東京都目黒区、武蔵小山駅前。2008年に4坪の立ち飲み屋として誕生した晩杯屋は、200円前後という低価格で料理とお酒が楽しめる「センベロ酒場」として一躍人気店とりました。
その後、大井町、大山と次々出店をし、いまではすっかり東京を代表する立ち飲みチェーンとなりました。
筆者もそんな晩杯屋ファンのひとり。武蔵小山駅前のバラックのような店舗へ、小銭を握りしめてよく飲みに行ったものです。
さて、ここではそんな晩杯屋の楽しみ方を私なりにご紹介したいと思います。
最近、晩杯屋を知ったという方も、「ときどき利用しているよ」という方にもぜひ読んでいただきたい、7つの楽しみ方を紹介します。
①ナゾの酎ハイを選ぶべし
一般的な居酒屋チェーンにはない不思議な酎ハイがいっぱい揃った晩杯屋。
なかには東京の酒場で古くから愛されてきたレガシー酎ハイもあります。普段ご家庭では飲むことがない不思議な酎ハイにぜひチャレンジを。
もちろん値段はお手頃です。アルコール飲料のオリジナリティは私の知る中でトップクラスです。
例えば、ハイサワー・ハイッピー。これは武蔵小山にある割材メーカー・博水社のビールテイストの割材です。
ホッピーとはまた違った爽やかな風味が楽しめます。大田区羽田にあるコダマ飲料の「バイスサワー」も同じく近所のローカル割材のひとつです。
武蔵小山の本店(仮店舗)では珍しい「樽詰ホッピー」も楽しめます。
②季節モノを狙うべし
晩杯屋の安さの秘訣は魚河岸にあり。
旬の食材はたくさん入荷があるので、市場の価格が安くなります。それを晩杯屋が仕入れてきますので、旬のものは思いっきりコストパフォーマンスが高くなることもしばしば。
冬の牡蠣酢をはじめ、サンマやサワラなど、旬のものは食べ得です。
③赤羽由来を食べるべし
実は、赤羽で半世紀続く老舗の立ち飲み「いこい」の系譜である晩杯屋。
赤羽いこいから継承した料理は晩杯屋10年のロングセラーメニューです。続くのには理由がある料理です。
ごろごろとゲンコツ状に揚がったレバホルモンは美味しさ、そして食べごたえともに十分です。
野菜天もまた赤羽いこい、そして晩杯屋の創業時から変わらない一品。定番にはずれなしです。
④オリジナルソースを楽しむべし
晩杯屋の社名はアクティブソースですが、実は店で用意しているソースも独特のもの。
まさにアクティブなソースです。神戸市のオリバーソースがつくる晩杯屋専用の“だしソース”がオススメ。
フライだけでなく、天ぷらにもあうのでぜひお試しあれ。
⑤店舗ごとの特色を楽しむべし(立ち飲み・大箱・着席)
チェーン店といえばどこでも同じ雰囲気、同じ料理が楽しめるのも特長ですが、晩杯屋はそうとも限らないのです。
カウンターのつくりこそ同じでも、大森店など場所によっては「食べ放題」を提供しているお店があります。
秋葉原店は晩杯屋最大の席数を誇り、安心して座って飲めるお店です。ディープさナンバーワンは昔の横丁の木造店舗をそのまま利用した大井町店。
また、お店の人との距離も近く、店員さんとのコミュニケーションというのも、従来のチェーン店にはなかったものです。
⑥玉子入りの煮込み「にこたま」は注文すべし
注文すれば通っぽいかも?名物の煮込みに玉子をいれた「煮込み玉子入り」は、「にこたま」と注文するとよいですよ。
久しぶりに晩杯屋の煮込みを食べましたが、やっぱり美味しい!
⑦自分流の飲み方を探るべし
晩杯屋のトマト割りには味の素を軽くふりかけると途端に味が化けます。
塩をかけるのとはまた違った美味しさなのでおすすめです。
「常連さんがこんな飲み方をされています」と教わったのは、赤ワインと酎ハイをそれぞれ頼み、酎ハイにワインを垂らして飲むというもの。
京都のご当地ドリンク「バクダン」を彷彿させる味です。
ほかにも、氷が溶けることでアルコールが薄まるのを防ぎたいお客さんは、酎ハイ類の氷なしで注文されます。
氷の分少ない、ひと回り小さなタンブラーで出てきますが、ちゃんとグラスが用意されています。
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皆さま、いかがでしたでしょうか。
いつもの晩杯屋をより楽しむ方法。皆さんもぜひお試しください。
酒場は楽しい時間を過ごすための、身近なテーマパークです。まわりの方やお店へのご迷惑にならない範囲でたっぷり楽しんでください!
- 晩杯屋 武蔵小山駅前店
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東京都 品川区 小山
居酒屋