお話聞こうと、比較的空いているであろう日時で調整頂いたにも関わらず、オープンして間もなく、あっという間に満席に。いつも活気があるお店で、そんな活気も魅力の一つです。
店内は、1Fがカウンター、2Fが掘りごたつ席。昭和28年築の建物に補強工事をして利用したお店だそうで、全体的にレトロな雰囲気と趣のある感じが素敵です。
平成3年(1991年)、今から27年前にオープンし、現在は当時アルバイトで働いていた店主さんが2代目として譲ってもらい、切り盛りしているそう。
先代がレゲエ好きだったとのことで、現在も店内は心地の良いレゲエがBGMに流れています。
そんな活気があり、心地よい音楽が流れる店内で頂けるメニューの一例はコチラ。
月替わりメニューのほか、鶏刺身、サラダ、焼鳥、揚、ご飯、などなど。
こちらのお店では、淡路産の朝引き鶏を使用しているそうで、特に鶏刺身は鮮度バツグン。その他のメニューも、市場で仕入れた旬な食材を利用しているとのこと。
早速今日のお通しから。お通しも自分たちで作った料理を出そうと日替わりで考えられているそうで、今日は小松菜のおひたし、行者にんにくの豚肩ロース巻、揚ナスに揚シシトウでした。
次は「朝引き もものたたき」を。新鮮な鶏の、贅沢感を感じるももたたきです。すだちを絞り、お好みで柚子胡椒やおろしポン酢で頂きます。
ピリッと辛い柚子胡椒とさっぱりしたおろしポン酢、どちらも捨てがたいので、両方いきましょう!
月替わりメニューで個人的に大好きなのが、「揚げとうもろこし」。
ゴールドラッシュという品種だそうで、甘みあるとうもろこしですが、シーズンになるとメニューに並びます。とうもろこしの甘みと塩加減がシンプルで最高なのです。
そして、メインはやっぱり焼鳥。それぞれ2本セットで注文できます。
店主自ら備長炭で丁寧に焼く焼き鳥で、個人的に大好きなのが、「ねぎみ(せせり)」と「かわ」。大体どのお店にも用意されている焼き鳥ですが、このお店のねぎみとかわは、ダントツで美味しいと思っています。
その理由は、この肉厚ぶり!タレがしっかり絡んで、プリプリのせせりとの相性抜群です。
かわも他のお店にはない肉厚ぶり。ジューシーさとかわの歯応えがクセになります。
もちろん他の焼き鳥も最高です。つくねにおしり、ご自身の好みの焼き鳥をぜひ注文してみてください。
そして新鮮な野菜もお忘れなく。どの野菜もこれでもかというほど、肉厚な野菜焼きです。
今回はアスパラを。マヨネーズを付けてもよし、周りの塩で素材の味を楽しんでもよし。シンプルながらもこの美味しさ、驚きです。
せいごろりんさんには、何回も通わせてもらっていますが、いつ何を頼んでもハズレがありません。さぞやこだわりがあるのだろうと、店主さんに話を聞いてみました。
「いやー強いて言えばこだわりがないことがこだわりですかねー」と爽やかに一言。
そんなばかな!こんな美味しい品々にこだわりがないわけがありませんよね(笑)
話を聞いてみると、もちろん美味しい料理を食べてもらおうという気持ちはあるが、料理や素材にこだわりが強いというより、お酒飲みの気持ちを一番に考えてお店を切り盛りしているそう。
店主さんもお酒の場がお好きだそうで、どんな場だったら楽しめるのか、気持ちよく過ごせるのかを常に考えているとのこと。
備長炭で旬な素材を一品一品、丁寧に焼き上げるからこそ、どうしても料理提供には時間が掛かってしまう。
だからこそ、入店の際に「今日は料理ゆっくりな感じになっちゃいますが、よろしいですか?」という一言を添えたり、その分ドリンクはすぐに出したり。
そして気持ちよく過ごしてもらうため、衛生面に気を配ったりと、あくまでお客さんが気持ちよく過ごせる場を目指しているとのことでした。
「いいよ、いいよ、ゆっくりで」
隣の席からそんな声が聞こえてきました。満席で慌ただしい店内、料理提供に時間が掛かっても、そんな声が聞こえてくる店の雰囲気に心が和みます。
ここは、美味しい料理だけではなく、長年地元の人たちに愛されてきた歴史も感じることができるお店だなと、店主さんに話を聞いて、改めて感じました。
平成3年にオープンしたお店ということなので、今年で創業27年(平成30年5月時点)。30年近く地元に根付くお店って、何かしらの魅力を強く秘めていると思います。
美味しい焼き鳥なのか、お店の雰囲気なのか、はたまた店主さんやスタッフさんの人柄なのか。
ぜひその魅力を発見しに、遠方の方も立ち寄ってみて欲しいお店です。
- せいごろりん
-
兵庫県 神戸市中央区 加納町
焼き鳥